BINTANG GARDEN

2008年08月09日 | 佐野元春 Radio Days

■BINTANG GARDEN「GUITAR MAGIC!」
2008年8月8日(金) FM802 PM23:00-24:00
DJ: 尾上さと子
出演: 佐橋佳幸、佐野元春、大橋卓弥
http://funky802.com/service/homepage/index/725

Playlist
1 Frida's Freedom / 佐橋佳幸
2 フィクション / スキマスイッチ
3 月見ヶ丘 / スキマスイッチ
4 僕にはわからない(Don't You Care) / 佐橋佳幸
5 誰も気にしちゃいない / 佐野元春 and The Hobo King Band
6 楽しい時 - Fun Time / 佐野元春
7 Time Passes On / 佐橋佳幸
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■内容の一部を抜粋
・Frida's Freedom
佐橋佳幸のソロ・アルバム『TRUST ME』は1994年リリースの佐橋佳幸唯一のソロ・アルバム。長らく廃盤となっていたが、この度8月6日に最新のデジタル・リマスタリングが施され、『TRUST ME ~Deluxe Edition』としてリイシューされることになった。ボーナス・トラックのほか、スタジオでジョン・ホールと一緒にギターを弾いてる映像がCD-EXTRAで付く。

・佐橋佳幸VS大橋卓弥
「そもそもスキマスイッチを知ったのはね、松(たか子)さんなんですよ。うちの嫁がですね、スキマスイッチがこんなに人気者になる前からファンで(笑)。彼女がCDを持ってたんです。そいで『これだれ?』って言って、頭の中にスキマスイッチの名前をインプットされて、『はぁ~いいなぁ』って言ってたら、『スキマスイッチっていうバンドからレコーディングの依頼がきてますよ』ってマネージャーに言われて(笑)。『あっ、行く行く行く。オレたまたま最近気に入ってたの』って。『あっ知ってんだ』なんか言われて」と佐橋佳幸。

大橋卓弥は以前から聴いてた音楽に何度も出てくる佐橋佳幸という名前に興味を持ってたそうだ。ギターが思ってる通りに弾けないので佐橋佳幸に口でフレーズを説明したら完全に再現してくれたので、楽器というより腕の一部としてギターを弾いているというイメージを抱いたという。

スキマスイッチの音楽性は自分の考えているものと近いと佐橋佳幸。大橋卓弥は佐橋佳幸が参加してきた音楽を聴いて育ったので、その雰囲気と似たものを佐橋佳幸に注文してるだけなんじゃないかと話す。

・フィクション
大橋卓弥がエレキギターを自分で弾いてレコーディングした曲。最初は佐橋佳幸に弾いてもらったんだけれど、佐橋佳幸は歌との相性を考えて大橋卓弥に自分で弾くようにと言ったのだとか。シンガーが自分でギターを弾くと歌との相性がいいのだそうだ。「七不思議」と佐橋佳幸。

・月見ヶ丘
佐橋佳幸と大橋卓弥がアコースティック・ギターで共演した曲。レコーディングは二人で一緒に同じ部屋で向かい合って弾いたのだとか。
「佐橋さんのギターは歌だと思います」と大橋卓弥。
「歌が好きでこの仕事をしているので、デュエットだったり、合唱してるという感じで伴奏ができたらいいなと思ってます」と佐橋佳幸。

・佐橋佳幸VS佐野元春
1976年、佐橋佳幸が中学三年のとき佐野元春と出会ったのだそうだ。あるコンテストに中学生で出場したら入賞したのたけど、その大会で優勝したのが佐野元春だったとか。佐野元春は大学生だった。
元春「よく渋谷なんかでレコードを買ってね、小脇に5、6枚くらい抱えて歩いてると、もう佐橋くんが、中学生ですよ。坊主頭で」
佐橋「坊主頭っていうのは違ったんですよ(笑)。坊主ではなかったんです」
元春「あぁ。それで記憶が(笑)、はまっちゃってるのかもしれないけれど。トントントンって僕の後ろに来てね。『佐野さん、これ何のレコード?』って訊くんだよね」
佐橋「教えてもらったものとかを買って聴くようになるんですけども」
元春「だから中学生にしたら渋かったんだよね、趣味が。ブルースが好きとか。どういう中学生かなと思ってました(笑)」

その後、佐野元春は1980年にデビュー。佐橋佳幸は高校時代にイーグルスのコピーバンド「UGUISS」をやっていて、佐野元春と同じレコード会社からデビュー。解散後は裏方の仕事をするようになったが、その中ではじめてヒットした作品が渡辺美里で、佐野元春と同じレコード会社のセクションだった。

そして佐野元春と佐橋佳幸が再会したのは1988年。当時、佐野元春は自分で「M's Factory Label」を設立して、そこでアーティスト・コンピレーション・アルバムを出したいということで佐橋佳幸に声をかけたのだという。

・僕にはわからない(Don't You Care)
はじめて佐橋佳幸の名前で出した作品。M's Factory Labelの『mf <VARIOUS ARTISTS> Vol.1』に収録。
「あの曲も詞もいいものができたでしょ。あの曲の後半で弾く佐橋くんのギター・サウンド。これがギタリスト佐橋くんの真骨頂」と佐野元春。

