Sunday Song Book #1308

2017年11月05日 | Sunday Song Book

2017年11月05日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 光と君へのレクイエム / 山下達郎 '13
2. PALISADES PARK / FREDDY CANNON '62
3. SILHOUETTES / THE RAYS '57
4. INCENSE & PEPPERMINTS / STRAWBERRY ALARM CLOCK '67
5. AREN'T YOU GLAD / PEGGY MARCH '68
6. ROCK AND ROLL LULLABY / B.J.THOMAS '72
7. COULDN'T HEAR NOBODY SAY / THE INDEPENDENTS "THE FIRST TIME WE MET" '72
8. JE T'APPARTIENS / GILBERT BECAUD '55
9. TEARS ON MY PILLOW / LITTLE ANTHONY & THE IMPERIALS '58
10. 愛を描いて-LET'S KISS THE SUN- / 山下達郎 '79
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングを行っているがそろそろ締切が近づいているという。「曲書きでウンウン唸ってる、その後は詩書きでウンウン唸って、次はアレンジでウンウン唸って、もうすぐ歌入れでウンウン唸るんですね。唸ってばかりいますね。ええ」と達郎さん。
20年以上使用している半蔵門のTOKYO FMの4スタ。TOKYO FMでいちばん大きなスタジオだとか。今日はスタジオの調子が悪く、いつも座ってる位置だとマイクにノイズが乗るそうで、反対側のいちばん隅っこのテーブルに移動して、遠いスタンドの灯りで収録しているそうだ。「(手暗がり隣で親が眠っている)なんか受験勉強か、夜店の(金魚屋の)店番かというような状態でやっております。めげずにやりたいと思いますが」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
トランプ大統領来日のため警備がすごく、パッとやってパッと帰るという。レコーディングの合間を縫って今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・光と君へのレクイエム
2013年のシングル「光と君へのレクイエム」にリクエスト。

・PALISADES PARK
ビーチボーイズもカヴァーしている「PALISADES PARK」のフレディ・キャノンのオリジナル・ヴァージョンにリクエスト。フレディ・キャノンはマサチューセッツ出身のロックンロール・シンガー。「PALISADES PARK」は1962年、全米3位の大ヒット。アレンジとプロデュースはフランクス・レイ。先日亡くなったそうだ。享年87歳。

・ビーチボーイズのオリジナル・カタログ
リクエストしたリスナーは「東芝EMIがユニバーサルミュージック合同会社に吸収されましたが、ビーチボーイズのキャピトルの旧譜カタログはどうなりますか?」という質問。
「廃盤になることはないと思いますよ(笑)、ユニバーサルですからね。東芝はなくなってしまいましたからね(笑)、想像できませんでしたが。ビーチボーイズはちょっと出し過ぎの感があります。特にベストをですね。ちゃんとオリジナル・カタログをキープしていただきたいと思っております。よろしくお願いします、ユニバーサルさん」と達郎さん。

・SHILHOUETTES
フランクス・レイはテキサス生まれで、二十歳のときにニューヨークに出てきた大変有名なプロデューサー、ソングライター。ボブ・クリューとコンビを組んでたくさんヒット曲を出した。フレディ・キャノンもその中のひとりだった。初期のいちばん有名なやつがレイズというドゥーワップ・グループが放った「SHILHOUETTES」。1957年、全米3位のミリオン・ヒット。後にハーマンズ・ハーミッツやクリフ・リチャードほか、たくさんカヴァーが生まれた。
曲をかけおえて。「ちなみに余談でございますけれども、ビートルズの「NO REPLY」、ジョン・レノンのペンになる曲ですが、この曲からインスパイアされてるものと思われます」と達郎さん。

・INCENSE & PEPPERMINTS
フランクス・レイはドゥーワップERAやロックンロールERAで活躍したが、'60年代後期になり音楽が変わった中でも生き残った。ウエスト・コーストに場を移して1967年、ストロベーリー・アラーム・クロックの全米NO.1にしてミリオン・ヒットの「INCENSE & PEPPERMINTS」をプロデュースした。
曲をかけおえて。フランクス・レイは自身のレーベル、コロッサスからオランダのバンドを引っ張ってきて、いろいろなヒットが出ている。いちばん代表的なものがショッキング・ブルーの「VENUS」。

・AREN'T YOU GLAD
ツアー中に買っていたCDの中から、イギリスのエース・レーベルからリリースされたベギー・マーチのベストもの。1968年のシングル・カット「AREN'T YOU GLAD」はビーチボーイズのカヴァー。「AREN'T YOU GLAD」は1967年のアルバム『WILD HONEY』収録されている。

・最近しまったと思ったこと
リスナーからの話題「最近しまったと思ったこと」に触れて。
いつもは44.1kHzのサンプリング・レートでリマスターするところを、前の日に自分のスタジオ仕事で48kHzで設定したままCDのリマスターをしたとか。オリジナルよりテンポが遅くなってしまったのに気づかず、2,3曲オンエアし、本番を聴いて気がついたそうだ。

・ROCK AND ROLL LULLABY
B.J.トーマスの「ROCK AND ROLL LULLABY」は1972年、全米15位。当時のレーベルがあまり宣伝してくれず、大ヒットにはならなかったが、バリー・マンとシンシア・ワイルのソングライター・コンビによる名曲。16で子どもを産んだ母と健気に生きる子どもの歌。

・今後の予定
来週は先日亡くなったフィラデルフィア・ソウルの大プロデューサー、ジェリー・ロスの特集を二週間。その後はドゥーワップ特集の予定。

・COULDN'T HEAR NOBODY SAY(I LOVE YOU LIKE YOU DO)
ジ・インデペンデンツの1972年のファースト・アルバム『THE FIRST TIME WE MET』から「COULDN'T HEAR NOBODY SAY(I LOVE YOU LIKE YOU DO)」。アレンジはトムトム。

・JE T'APPARTIENS
何ヶ月か前に「LET IT BE ME」のオリジナルは1955年のジルベール・べコーの「JE T'APPARTIENS」だと話し、機会があればジルベール・ベコーのシャンソンまで戻ってオンエアしたいけれど、達郎さんの持ってるオリジナルのファースト・ヴァージョンがボロボロのアナログ盤しかなく、最近のCDは全部1970年のリレコになってるのでかけられなかった。今回新しくジルベール・べコーの「JE T'APPARTIENS」のオリジナルが収録されているCDを購入したのでオンエア。原題を英語に直すと「I Belong To You」になるとか。

・TEARS ON MY PILLOW
11月末にドゥーワップ特集をするがその前哨戦。豊島区の超常連のリスナーからのリクエストでリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズの1958年、全米4位のデビュー・シングル「TEARS ON MY PILLOW」。

・愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -
「VANDA」というもともとミニコミからスタートしウェブ展開、レコードの販売も行っているオールディーズものの雑誌、特にビーチボーイズ関係では他の追随を許さないメデイアの主催をしていた佐野邦彦さん。達郎さんもむかし取材を受け、ここでとり・みきさんと知り合い、今まで関係が続いている。佐野邦彦さんが以前から体調を崩されて闘病生活をしていたが10月31日に亡くなった。享年60歳。佐野邦彦さんが達郎さんの曲で最も好きだと言っていた曲が「愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -」。佐野邦彦さんを追悼してオンエア。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年11月12日・19日は「ジェリー・ロス 追悼」
http://www.tatsuro.co.jp

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