昨年の後半あたりから、ヤフオクで43キットの売買が活況でして、「今が売りだー!」とばかりにお小遣い稼ぎに作りそうにないキットをちょこちょこ売り出してましたが、コロナ不況が影響し始めたかここんとこ落札価格が落ち着いてきてますね
そこで「今度は買いだー!」とばかりに次々買い漁り・・・・とは行かない財布事情なのでごく安いものだけちょっと買ってみたりして、気付けば売ったのと同じくらい積んでて・・・・
全然在庫整理出来てないっすね・・・・
あまり良い値段のつかないキットを売るのも面倒だし、かと言って作りたい気持ちが残ってるキットは手放せないし。ちょっと珍しいキットなんかは高く売れるみたいですが勿体ない気持ちが湧いてきたり、キットを処分するのも難しいっすね。
ところで最近、タメオの古いキットでもそこそこ値段つきますよね。
タメオはいつでも定価で買えると思ってたんですが、最近タメオはキットリリースも多くないしキット販売の事業縮小しているのか過去製品の再生産も無くなってるんですかね?それとも価格が上がっているせい?
ますます、手放しにくいじゃないですか・・・・
さて、そんなタメオの312T5
そろそろ完成させなきゃね。
312T5は、いわゆる「ウイングカー」です。
ウイングカーについては皆さんご存じでしょうから詳しい説明は省きますが、ボディー下面と路面の間を流れる空気が作った負圧をなるべく逃がさないように、ホディー左右の両下端と路面の隙間を塞ぐ必要があり、サイドパネルにスカートが付きます。
312T5の実車画像はググればたくさん見つかりますが、残念ながらそのほとんどは動体保存されている近年の車体で、
実走している場合でもサイドスカートは固定されているので、路面との間に隙間が見えますね。
1980年までは可動式スカートが許されていたので、当時の画像の場合、サイドスカートは路面に「密着」している状態ですね。
いわゆる「スライディング・スカート」と呼ばれるもので、車高に合わせてスカートが上下するので、コーナリング姿勢や路面の凸凹による跳ね上がりに関わらず、常にサイドスカートは路面に接している構造です。
タメオのキットは、このスライディング・スカートの可動を再現出来る構造になっています。
上が組んだ状態のサイドパネル、下がバラした状態を裏から見たもの
こんな風に、厚目のエッチングの薄くなっているスペースに薄目のエッチングによるスカートをセットすることで、穴が楕円になっている分だけ、スカートが動くわけです。
とは言え、可動するスカートに接着剤が付かないようにサイドパネルだけをアンダーカウルに接着するのは至難の技です。
きっとスムーズに動かなかったり、抜け落ちちゃったりするんじゃないかと思い固定してしまおうと思ってましたが、路面ぴったりの高さに固定するのも逆に難しいなと思い、ダメ元で可動に挑戦。
慎重に、エポキシ接着剤を塗ります。スカートの保持部分になる低いピンにも接着剤を付けて、なおかつスカートに付かないようにするのが大事。
クランプで固定して硬化を待ちます。
さあ、動いてくれるのか・・・・?
無事、抜け落ちもせず上下してくれるようになりました。
さすがに自重でスッと下がってくれるほどスムーズではありませんが・・・・
軽く触るだけで下がってくれるので満足です。
反対側も同じように慎重に貼りました。
デカール貼りやクリアーコート、研ぎ出しもこの状態で進めなきゃいけないのはしんどいですけど、仮固定してマスキングしておけば何とかなるでしょう。
さて、先月最後に観た映画
「一度死んでみた」
うーん、時期的に不謹慎なタイトルですな。
まあお気楽なコメディー映画です。
薬品会社に勤める父親が、自社で開発した二日間だけ死んだ状態になれる薬を飲んで死亡状態に。
社内のスパイを見つけるための芝居なのだけど、実はスパイの策略でこのまま葬り去ってしまおうという陰謀。
父親とは不仲な娘だけど、陰謀を知る若手社員とともに父親を救うために奮闘する・・・・というお話です。
過去の行き違いで父親と不仲になり、やさぐれてヘビメタ・バンドとキックボクシングにのめり込んでる娘
広瀬すず、初のコメディー映画かな?
今までもコメディチックな役もあったので違和感はありません、余裕です。
それより珍しい、アクション・シーンもあったりして
色んな役どころをうまくこなしますね、さすがです。
しかし、前作の「ラストレター」でもそうでしたが、上のほうの画面もですけど時々チラチラときわどいシーンがあるんですよねー
いや別に、何も期待してないんですけどー
どうせ何も見えないんですけどー
可愛くない役柄ですけど、結局何やっても広瀬すずは可愛いので、それだけで観る価値があります。
父親役の堤真一と死神役のリリー・フランキー
「日野の2トン」コンビです。この映画、あのCMと同じ監督です。
すごいストーリーの割に、何の緊張感も無い脱力系のコメディーです。
チョイ役にも人気俳優がぞろぞろ出てきたりして、無駄に豪華。
主人公がデス・メタル・バンドのボーカルと言う設定なので音楽パートに期待しましたが、それほど気合の入ったメタルでもなく・・・・設定がダメなバンドということなので仕方ないですけど
見せ場になるバラード曲は良かったです。
私はコメディー映画は嫌いじゃないんですが、これはちょっと自分向きでは無かったです。ご都合主義の展開は全然良いんですけど、設定が甘過ぎるところとか、楽屋オチみたいなネタが多いとことか・・コメディーというより、バラエティーとかコントを見ているようなノリですね。
まあ若い観客には評判悪くないようなので、需要には合っていたのかな。
こんな時期なので、こういうお気軽な映画も良いですけど、もう映画館も行けませんよね・・・・
新作映画の公開が次々とお蔵入りになっちゃって、今後どうなるんでしょうね?
今回の自粛がきっかけで新作映画の配信公開が増えたりしたら、この騒ぎが落ち着いた後に変な風に映画公開の仕組みが変わってしまわないか、それが映画館の逆風にならないか、心配です。
( タメオ 1/43 フェラーリ312T3 ベルギーGP 1980 )
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