Sunday Song Book #945

2010年11月14日 | Sunday Song Book

<11月14日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ+リクエスト」]
ウィスキーがお好きでしょ/竹内まりや 11月03日発売ニューシングル
BROWN EYED WOMAN/BILL MEDLEY '68
LIVIN' IT UP/BILL LaBOUNTY "BILL LaBOUNTY" '82
KOKOMO/DENNY DOHERTY & SCOTT McKENZIE"MANY MAMAS & MANY PAPAS/JOHN PHILLIPS" '10('85)
MAKE UP FOR LOST TIME/THE MONTCLAIRS '74
THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU/HERB ALPERT '68
EVERYBODY NEED SOMEBODY TO LOVE/SOLOMON BURKE '64
YOUR EYES/山下達郎 "フォー・ユー" '82
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■内容の一部を抜粋
・近況
「おかげさまでツアーも無事終了、していると思います。前倒しなので。していると思います。おいでいただいたみなさま方、三ヶ月に渡るツアー、無事に終了することができたと思います。ありがとうございました。来週になれば、そうやって確実に申し上げられますが、今週から、じゃあツアー終わって休みだと思いきや、そうじゃないんですね。今度は竹内まりやさんのですね、武道館と大阪城ホールが12月やりますので、それのリハーサルが今週からはじまりますので(笑)、譜面書きがまたはじまっております。一生懸命働いておりますが」とタツローさん。

・ウイスキーが、お好きでしょ
11月3日発売のまりやさんのシングル『ウイスキーが、お好きでしょ』。今週はまりやさんの希望でオーケストラ・ヴァージョン。

・BROWN EYED WOMAN
ライチャス・ブラザーズのシンガーから独立したビル・メドレーのセカンド・ヒット。1968年、全米43位のスマッシュ・ヒット。タツローさんは高校生のときラジオで聴いて感動したという。あとからバリー・マンの曲だと知って「やっぱりな」と思ったとか。ソングライターおたくのとっかかりの頃の印象深い一曲だそうだ。バリー・マン、シンシア・ワイルの名曲。

・コンサート衣装
リスナーからの質問で「コンサート衣装はどう決めるのでしょうか?昨年と今年の衣装は同じだと思うので、どうやって健康管理をしているのでしょうか?来年もまた同じ青い衣装でいきますか?」。
去年と今年は同じではないそうだ。同じブルーでもかなり違うけれどメーカーが同じなので全く同じだと思われているとか。実はああいう青が本当にないそうだ。青一色とか赤とかモノトーンのシャツがなくて、オーダーはできるものの、生地がないので苦労して、結果去年と似た青になってしまったとか。特にメーカーが一緒で型も同じなので間違われるそうだ。健康管理は歩きがすべてで沢山歩くことだとか。おかげさまで体型は変わってないので来年もこの調子でやってみたいということ。

・LIVIN' IT UP
ビル・ラバウンティはL.A.のシンガー・ソングライター。アメリカではソングライターとして有名。ラス・タイトルマンのプロデュースによる1982年のサード・アルバム『BILL LaBOUNTY』に入ってるのが「LIVIN' IT UP」。典型的な'80年代初期のL.A.のA.O.R.サウンド。バリー・マン、シンシア・ワイルとビル・ラバウンティの三者共作。

・ライジングサン
リスナーからの質問で「ライジングサンでは会場を散策したり、他の人の演奏を見る機会はありましたか?」。
「僕の前がエレファントカシマシだったので、それは見ました。凄くよかったです。そのほかは自分のことで精一杯でですね(笑)、できませんでした。機会があればまたという感じでございます」とタツローさん。

・KOKOMO
VARESE SARABANDEから今年出たジョン・フィリップスの'80年代のスタジオ・ソースとライヴ・ソースを集めたコンピレーション・アルバム『MANY MAMAS & MANY PAPAS/JOHN PHILLIPS』の中に入ってる「KOKOMO」。ママス&パパスのデニー・ドハーティとスコット・マッケンジーによるデュオが1985年にレコーディングした。
ママス&パパスのジョン・フィリップスが亡くなり関連の作品が盛んに出ている。再結成されたママス&パパス、デニー・ドハーティ、それからスパンキー&アワ・ギャングのスパンキー・マクファーレン、ジョン・フィリップスの娘でウィルソン・フィリップスのメンバー、マッケンジー・フィリップス、そしてスコット・マッケンジーというメンバー。このニュー・ママス&パパスの音源、これを中心にした未発表音源、ニュー・ママス&パパスの'80年代のライヴ・レコーディングが『MANY MAMAS & MANY PAPAS/JOHN PHILLIPS』の中に入っててそのいちばんの話題が「KOKOMO」。1988年のビーチボーイズの大ヒット曲。ジョン・フィリップスとスコット・マッケンジーとテリー・メルチャーとマイク・ラブの四者共作。1983年にジョン・フィリップスとスコット・マッケンジーが15、6年ぶりコラボレーションして書いた曲をリライトを重ねて1985年にスタジオ・ヴァージョンを作った。それがビーチボーイズに取り上げられて大ヒットした。

