Sunday Song Book #1327

2018年03月18日 | Sunday Song Book


2018年03月18日プレイリスト
「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集 Part 2」
1. メロディー、君の為に / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
2. MOTHER NATURE LAND / THE RASCALS "PEACEFUL WORLD" '71
3. PEOPLE GET READY / THE IMPRESSIONS '65
4. I KNOW IT'S YOU / DONNY HATHAWAY "EXTENSION OF A MAN" '73
5. ALWAYS YOU / THE SUNDOWNERS '67
6. DON'T RUN AWAY / BRUCE & TERRY '66
7. THE DAYS OF WINE & ROSES / THE OSCAR PETERSON TRIO "WE GET REQUESTS" '64
8. I LOVE HOW YOU LOVE ME / THE PARIS SISTERS '61
9. あしおと / 山下達郎 "メロディーズ" '83
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■内容の一部を抜粋
・近況
新曲の締め切りと山下達郎 Special 2Days 京都拾得公演のため番組は前倒しで収録しているそうだ。1曲終わって今週はまた次の曲に取り掛かるとか。

・BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集 Part.2
先々週に引き続いて「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集 Part.2」。珍盤奇盤は機会を改めて珍盤奇盤のみオンエア予定とのこと。

・メロディー、君の為に
仙台市の超常連のリスナーから「メロディー、君の為に」にリクエスト。1986年のアルバム『POCKET MUSIC』のアナログ盤A面最後の曲。アルバム『POCKET MUSIC』30th Anniversary Editionを出しそこなったので「今年なんとかやらなければなりませんが(笑)」と達郎さん。

・MOTHER NATURE LAND
「おかげさまで(2月に発売された雑誌)BRUTUS、山下達郎のBRUTUS SONGBOOK特集。完売だそうでございます。ありがとうございます。お買い上げいただいたみなさま御礼を申し上げます」と達郎さん。それにちなんでのリクエスト特集は25年間のサンデー・ソングブックからピックアップしたもののアーカイヴみたいな感じだそうだ。
ザ・ラスカルズがアトランタからCBSに移籍してからの1枚目1971年のアルバム『PEACEFUL WORLD』は2枚組。全く売れなかったとか。リード・ヴォーカルのエディ・ブリガッティー、ギターのジーン・コニッシュが抜けて、フェリックス・キャバリエの実質的なソロ・アルバムのみたいなものだが、メンバーはすごくて、ギターのバジー・フィートンはとにかく上手くて、そしてベースのジェリー・ジャモットはテクニシャン、そのアルバムから「MOTHER NATURE LAND」はジャズの特集でオンエア。フルートを吹いてるのがヒューバート・ロウズで、ヒューバート・ロウズのソロみたいなレコードだが、コーダのフェイドアウト間際になって一瞬、バジー・フィートンのギターが炸裂する。達郎さんはこのアルバムが好きでよく聴いていたが全然評価されなくて、「でも1971年のアルバムですが今聴いても全く古くない、皮肉なもの」と達郎さん。

・PEOPLE GET READY
リクエストはいろいろあったが(カーティス・メイフィールドというか)インプレッションズの「PEOPLE GET READY」がいちばん多かったもののひとつだそうだ。達郎さんがライヴでよく「蒼氓」とか「希望という名の光」の中に挟み込んでるため、その影響かもしれない。1965年、全米14位、R&Bチャート3位、インプレッションズの初期の名作で「PEOPLE GET READY」。

・鉛筆
リスナーから「サンソンの収録現場では鉛筆を愛用されてるようですがなにかこだわりでもあるのですか?」という質問。
シャーペンがダメなのでずーっと鉛筆なのだとか。譜面を書くときはぺんてるの水性ボールペンを使うという。

・I KNOW, IT'S YOU
愛知県半田市のリスナーからのリクエスト。達郎さんの大好きなダニー・ハサウェイの1973年のアルバム『EXTENSION OF A MAN』。あまり売れなかったが名盤。アルバムの一番最後に入ってるリオン・ウェアのペンになる曲で「I KNOW, IT'S YOU」。
曲をかけおえて。「デイヴィッド・スピノザのギターですが素晴らしいですね、ホントに。うまい(笑)、大したものだ」と達郎さん。

・ALWAYS YOU
ニューヨーク出身の6人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、サンダウナーズが1967年に出したロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの作品「ALWAYS YOU」。アルバムは導入部が長いけれどシングル・ヴァージョンはすっきりしているとか。

・番組のオープニングとエンディング
リスナーから「番組の出演交渉は1991年だったそうですが、当時のアルバム『ARTISAN』の1曲目、アトムの子でサンソンははじまり、GROOVIN'で終わるのはアルバムの販売促進のためだったのでしょうか?」という質問。
「ものぐさですのでそのときに決めたので行くんですよ。番組って全部そうなんです。最初に決まったもので行くんですよ。ええ。そんなものもう25年も経ってるのですから。ええ。へへへ。しょうがないですね」と達郎さん。

