2019年06月30日プレイリスト「リクエスト特集」
1. アトムの子 / 山下達郎 "アルチザン" "オーパス" '92
2. MY BROTHER JAKE / FREE '71
3. CRYING IN THE RAIN / THE EVERLY BROTHERS '62
4. IKO IKO / DR.JOHN '71
5. IT STARTED ALL OVER AGAIN / KEITH '66
6. SUNSHINE / ENCHANTMENT '77
7. NEVER TO LEAVE / TWO BITS '66
8. COME AND GET ME / LISA SHANE '66
9. IT'S SUNDAY / THE SUNSHINE COMPANY "THE SUNSHINE COMPANY" '68
10. 2000トンの雨(2003 MIX) / 山下達郎 "ソノリテ" "オーパス" '03('78)
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒しして収録しているという。ツアーは続行中で昨日6月29日(土)と本日30日(日)は広島上野学園ホール。今週は7月4日(木)、5日(金)が大阪フェスティバルホール。今年最初の大阪公演。
・リクエスト特集
ツアー真っ最中なので今週も「リクエスト特集」。
・アトムの子
今日の一曲目は「アトムの子」。
・MY BROTHER JAKE
フリーの1971年、全英4位の「MY BROTHER JAKE」。「フリーの全作品の中でいちばん好きな一曲かもしれない」と達郎さん。
・疑わしきは買え
リスナーから「達郎さんは同じレコードやCDなどを買ってしまうことがありますか?」という質問。
「しょっちゅうありますよ、そんなの。疑わしきは買えというのがありましてですね。で、まぁ、だぶったら人に譲るとか、いろいろ交換するとか、そういうことで(笑)、有意義に使わしてもらってます。でも持ってたかなぁって思って、買わないで帰ったらなかった、そうするとですね、夜も眠れなくて」と達郎さん。
・アロハシャツ
リスナーから「達郎さんはアロハシャツはお召しになりますか?」という質問。
「私はアロハシャツは似合いません(笑)。アロハはですね、筋骨隆々として、そして腕が太い。そういうアスリートの人じゃないとですね、アロハはなかなか着こなせませんですね。私みたいなナナフシはだめです、はい」と達郎さん。
・CRYING IN THE RAIN
エヴァリー・ブラザーズの1962年のベスト10ヒット。キャロル・キングの名作。
・IKO IKO
ドクター・ジョンが6月6日に亡くなった。享年77歳。「でもドクター・ジョンは本当に、なんといいましょうかね、いい音楽家人生を歩んだと人だと思います。ああいう音楽的スタンスにすごく憧れますね。日本はもうとにかく、細野晴臣さんと大瀧詠一さんがもうニューオリンズ狂いだったので、ドクター・ジョン、それのおかげで我々の世代は本当に馴染みが深いものになりました。ご冥福をお祈りします」と達郎さん。1971年、アルバム『GUMBO』からのシングル・カットで全米71位の「IKO IKO」。もともとはディキシー・カップスの全米NO.1として知られてる曲。
曲をかけ終えて。「いわゆるツー・コード・ミュージックでございますが。こういうルーツ・ミュージックは何十年経っても古びないという。有利でございますね(笑)。アーバンな流行りものはすぐ消耗してしまう(笑)。こういうのに憧れますが。こういう声じゃないのでこういう音楽ができなかったのが後悔ですが。心よりご冥福をお祈りします」と達郎さん。
・卵
リスナーから「シアター・ライヴの2011年から2012年のツアーで、達郎さんの背後にコップの水が置かれてる台が見えます。その台に卵の形状のものが立ててありました。あの卵はゆで? なま? でも卵が置いてあるわけないし。中途から気になって仕方ありませんでした」といすお便り。
「いわゆるマラカスです。シェーカー。卵型のシェーカー。たまたまそこに置いてあったという。すごいなぁ。滅多なものは置けませんね」と達郎さん。
・IT STARTED ALL OVER AGAIN
キースは'60年代に活躍したイースト・コーストのアイドル・シンガー。ジェリー・ロスの素晴らしいプロデューシングとアレンジはジミー・ワイズナーとジョー・レンゼッティ。1966年のファースト・アルバムから「IT STARTED ALL OVER AGAIN」。
・曲作りの仕方
リスナーから曲作りの仕方についての質問。
ほとんどキーボードで作るそうだ。バラードものは弾き語りで作るが、アップテンポの曲は先にコード進行とかを作ってから後でメロディをはめるという手法を昔からやってるという。いわゆるパターン・ミュージックなので「SPARKLE」みたいな曲はオケを録ってから、それにいちばんフィットするメロディを決めるというやり方。そうするとオケのグルーヴができる。後のヒップホップの手法だが当時からそういうことをやっていたとか。まだコンピュータがなかった時代なので、そういうリズム・パターンの曲は、ポリリズムの有機性が録れないので、そういうやり方だった。コンピュータ・ミュージックおかげで家でそういうものが作れる便利な世の中になったそうだ。
・SUNSHINE
エンチャントメントはデトロイトの5人組の黒人ヴォーカル・グループ。長い下積みがあって'70年代にヒットが出はじめるようになった。1977年、全米ソウル・チャート3位、全米チャート33位の「SUNSHINE」。
・PERFORMANCE 2019
6月29日から9月公演分のファミリーマート先行受付がはじまっている。エントリーは7月7日18時まで。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
・『ON THE STREET CORNER』のコーラスについて
リスナーから『ON THE STREET CORNER』のコーラスについての質問。
『ON THE STREET CORNER』のコーラスは一日で一曲分録らないと絶対縦の線が合わないそうだ。一日変わると自分は同じことをやってるつもりでも違ってるそうで、それは人間のバイオリズムの面白さなのだとか。50回くらい重ねる場合は一日8時間かかるそうだ。基本的にはいちばん下の音から録ってトップまで行く、下から積み重ねるのが達郎さんのやり方だという。
・NEVER TO LEAVE
後半はカルトなリクエストから。'60年代のサンシャイン・ポップ、ソフト・ロック。1966年のシングル「NEVER TO LEAVE」。トゥー・ヴィッツは全く無名のグループ。カスケイズのメンバーが後にケンタッキー・エキスプレスに移っていく、いわゆるカスケイズのスピンオフの作品として知られている。
・COME AND GET ME
これもカルトな曲。バート・バカラックの作品で「COME AND GET ME」。歌ってるのはリサ・シェイン。彼女はアイリッシュのミュージカル・シンガーで、バーブラ・ストライサンドがミュージカル『ファニー・ガール』のロンドン公演で病気で歌えなくなったときに代役をしたという。1966年のシングル。「完全にウォーカー・ブラザーズですね、これね」と達郎さん。
・ IT'S SUNDAY
サンシャイン・カンパニーはウェスト・コーストのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。1968年の「 IT'S SUNDAY」。ジョー・サラシーノのプロデュース。
・2000トンの雨
今日の最後は季節柄「2000トンの雨」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年07月07日は、「棚つか+リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp