ミッション・エンドへの取り付け方法に迷いがあったリア・ウイングのステーですが、接着剤でイモ付けはどうにも不安があるので、クランプを作り直しました。
上が前に作ったヤツ、下はピン付きで作り直しました。
小さいパーツにドリルで穴を開けるのは無理だったので、あらかじめ真ちゅう板に穴を開けておいてピンを立てやすくしました。
ミッション・エンドに穴を開けて差し込みました。
接着剤無しでも落ちません。さすがに重いウイングを付けると落ちますけど・・・・
イモ付けよりは、接着しやすくなったと思います。
ウイングステーとウイングの接続部分も作り直してみました。
釘のアタマの部分を削って実車同様の「樽型」にしてみました。
前に作ったのはひと回り小さい釘を使ったので、削り込む余地が無かったのです。
上が前に作ったヤツ。下が今回作り直してみたものですが、材料の釘の品質にバラつきがあるので、アタマの部分の厚みが左右で違うな・・・・
また作り直しかな。釘削るの、もう指が痛いんですけどー?
まあ取りあえず、メタル一体式のグダグダなパーツが
7つのパーツで構成の金属パーツになりました。
ヘタクソなんで、ステン/ブラス製に作り直したところで全然垢抜けないのが自分クオリティー
精密部品屋さんに頼めばこれより100倍キレイで正確なパーツを15分で仕上げてくれるでしょうけど、私だと半日かかります。それどころか、考えてるだけで数日、手を付ける決心をするまでに数日かかるのでいつまで経っても仕事が進みません。
それでも自分で作ってれば楽しいので良いんです・・・・。
あと、今んとこ曲がってませんけど各パーツの精度は適当なので組み上げてみたら曲がっている可能性激高です。イモ付けと違ってピン穴方式だと調整範囲が限られるんですよね・・・・
とにかく、ボディー、シャーシ、エンジン/ミッション、タイヤまで組み上げてバランスや車高をチェックして、それからウイング取り付けだな。
長々と作っていた156/85Bもようやく最終コーナーかな。
いや、まだ色々あるかも知れません。では、続きは次回・・・・。
(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985)
映画
「ヤクザと家族」
チンピラの山本(綾野剛)は柴咲(舘ひろし)に気に入られ養子となり、ヤクザとして生きていくことになる。
訳あって刑務所に入り、14年後に出所してきたところ、すっかり浦島状態で・・・・
という、現代のヤクザの悲哀を描いた映画です。
途中まで、いわゆるヤクザ映画的な雰囲気でそういう映画として観てたんですが、後半は社会的に居場所が無くなった反社の人達が情けなさ過ぎて、これはコメディーなの?と疑ってしまうくらいでした。
お芝居的には、綾野剛はさすがです、若い時から中年までを違和感なく演じられるのはすごいです。
舘ひろしは、考えてみると俳優としてのキャリアは長いだけなので、安定の舘ひろしですね、演技力とかそんなものは期待してはいけません。
ヒロインと言いますか、綾野剛の相手役の尾野真千子、女子大生からシングルママまでを熱演ですが、さすがに女子大生はキツいかなあ
良かったのは礒村勇斗
主人公の行きつけの鉄板焼き屋の息子で、かわいい小学生だったのに14年後には立派な半グレになっててまあ新時代のヤクザですな。
主人公を慕う少年の面影と血気溢れる若造の顔を併せ持つ微妙な役をうまく演じてました。
礒村勇斗と言えば恋雨のチャラ男が印象的で気になっててその後よく見るようになったものの、これと言った役を見なかったのですが、今作の演技で今後期待出来るんじゃないかな、それぐらいインパクトのある演技でした。
あと、市原隼人とかその他の人たちも皆演技的には良かったです。割と有名な俳優さんばかりでそういう映画は役よりも役者が目立ってしまいがちですが、この映画はちゃんと役者が役を演じ切れているという印象でした。
とにかく面白い映画だったんですが、好きな作品かと言うとちょっと違います。
タイトルにもあるように、反社の人達にも家族があって、家族があるからこそ反社が止められない人もいるというような葛藤を描いたとか、まあそういう映画なんでしょうけど、
そもそも反社の人達が自分は受け入れられないですからね、映画の中でも彼らの行動は全て常人には考えられないような選択で動きますから、ああ所詮反社になる人はなるべくしてなるんだなとしか思えないんですよねー
ラストシーンは、若い人たちが負の連鎖から抜け出せるかもという希望も見えるんですが、むしろ自分には次の世代にもそういった血は受け継がれて行くのかなという不安もありました。
反社を、映画の面白さのための題材として扱っているだけなら良いんですけどね、
コメディーでは無いから単純に笑えるわけでもないし、登場人物の誰にも共感出来ない映画というのはね、どうしても評価しづらいですな。
ただ、理屈はともあれ独特の空気感とか展開の面白さ、何より役者の演技が見ごたえあったので当たりの映画だったのは間違いないです。2時間超も気にならない充実作でした。