・DON'T RUN AWAY
今回いちばんリクエストが来たのはブルース・ジョンソンの特集のときにオンエアした一曲。ブルース・ジョンソンとテリー・メルチャーのブルース&テリーという幽霊グループが何枚かシングルを出していて、もっともレアな一枚に「DON'T RUN AWAY」という曲がある。1966年のシングルで達郎さんは'70年代から'80年代にかけて手に入れるために、必死になってオークションをやったりしたが全然手に入らなかった。コレクターのレコード屋の親父にもらったカセットのコピー持っていたが、あまりの手に入らなさに、だったら自分で作ろう、同じような曲を作りゃいいんだろうって作ったのが「ONLY WITH YOU」。番組のテーマ曲として今でもインストゥルメンタル・ヴァージョンをながしている。1984年のアルバム『BIG WAVE』にもともとはヴォーカル・ヴァージョンを収録して、その後にNHK-FMのレギュラー番組「サウンドストリート」のためのテーマ・ソングとしてインストゥルメンタル・ヴァージョンを作った。それをそのままサタデー・ソングブック、サンデー・ソングブックまで流用している。
「普通こういうものを作るとですね、パクリだと。バクリじゃないんです。とにかくシングルが手に入らなくてですね、要するにオマージュといいましょうか、そういう曲作りゃいいんだろうつうですね、鬱憤ばらしといいましょうか、そういうものでありまして。でも自画自賛じゃないですけれども、結構いい線でですね、肉薄して作れたと思います。サビの展開なんかはONLY WITH YOUのほうが一日の長があるんじゃないかと(笑)、ははははは。まぁグズグズ言ってませんでですね。天地神明にかけてパクリとか今のネットピープルがこくようなそういうものとは違います。ええ。動機が全然違います。それをパクって一山当てようとかそういうんじゃ全然違います。純粋さが違いますって言い訳をしつつ」と達郎さん。
曲をかけおえて。今では「DON'T RUN AWAY」もCDになって誰でも聴ける便利な世の中になった。「どんなに私が言ってもですね、どっかの人たちは、あっパクリだとか、そういうことすぐ言うんですよ。言わば言え。ええ。志が違うんです、ハイ」と達郎さん。

・山下達郎 Special 2Days
広島クラブ・クアトロで山下達郎、難波弘之、伊藤広規による三人ライヴの開催が決定した。4月25日(水)、26日(木)の二日間。19時開演。広島クラブ・クアトロはブルース・アレイ・ジャパン、拾得とこれまでやってきた中ではいちばん大きい会場になるのでチケットの当選確率は高いとか。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/

・『REQUEST 30th Anniversary Edition』アナログ盤
昨年11月22日に発売した竹内まりやさんの『REQUEST 30th Anniversary Edition』のアナログ盤が3月21日に発売。最新リマスターからカッティングした全10曲入り、180グラム重量盤の二枚組。音質重視のため二枚組になり、従ってボーナス・トラックは収録されない。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの竹内まりやスペシャルサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・レコード・コレクション6万枚
リスナーから「レコード・コレクション6万枚だそうですが、同じものをうっかり2枚買ってしまったりすることはないのでしょうか?」という質問。
「もちろんあります。6万枚なんか覚えられるわけないじゃないですか。ええ」と達郎さん。同じものでもボーナス・トラックが違うとか、1曲だけボーナス・トラックが違うだけでまた買うことになるのだという。

・THE DAYS OF WINE AND ROSES
ジャズのリクエストも多い。オスカー・ピーターソン・トリオのアルバム『WE GET REQUESTS』はオーディオ・チェック・レコードに使われていたほど録音が素晴らしい。アナログ盤のオーディオ・レビューは本当に高評価のレコード。でも1964年の音源なのでテープが古いのでCDになったときにどうかということもある。今回はデジタル・プロセッシングした「THE DAYS OF WINE AND ROSES」。

・I LOVE HOW YOU LOVE ME
パリス・シスターズの「I LOVE HOW YOU LOVE ME」はバリー・マンとラリー・コルバーの共作。プロデュースド・バイ・フィル・スペクター。1961年の名曲。

・透明なアクリル板の壁
リスナーから「先日、海外ドラマ『グリー』のマシュー・モリソンのライヴに行ったらドラムが小笠原拓海さんでした。小笠原さんのまわりにプラスチックの壁が置かれてました。何のために置いてあったのでしょうか?」という質問。
レコーディングしているか、P.A.の関係でドラムの音が回り込むのを防ぐ、分離をよくするために透明なアクリルの壁を立てるそうだ。そうすると録音しやすいし、きれいな音が出しやすい。音響的なものだとか。

・あしあと
質問したリスナーからのリクエストで1983年のアルバム『MELODIES』から「あしあと」。

・番組の終わりに
「BRUTUS SONGBOOK特集 Part.2でございましたが。悪乗りしてPart.3へ突入したいと思っております。来週も引き続きよろしくお願いします。いよいよ来週は3月最後であります。年度末でございますが、もちろん新年度からもよろしくお願いします(笑)。気の早いアレでございますが」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年03月25日は、「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集 Part 3」
http://www.tatsuro.co.jp

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1 コメント

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先日のNHK- FM の失恋ざんまい (あんどう)
2018-03-23 10:43:12
いつも たいへんお世話になっております
有働アナとのトークが
本当におもしろかったので
ぜひ こちらのブログでも取り上げいただきたいです
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