・MAKE UP FOR LAST TIME
モントクレアーズはセントルイス出身の黒人ヴォーカル・グループ。'70年代に活躍した。「MAKE UP FOR LAST TIME」は1974年に全米ソウル・チャート46位。
モントクレアーズ解散後は、フィル・ペリーとケビン・サンリンが独立して、ペリー&サンリンというデュオ・グループで何枚かアルバムを出した後に、フィル・ペリーはソロになって活動を続けることになる。

・ライヴ会場
リスナーからの質問で「ライヴをやるときは何人以上のキャパじゃなきゃいけないというタツローさんの中の目安はありますか?」。
「難しい問題ですね。本音を言えば少なければ少ないほどライヴハウスのほうがいいけど、そうすっと身体が持たないので。でも音響的には二千クラスの多目的ホールが一番いいと思いますのでですね。このあいだ生まれてはじめて武道館の真ん中で、自分の歌をですね、生まれてはじめて歌いましたがですね、武道館は最近もう小さいよとか、武道館、本当に音よくなってるとか、事実そうなんですけども、わたし、あのパイプ椅子というのがどうしても駄目なんですね。武道館のあのスタンドのプラスティックの無機質さ、無機質性というか、あそこで三時間やったら本当に疲れます、お客さんが(笑)。だから、やっぱり駄目かなと思いました」とタツローさん。

・レコード
同じリスナーから「レコードを買われるときは通販で購入されるのでしょうか?ディスクインやレコハンのような店舗に行かれたりするのでしょうか?」という質問。
神保町界隈とか新宿界隈は今でもうろちょろしているそうだ。「今年は忙しくて行けませんけども」ということ。
今でも探してるレコードは死ぬほどあって、洋楽は、アメリカのものはアメリカのオリジナル盤、イギリスのものはイギリスのオリジナル盤、日本のものは日本盤を探すのだとか。

・THIS GUYS IN LOVE WITH YOU
「私が生まれた1968年に流行していた曲」というリクエストに応えて。
1968年といえばタツローさんは高校生。1968年はロックを含めてホピュラー・ミュージックの歴史の中で、アメリカのポピュラー・ミュージックの流れがかなり変わった時代だそうだ。レコーディングが急激に発達したので名曲というのが数限りなくあるという。タツローさんが個人的に1968年でいちばん好きな曲はリチャード・ハリスの「MacARTHER PARK」だそうだが、ジム・ウェブ特集でかけられるので、あとはタツローさんのアイドル、ラスカルズの「PEOPLE GOT TO BE FREE」とか、1968年最大のヒット、ビートルズの「HEY JUDE」があるけれど、今回はハープ・アルパートの大ヒット曲「THIS GUYS IN LOVE WITH YOU」。ハープ・アルパートはもともとトランペッター。A&Mレコードのオーナーでもある。トランペッターとしてティファナ・ブラスで何曲もヒットを出した中で、彼がはじめて歌った曲が「THIS GUYS IN LOVE WITH YOU」。歌は全然上手ではないが、何とも味のあるヴォーカル、それとバート・バカラックの名曲で見事NO.1、ミリオンセラーになった。ディオンヌ・ワーウィック、アレサ・フランクリンとたくさんのカヴァーがある。

・EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE
ソロモン・バークが亡くなったときがいちばん忙しくて曲を番組でかけられなかったのだという。なので追悼リクエストに応えて。ソロモン・バークは日本ではまともにレコードが、系統的に出されてないので異常に知名度が低い。イギリスではスターでジェネシスが「JUST OUT OF REACH」をライヴでやってたりした。ソロモン・バークといえばタツローさんはこの「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE」だそうだ。バート・バーンズ、ジェリー・ウェクスラー、ソロモン・バークの三者共作。1964年のヒット・ソング。バート・バーンズも来年特集したいソングライターだが、ロックンロールの曲が多くてメロディアスな曲があまりないので、それで二週間やるのは怖い感じがするとタツローさん。
ソロモン・バークはフィラデルフィア出身でゴスペルの教会の牧師でもある。二十一世紀に入って奇跡の様なレコーディング作品をたくさん残して一躍復活。
http://www.thekingsolomonburke.com/

・YOUR EYES
11月6日に結婚するというリスナーから、彼女とは同世代で30年近くタツローさんの曲に親しんできたところが共通しているので、結婚式では「YOUR EYES」をかけるつもりとのことというリクエスト・カードが届いた。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
11月21日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/

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