Sunday Song Book #1292

2017年07月16日 | Sunday Song Book

2017年07月16日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. FUNKY FLUSHIN' ("COME ALONG II" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG II" '84
2. AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL '67
3. COME AND GET YOUR LOVE / REDBONE '75
4. YOU CAN'T STOP A MAN IN LOVE / REUBEN HOWELL "REUBEN HOWELL" '73
5. YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING / TOMORROW'S PROMISE '73
6. WASN'T IT YOU? / PETULA CLARK "I COULDN'T LIVE WITHOUT YOUR LOVE" '66
7. BACK TO MEMPHIS / THE BAND "LIVE AT WATKINS GLEN 73/07/28" '95
8. SPARKLE ("COME ALONG II" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG II" '84
*今回オン・エアしたTHE BAND「ライブ・アト・ワトキンス・グレン」の音源は、スタジオ・アウトテイクにオーディエンス・ノイズをかぶせた、偽ライヴでした。ご指摘いただいた各位に御礼申し上げます。次週でフォローします。
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒しで収録しているという。ツアーは7月20日(木)、21日(金)が名古屋国際会議場センチュリーホール。いよいよあと一月半でラスト・スパート。

・納涼リクエスト大会
今週も先週に引き続いて毎年恒例の「納涼リクエスト大会」。今週も何曲かハガキがなくなってしまってリクエストした人がわからない曲があるそうだ。前倒しの欠点で直近だとそういうこともないという。

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコード。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJ形式のノンストップDJという体裁で作ったものだった。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。『COME ALONG 1』と『COME ALONG 2』も2017年リマスターで同時発売することに。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・FUNKY FLUSHIN'
『COME ALONG 2』は達郎さん非公認の作品。1984年なので契約が終わった後にレコード会社が勝手に出したもの。もう33年も経ったので「もうしょうがないなという感じ」なのだとか。なぜ今までCD化しなかったのかについては番組の後半に。音質的にいろいろと問題があるということなので、普通にお金を取るのは心もとなかったが、デジタル・リマスタリングでそれもかなり改善されたという。「でも一般的なアイテムよりも値段を抑えてやってくれと要望しております」と達郎さん。今日は『COME ALONG 2』のアナログA面 NIGHT SIDE から「FUNKY FLUSHIN'」。

・AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのヒット・シングル「AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH」。1967年、全米R&Bチャート3位、全米19位のスマッシュ・ヒット。アシュフォード&シンプソンの名曲。リクエストした福井市の超常連のリスナーはこの夏に還暦記念で富士山に登るという。「達郎さんは富士山に登ったことがあるそうですがアドバイスがあれば教えてください」というお便り。「須走から歩いていくんでしたら、もうゆっくり歩いてお出でになれば全然高山病も無縁です。五合目までいって走って上がるとですね、目ぇ眩みますけど。どうぞお気をつけて。元気ですねぇ、でも。僕もう登れない、頂上(笑)」と達郎さん。

・COME AND GET YOUR LOVE
レッドヴォンはネイティヴ・アメリカンのグループ。1975年、全米5位の「COME AND GET YOUR LOVE」。

・YOU CAN'T STOP A MAN IN LOVE
ルーベン・ハウエルはいわゆるブルーアイド・ソウル・シンガー。モータウンから出した1973年のアルバム『REUBEN HOWELL』から「YOU CAN'T STOP A MAN IN LOVE」。ルーベン・ハウエルは2004年に亡くなっている。

・YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING
トゥモローズ・プロミスは'70年代にキャピトルとマーキュリーから数枚シングルを出しているが、あまりよくわかってないグループ。1973年の「YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING」は全米ソウル・チャート31位。

・ニュー・シングル「REBORN」
達郎さんの新曲は9月23日公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のテーマ・ソング。タイトルは「REBORN」。シングルの発売は9月13日の予定。東野圭吾さんのベストセラー小説の映画化で、監督は廣木隆一さん。『余命1ヶ月の花嫁』、『ヴァイブレータ』、「割りと問題作がたくさんありますが」と達郎さん。主演はHey! Say! JUMPの山田涼介さん。発売がまだ先なのでオンエアはまだ。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・氣志團万博2017
8月末まで続くツアーの後に一本だけ夏フェスに出演することになった。千葉県・袖ケ浦海浜公園にて9月16日(土)、17日(日)に開催される「氣志團万博2017」の9月17日(日)に出演。「その日は岡村靖幸さん、KICK THE CAN CREW、ゴールデンボンバー(金爆)、米米CLUB、ユニコーン、UNISON SQUARE GARDEN。最年長だな(笑)。がんばります」と達郎さん。
http://www.kishidanbanpaku.com

