Sunday Song Book #1173

2015年04月05日 | Sunday Song Book

2015年04月05日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. DREAMING GIRL / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '96
2. POOR SIDE OF TOWN / JOHNNY RIVERS '66
3. YOU GOT YOUR TROUBLES / THE FORTUNES '65
4. FLIP FLOP / FELIX CAVALIERE "DESTINY" '75
5. SHE WAS NEVER MINE (TO REALLY LOSE) / THE CASCADES '64
6. STOP / HOWARD TATE '68
7. 元気を出して / 福山雅治 "魂リク" 04/08発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
サンデー・ソングブックはもともとはサタデー・ソングブックとして1992年10月に放送がスタートして、この4月で放送22年半を迎えることになった。本年10月には23周年になる。この番組は基本的にオールディーズの番組で、オールディーズとは古い曲のことで、古くてもいい曲、"OLDIES BUT GOODIES"という呼び方をするけれど、古いけれどいい曲をかける番組。山下達郎自身の新譜、関係各位、そうしたものの新譜がかかることもあるけれど、基本的には"OLDIES BUT GOODIES"、古いけれどもいい曲をかける番組。「私も相当な年なので大体、'50年代、'60年代、'70年代、'80年代、そのへんの専門分野でお届けしております。もう22年半になってしまいました。JFNネットの中でもかなりの長寿番組の仲間入りをしておりますが、頑張って長いこと少しでも続けられるようにしたいと思っております。今年度も何卒よろしく、サンデー・ソングブックご贔屓のほど、お願い申し上げます」と達郎さん。
3月は新曲のレコーディングでスタジオ入りしていたが、ドラマの主題歌だったのでテレビ・サイズの納入が終わり一段落。今週からは次の曲の打ち込みに入るそうだ。今週は家でしこしこやる仕事なんだとか。

・棚からひとつかみ
新年度なのでレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」。達郎さん個人のレコード・コレクションからオンエアしていて、「棚からひとつかみ」と題して達郎さんのレコード棚からアトランダムにいろいろと聴いてもらう企画。達郎さん自身の選曲したオールディーズのプログラム。

・DREAMING GIRL
この季節なので「DREAMING GIRL」にリクエストが集まった。
岡崎市の超常連の方からは「我が家の長女も18年間の学生生活を終え、4月からは社会人となります。そして大学4年生になる次女は就活がはじまりました。こどもたちがひとりひとり独り立ちしてゆく中、じぶんもしっかり子離れして、自分自身がしっかり生きていかなくてはと思う今日この頃です」というお便り。

・POOR SIDE OF TOWN
ジム・ウェッブをスターダムに押し上げた功労者、ジョニー・リバースの1966年の全米NO.1、ジョニー・リバースにとっても最大のヒットの一曲「POOR SIDE OF TOWN 」。邦題は「僕らの街」。ジョニー・リバースとルー・アドラーの共作だが、この曲はジム・ウェッブが書いたんじゃないかと、ルー・アドラーに朝妻一郎さんが訊いたことがあるそうだ。ジョニー・リバースはジム・ウェッブを作家の道に押し上げた人なので、その代わりにこの「POOR SIDE OF TOWN 」をもらったんじゃないか? ということで、ルー・アドラーに訊いたが、何も言わなかったという。日本では都市伝説として流布していて、実際に20年ほど前、日本人のインタビュアーがジム・ウェッブに真偽を確かめたところ、本人はそれを否定したとか。「僕、ミュージシャンですから、もし自分の書いたものをジョニー・リバースのクレジットにしたとしても、自分でも恩人のそういうものがありますから、墓場までそういう話は持っていきますね。そういう話はよくあるんですが。僕の昔から仲いいアメリカ人のアレンジャーがいますが、僕と同じ年で、もう引退しちゃいましたが。彼はとあるバンドのアレンジをストリングスとかブラスとか全部やったんですけれども、あんまり生活が楽じゃなかったのでクレジット毎それをお金で売るんですね。それでそのバンドがアレンジをしたというクレジットにアルバムはなるという。アメリカの芸能界はそういうことがものすごくありますので、そういうところであんまり触れたくないというとか、そういうこともあるんでしょうけれど。確かにジム・ウェッブのメロディだと言われれば、そうですけれど、それは全く歴史の彼方でわかりません。それを言いつのることが果たしていいことなのかどうかも私はわかりませんけれども、でもPOOR SIDE OF TOWNは名曲であります。50年前の話ですが」と達郎さん。

