Sunday Song Book #1268

2017年01月29日 | Sunday Song Book

2017年01月29日プレイリスト
「『NUGGETS』で棚からひとつかみ」
1. アトムの子 / 山下達郎 "アルチザン" "オーパス" '91
2. I HAD TOO MUCH DREAM (LAST NIGHT) / THE ELECTRIC PRUNES '66
3. DIRTY WATER / THE STANDELLS '66
4. RESPECT / THE VAGRANTS '67
5. PUSHIN' TOO HARD / THE SEEDS '67
6. PSYCHOTIC REACTION / COUNT FIVE '66
7. SOMEONE TO LOVE / THE GREAT!! SOCIETY!! '66
8. 7 AND 7 IS / LOVE '66
9. SEARCHIN' IN THE WILDERNESS / ALLEN POUND'S GET RICH '66
10. ACTION WOMAN / THE LITTER '67
11. I HAD TOO MUCH DREAM (LAST NIGHT) [LIVE] / THE ELECTRIC PRUNES "STOCKHOLM '67"
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーのリハーサルが2月の中頃からはじまるそうだ。
「PERFORMANCE 2017」は3月18日(土)の千葉県市川市文化会館を皮切りに全49公演の予定。チケットの一般発売は2月4日(土)、午後12時より。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

「昔と違いましてですね、私のリスナーの方もですね、特にライヴ来られる方、四十代、五十代、六十代、だんだんお年を召していらっしゃいまして、みなさん余裕が出てきましたので、じゃあ旅行がてらに金沢に行ってみようかとか、そういう方がたくさんいらっしゃいます。従いまして全国どこに行っても(笑)、昔はローカル色が割りと豊かだったんですけれども、最近はそうした旅行がてらの方が多いのでですね、あまり東京とか大阪と変わらないノリになってきたりしますが。それもまぁまた、楽しい感じでございますので、そろそろライヴの準備がはじまる頃でございます」と達郎さん。

ツアーのリハーサルがはじまって、ツアーがはじまると番組はリクエスト、「棚からひとつかみ」で終止することになりそうだとか。

・『NUGGETS』で棚からひとつかみ
日本が最後のCDの国になりつつあるので、断末魔の灯火、あるいは最後のあがきのように、最近はオールディーズもののCDがたくさん出るようになったという。昨年の年末12月21日にワーナーから「NUGGETS(ナゲッツ)」というシリーズが発売された。1960年代後期のいわゆるサイケデリック、ガレージ・ミュージックのコンピレーション『NUGGETS』。エレクトラ・レーベルが1972年に『NUGGETS』というアルバムを発売。当初は話題にならなかったが、パンク・ムーブメントと呼応して、パンク、ニュー・ウェーブの時代に'60年代のガレージ・ミュージックの聖典とも呼ぶべき存在になった。アメリカではひじょうに有名なカタログだがレーベルを飛び越えたコンピレーションのために今まで日本盤が出たことは一度もない。アメリカではライノが'90年代の終りに『NUGGETS』のボックスを作ったが、日本では今回が初CD化。それに便乗して日本独自編集の『NUGGETS 2』と『NUGGETS 3』というコンピレーション共々3枚同時に発売された。サンデー・ソングブックではこうしたパンキッシュな音楽はあまりかけないが、たぶんもう二度とCDにならないと思われるので、特に日本盤で発売されるのはこれが最初で最後という感じがするので、今週は『NUGGETS』で棚からひとつかみ。

・アトムの子
ご自身のお子さんが中学受験するというリスナーから「一生懸命がんばってる子どもを応援したいので」とお子さんが好きな「アトムの子」にリクエスト。

『NUGGETS』は1972年にパティ・スミスのギタリスト、レニー・ケイが編んだコンピレーションでエレクトラ・レーベルから発売された。'80年代には'60年代のガレージ、サイケの聖典とも言われて続編が続々と出たけれど、日本ではレーベルを超えていたので日本盤が作られなかった。この度、ワーナーミュージック・ジャパンから『オリジナル・ナゲッツ』というタイトルでリリース。日本だけ独自に『NUGGETS 2』と『NUGGETS 3』というコンピレーションも同時に発売された。ほとんどが1966年、1967年の曲でサイケ、ガレージといってもヒット曲が中心でカルト・ミュージックではないそうだ。