・伊藤広規さんのバンダナ
リスナーから「ベースの伊藤広規さんといえばジャズベにバンダナですが、あのバンダナは一体何枚でローテーションされてるのでしょうか? そしてそのチョイスにはどんなこだわりをお持ちなのでしょうか?」という質問。
「伊藤広規本人に訊いてきました。基本的にツアー毎に一枚だそうです。弦を張り替える以外は外しません。去年は緑、今年は青のストラップの色に、ストラップに合わせてるそうです。でもツアー毎に一枚だそうです全然執着してないそうです。ジャンジャンという感じですね」と達郎さん。

・WASN'T IT YOU?
ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの作品「WASN'T IT YOU?」のオリジナルか、達郎さんのお気に入りをというリクエスト。日本にいちばん最初入ってきたのはスパンキー&アワ・ギャングのライヴなので達郎さんはスパンキー&アワ・ギャングばかり聴いていたとか。ペトラ・クラークの1966年のアルバム『I COULDN'T LIVE WITHOUT YOUR LOVE』に収録されている「WASN'T IT YOU?」はトニー・ハッチのアレンジで素晴らしいそうだ。この時代は曲を売り込みに行くのでレコーディングが早いか遅いかだけなので、ペトラ・クラークがオリジナルというわけでもないとか。

・BACK TO MEMPHIS
ザ・バンドが1973年の7月28日にニューヨークのワトキンス・グレンで行われたライヴ・イベント、グレイトフル・デッドとオールマン・ブラザーズ・バンド、ザ・バンドの3組で物凄い数が集まったというビル・グラハムの伝説的ライヴ。ここでのライヴが後にCD化され、5人だけの演奏が繰り広げられ、『ラスト・ワルツ』と違って修正がないというので評価が高い。チャック・ベリーのカヴァーで、レヴォン・ヘルムの素晴らしい歌声が聴ける「BACK TO MEMPHIS」。

・寝癖
リスナーから「僕は朝、寝癖を直すのが面倒くさいので髪をいつも短く切ってもらうのですが、長年、髪の長い達郎さんは、朝、寝癖を直すのが面倒くさいなと思ったことはありませんか?」という質問。
「私、猫っ毛なんで寝癖なんないです。すぐ直ります、ハイ。ご愁傷様」と達郎さん。

・ツアー中の夕食
リスナーから「ツアー中はホテルに戻るのが夜遅くなったり、日付を越したりすることが多いと思うのですが、ホテルに戻ったら夕食は召し上がるのですか? それとも翌朝まで何も召し上がらないのですか?」という質問。
「朝までメシ食わなきゃ死んでしまうでしょ、あなた。ホントに」と達郎さん。

・ミスドのドーナツ
リスナーから「DONUT SONGの歌詞に出てくるドーナツを実際に食べて歌詞を作られたのですか?」という質問。
「そうです。ハニー・ディップが実際、好きです、ハイ。ツイスト、ハニー・ディップ。エンジェル・クリームはあんまり好きじゃないですね」と達郎さん。

・ヘッドフォン
リスナーから「達郎さんのオススメのヘッドフォンは何ですか? 前にSONYのMDR-CD900STがよいと仰ってた気がしますが、業務用と書かれています。家で普段使いで問題ないのですか?」という質問。
「業務用ですけど家で大丈夫です。最近はJVCのHA-MX100-Zというビクター・スタジオが開発したヘッドフォンで、これ結構最近のデジタル環境にはいいんじゃないでしょうかね。私はCD900とMX100の二挺使いで最近はレコーディングやっております」と達郎さん。

・SPARKLE
『COME ALONG 2』のアナログB面 DAY SIDE から「SPARKLE」。「『COME ALONG』はですね、小林克也さんのナレーションを入れる際にマスターから一回プリントしてから、こどもの上にナレーションを一緒にやるわけですね。マスターのこどもにナレーションを一緒に録音したやつを、それを2トラックにもう一回ミックスするわけで、結局マスターが孫になるわけですよ。なので音質はアナログ上では改善のしようがないんです。ですがデジタル・マスタリングですと、それをけっこう近づける技術があります。たださすがに33年前のソースなのでオリジナル・マスターがアンペックスの456というハイ倍(?)するテープなのでハイ落ちはすごくしてます。それをステロイドみたいにハイ上げしてやるしかないので、その時代のマスターには及びませんですけども、それでもまぁ、今の技術で行くとけっこう近いものが作れますので、今回の『COME ALONG 2』はいつも私のマスタリングをやってくれてるワーナーのキクチさんという方にお願いしてますので、アナログよりは全然いいです、それは(笑)。じゃなきゃ売りもんとしては出しません。1,2ともニュー・リマスターでご紹介しています」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年07月23日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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