・YOU GOT YOUR TROUBLES
'60年代に活躍したイギリスはバーミンガム出身の5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、フォーチューンズの「YOU GOT YOUR TROUBLES」。彼らの最大ヒットの一曲で1965年、全米7位、全英2位のヒット。作曲はロジャー・グリーナウェイ / ロジャー・クック。イギリスの'60年代を代表する作家チーム。

・肉
リスナーから「達郎さんはお肉とお魚どっちがお好きですか? 朝からステーキを食べられますか?」という質問。
ケース・バイ・ケースだという。達郎さんの知り合いで年取っても元気な方はみんなお肉なんだとか。森光子さんは90歳近くになってもお肉、黒柳徹子さんは今でもお肉、加山雄三さんも。達郎さんも見習いたいそうだ。

・FLIP FLOP
フェリックス・キャバリエの1975年のセカンド・アルバム『DESTINY』がワーナーの新名盤探検隊から2月11日にリイシュー。フェリックス・キャバリエの作品の中ではこれが最高傑作と達郎さん。以前、ギタリスト特集でバジー・フィートンの代表曲として取り上げたことがある。バジー・フィートンの全盛期のギタープレイが聴ける「FLIP FLOP」。
フェリックス・キャバリエはイタリア系のアメリカ人。達郎さんはフェリックス・キャバリエと話ししたことがあり、正確な発音では何て言うか訊いたことがあるそうだ。そうすると「カバリィアル」と言ったという。

・SHE WAS NEVER MINE (TO REALLY LOSE)
カスケーズのシングル・コレクションの中から1964年の「SHE WAS NEVER MINE (TO REALLY LOSE)」。待望のCD化。達郎さんの取り分け好きな一曲。

・CM
リスナーから「番組の収録はCMの時間でもちゃんとCM流して収録してるのですか?」という質問。
一応リアルタイムで進行して収録しているという。曲を聴かないでナレーションだけ録音することを「抜き録り」というが、そうすると番組のインパクトがないので、きちんと音を聴いて、この番組は放送作家がいないし、原稿もないので、全部自分でその場で考えてやってるので、そういうテンポ間がひじょうに重要なものなので、CMも全部聴いて録音しているそうだ。

・結婚記念日
明日4月6日で達郎さんがまりやさんと結婚して33年になるそうだ。毎年、結婚記念日は食事をしに行くとか。明日もどこかで食事をしようという計画を立ててるという。番組には先月、まりやさんの誕生日にたくさんのお祝いメッセージが届いてるが、めでたく大台を迎えたそうだ。「この場を借りて御礼を申し上げます。引き続き何卒よろしくお願い申し上げます」と達郎さん。

・デビュー40周年
シュガーベイブのアルバム『SONGS』の発売日が4月25日なので、今年はデビュー40周年。

・STOP
ハワード・テートはジョージア出身の黒人ヴォーカリストだがフィラルディアで活躍していた。ジェリー・ラガヴォイの作曲、プロデュースの「STOP」は1968年、R&Bチャート15位。ジェリー・ラガヴォイとモート・シューマンの共作、リズム・アレンジはジェリー・ラガヴォイ、ホーン・アレンジはギャリー・シャーマン。ギャリー・シャーマンはニューヨークのアレンジャーなのでニューヨークのレコーディングだと思われる。

・元気を出して
今週の水曜日、4月8日に福山雅治さんの『魂リク』がリリースされる。オールナイトニッポンの弾き語りで披露したバージョンをCD化した作品。「銭形平次」から「長崎は今日も雨だった」とか「コーヒールンバ」とかいろんなものがあるが、その中にまりやさんの「元気を出して」が入ってる。達郎さんと福山雅治さんは知り合いなので、収録が近い日に、先日の芸術選奨のお祝いを頂いたとき、一緒にCDを持ってきていただいたとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2015年04月12日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp

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