・I HAD TOO MUCH DREAM (LAST NIGHT)
エレクトリック・プルーンズはシアトル出身のグループ。トレモロとサイケ・サウンドで人気が出た。「I HAD TOO MUCH DREAM (LAST NIGHT)」は1967年初頭全米11位のデビュー・ヒット。邦題は「今夜は眠れない」。達郎さんが中学二年から三年にかけての曲なのでほとんどリアル・タイムで聴いているという。FENを聴きはじめた頃でFENでしょっちゅうかかっていたそうだ。

・DIRTY WATER
1966年全米11位の「DIRTY WATER」ガレージ・ミュージックとして有名なもの。ザ・スタンデルズはロサンジェルスの4人組。ビートルズをはじめとするブリティッシュ・インベージョンの波に呼応してアメリカの音楽もそうした匂いが出てきた。「イントロだけ聴くとヴァン・モリソンかなという、ゼムとかストーンズとかそういう匂いがします」と達郎さん。

・RESPECT
ニューヨークのザ・ヴェイグランツは後にマウンテンで有名になるレスリー・ウェストが参加していたグループとして知られている。1967年の「RESPECT」はオーティス・レディングの作品でアレサ・フランクリンのヒット曲として知られているが、その一月か二月前のシングルでせこちらはヒットしなかった。達郎さんは『NUGGETS』に入ってるので知ったとか。当時日本盤は出なかったという。「なんだこれラスカルズじゃないか」と達郎さんは当時思ったという。アトランティックから出てるのでアトランティックにラスカルズはふたつもいらないと思われたのか演奏力はあるのに不運だった。

・PUSHIN' TOO HARD
ロサンジェルスのシーズは達郎さんの好きなグループ。1967年、全米36位の「PUSHIN' TOO HARD」。「スカイ・サクソンのちりめんがかったなんともいえない声に、いわゆる2コード・ミュージックで延々いくのがたまんない」と達郎さん。

・PSYCHOTIC REACTION
サン・ホセのグループ、カウント・ファイブの1966年、全米5位「PSYCHOTIC REACTION」。サン・ホセから一歩も出なかった学生バンドに毛が生えた様な一発屋のグループ。ラジオでヒットして一発当てた、サイケ、ガレージものでは当時たいへん有名な曲。

前半は『オリジナル・ナゲッツ』から。ここからの後半は日本独自編集の『NUGGETS 2』と『NUGGETS 3』から。

・SOMEONE TO LOVE
ザ・グレート!! ソサエティー!! はサンフランシスコのグループ。後にジェファーソン・エアプレインで活躍するグレイス・スリックが所属していたグループとして知られている。ジェファーソン・エアプレインの出世作「SOMEBODY TO LOVE」の元のヴァージョン、1966年のレコーディングで「SOMEONE TO LOVE」。

・7 AND 7 IS
ラヴはロサンジェルスのグループ。1966年、全米33位の「7 AND 7 IS」。「ラヴのこれが最高傑作だと思います」と達郎さん。達郎さんは23歳のときに「オールナイトニッポン」の2部でこの曲をかけてプロデューサーに怒られたという。

・SEARCHIN' IN THE WILDERNESS
UKのアラン・パウンズ・ゲット・リッチは資料があまりなくヨークシャあたりのグループとしかわからないとか。1966年のレコーディングで「SEARCHIN' IN THE WILDERNESS」。曲をかけ終えて。「うるせー(笑)。すごい。珍盤奇盤一歩手前だな、これ」と達郎さん。

・ACTION WOMAN
ザ・リッターはミネアポリスのグループ。1967年の「ACTION WOMAN」は番組でお世話になってる広島のCOOL HANDというレコード・ショップの竹内さんのリクエスト。

・I HAD TOO MUCH DREAM (LAST NIGHT) [LIVE]
1曲めにかけたエレクトリック・プルーンズの「I HAD TOO MUCH DREAM (LAST NIGHT)」のライヴ・ヴァージョン。1967年12月14日、スウェーデンのストックホルムでラジオ番組用のライヴ・レコーディング。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年02月05日は「『BIRTHDAY』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp

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