・ホーボーキングバンド
1994年のハートランド解散後、佐野元春はしばらくのあいだ活動を停止した。そして新しいアルバム『Fruits』のレコーディング・セッションに佐橋佳幸を呼んだ。佐橋佳幸ははじめてのソロ・アルバム『TRUST ME』を発表したばかりで、クリエイティブな感覚に花が開いてた時期でとても刺激になったという。その後、アルバムのレコーディングのために集まったセッション・メンバーの中から精鋭が新しいバンド「ホーボーキングバンド」になった。

・The Barn
1997年の夏にはホーボーキングバンドのアイデンティティをしっかりと見せたいということから、バンドの共通の関心であるウッドストックへ行ってアルバムをレコーディングすることになった。それがジョン・サイモン・プロデュースの『The Barn』。
佐橋「それこそ中学生の頃、佐野さんが小脇に抱えたレコードの中から教えてもらったレコード、そういうレコードをプロデュースしていた人ですからね」
元春「僕たちの音楽のバックグラウンド、本拠地に行くっていう感じだよね」

レコーディングの現場になったウッドストックでは佐橋佳幸が尊敬するジョン・ホールとかレオ・コッケ、エリック・ワイズバーグやザ・バンドのメンバー、ジョン・セバスチャンが遊びにきたという。
元春「ウッドストックに行って、そうしたオリジナルのミュージシャンたちと一緒にやってると、ロックンロールのながれの中に僕はいるんだという実感があるよね。それは本当に安心する。やっぱりこれでいいんだという安心感がある」

・誰も気にしちゃいない
佐橋「音がよかったですよ」
元春「あたたかい良い音。また山小屋だよね、言ってみれば。音が漏れちゃって。『誰も気にしちゃいない』のレコーディングのとき激しい...雹みたいにのが降ってきて」
佐橋「あぁ~スコールみたいなのがありましたよね」
元春「急にレコーディングしているとき降ってきて、屋根とか戸がバシバシいってね。自分で歌ってて聞こえるんですよ。だからレコーディングしていて聞こえるってことはこの音マイクに入ってるよね」
佐橋「そうそうそう。入ってる(笑)」
元春「だからね、僕のヴォーカル・トラックを少し上げるとね、雹がドアにあたってる音が入ってる」
佐橋「入ってるの(笑)」

元春「正に『The Barn』こそがホーボーキングバンドとしての最初のアルバム」
佐橋「初めの一歩だったかもしれないですね」
元春「本当の意味でバンド・サウンドのレコーディングを追及してきた。これがホーボーキングバンドだよね」

・楽しい時 - Fun Time
佐野元春はバンドの中でギター・ソロを弾きたいのだそうだ。佐橋佳幸はもちろん上手いし、Dr.kyOnもギターが上手い。二人がいると出る幕がないという。
佐橋「シンガー・ソングライターの人が弾くギターって絶対僕らみたいなセッションマンには真似ができないって思うんです」
元春「あぁ、そうかな」
佐橋「例えばジェームス・テイラー然り、ボブ・ディラン然り、スプリングスティーン然り。シンガー・ソングライターの人が弾いてるギターってものすごく味わい深いし、その曲の骨子を示してるんですよね。だから、これからシンガー・ソングライターでやろう、またはギタリストになりたいなぁって人は、そういう人たちのレコード、CDを聴いて、そこに耳を澄ましてみると、その音楽の大事なことが全部つまってますよ」
元春「もちろんテクニックを磨くことも大事なんだけれども、その前に音楽であるということも大事だよね」
佐橋「そう。僕の言いたかったことを今、佐野さんがわかりやすく言っていただいたけど(笑)、そういうことです」
元春「シンガーと一緒にやるんであれば、そのシンガーの気持ちに立ったギター、融合するとか、セッションするとか。とにかくバンドの楽しさをこれからバンドをやる人、ギターをやる人たくさんいると思うけれど、楽しさを追及してほしいですね」
佐橋「そうですね、はい」

・Time Passes On
1994年にリリースされました私のはじめての、そして唯一のソロ・アルバム『TRUST ME』が8月6日に再発ということでですね、このアルバムはエクゼクティブ・プロデューサーとして山下達郎さん、タツローさんに面倒を見ていただいてですね、当時リリースしたものなんですけども。山下達郎さん立ち会いのもとリマスタリング。これずいぶん音が良くなりました。収録されなかったギターのインストが入っていたり、それから僕の心の師と仰ぐオーリアンズのジョン・ホールさんと共演したとき、オーリアンズの『Let There Be Music』というアルバムの中に収録された「Time Passes On」という僕が大好きだった曲と、それと僕の作った「Little Crimes」の2曲にジョン・ホールさんが参加していただんたんですけれど。そのときの模様をですね、運動会のお父さんよろしく、タツローさんが8ミリでまわしてたんですね。で、そのセッションの模様をタツローさんが自分で編集を施して下さいまして(笑)。何でも自分でやっちゃいますから。収録されております。それからタツローさんと対談をしまして、その模様がブックレットとして追加収録されております。『TRUST ME ~Deluxe Edition』お聴きねがえればと思います、と佐橋佳幸。

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