Sunday Song Book #1219

2016年02月21日 | Sunday Song Book

2016年02月21日プレイリスト
「珍盤奇盤特集」
1. 復活LOVE(RADIO EDIT) / 嵐 2月24日発売
2. MEDAKA NO GAKKOH (めだかの学校) / SNUFF "SCMINKIE MINKIE PINKIE" '96
3. SHE LOVES YOU (INSPIRED BY DR.STRANGELOVE) / PETER SELLERS '65
4. ゴジラのテーマ (アルバム・ヴァージョン) / THE EDGE "WELCOME TO GODZILLA ISLAND" '97
5. ゴジラのテーマ (シングル・ヴァージョン) / THE EDGE '97
6. BLACK DOG / KEVIN KMETZ "GOD OF SHAMISEN" '08
7. 迷い道 / 少年探偵団 "恐怖の人間カラオケ" '79
8. 与作 / 少年探偵団 "恐怖の人間カラオケ" '79
9. 涙のラーメン / こまどり姉妹 '61
10. LET'S ONDO AGAIN / アミーゴ布谷 "レッツ・オンド・アゲイン" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーは45本が終わったそうだ。先週は火・水と名古屋のセンチュリーホール。「名古屋のお客さん、とってもいいお客さんでですね、なかなかいい演奏ができたと思っております」と達郎さん。今日21日は静岡市民文化会館。「古いホールですけれども、なかなかいい音のするホールでございます。明日は浜松にまいりましてアクトシティ浜松。おなじみでございます。本日、明日と静岡、浜松と周ってまいりまして、今週の金・土は中野のサンプラザ。三度目でございます。これが終わりますと3月で、あっという間ですね、後は。引き続きがんばってやりたいと思っております」と達郎さん。

・珍盤奇盤特集
また二月に一度の恐怖の聴取率週間がやってきた。ツアーの間であまりまとまったことが出来ないので久しぶりに「珍盤奇盤特集」。本人は大真面目にやってるのだけど脱力してしまう脱力系とかいろいろ。2年ぶりになるのでネタが揃ってきたのだとか。前回は2014年4月27日放送。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/c056cc7572d909c8f66a004431499658

山下達郎 : さて、私のこの「サンデー・ソングブック」の前の番組はですね、小山薫堂さんの「ジャパモン」でございますが。嵐の松本潤さんがゲストでございまして。今週の水曜日、2月24日に発売になります「復活LOVE」のプロモでございまして。私のお話をいろいろとしていただきましてですね。「復活LOVE」の初回盤を見ましたらビデオの後に5人で対談をしております。それでだいぶイジられておりますのでですね、発売になりましたらそれをご覧いただきたいと思います。2月の24日発売、嵐の「復活LOVE」。竹内まりや作詞、山下達郎作・編曲の嵐の48枚目のシングルでございます。嵐みたいなスーパースターの場合はですね、いわゆる制作側からの話題といいますか、裏方からの話題っていうのはあんまり出てこないと思いますのでですね、松潤がさっきやってくれたので、今日は裏方の立場からですね、冒頭にいくつかお話しましょう(笑)。こういう機会なかなかありませんので。私は嵐のメンバーがまだジュニアだった十代の頃に何度かステージを見ることができております。個人的にも特に松潤は中学生のときからよく知っておりましてですね。過去、私のライヴにも何度も来てくれております。そんな縁で今回の楽曲の提供となりました。前の番組でも松潤が喋っておりますけれどもいろいろとやり取りがありましてですね、具体的な要望なんかも受けて作りました。若い頃から知ってるということはですね、例えば曲を作るときに嵐らしさとかですね、昔でしたらkinkiらしさとか、そういう各々の個性を楽曲に反映する上でとても助けになります。特に最近のジャニーズはグループがとっても数が多いので、グループごとの音楽の個性化とか差別化とかひじょうに計りにくいという難しい時代でありまして。どこの音楽制作陣も悩んでる(笑)ところでありますがですね。そういった意味ではひじょうに幸運でありました。嵐も結成15年超えまして少年が大人に成長する、立派な大人に成長し、ちょうどよいタイミングで仕事ができたと思います。人に曲を提供する場合は、私の場合はですね、歌入れに可能なかぎり立会います。今回は全員の歌入れにフルタイムで付き合うことができました。いっちばんその現場で感じたのがですね、5人みんなそれぞれとっても特徴的な声を持ってるんですよね。嵐のシングルの場合は、ヴォーカルに関しては大野くんが中心になって、歌が進行するというのがだいたい定番なんですが、相葉くんとか二宮くんの声に独特の哀愁がありましてですね、それに櫻井くんのフラットなトーン、それから松潤はハモり好きなので全部ハモってるんですが、この松潤のハモリを絡めていくとですね、こう得も言われぬ(笑)ムードが出てきます。そういう各人の歌の特徴といったものをなるべく対比できるように声に加工しないというですね、ダブル・ヴォーカルとかそういうのしないという、そういうような方針で制作しました。それが今回のいちばんの狙いでしょうか。忙しい人たちですので、歌入れは全員別々に行っております。全員にフルコーラス歌ってもらって、それをもとに吟味して歌の分担を決定しますが、したがって後から言葉尻とか譜割り、そういうようなものがズレないように注意しなければなりません。歌の切り替えとか順番の段取りは長年嵐の制作に携わってるスタッフに決めてもらいました。その部分では私は一切関与しておりません。まぁ、相葉くんが「僕のエンジェルが使ってくれなかった」とかそういうようなことを(笑)、インタビューで言っておりますが、それは僕は、あの、関与しない問題であります。あの、濡れ衣です。ちなみにですね、嵐の音楽制作スタッフはひじょうに優秀な人たちで、私の制作意図をよく理解してくれて楽しく仕事ができました。意思決定に一切浮ついたところがありませんで、みんな誠実で実に的確な仕事ぶりでありました。嵐の作品がヒットをずっと続けてる理由というのがそこでよくわかった気がします。そういう目に見えない裏方たちの努力も是非思いを馳せてほしいと思います。ちなみにですね、スタジオの歌入れの際はですね、大野くんと櫻井くんは普通に立って歌っております。相葉くんは椅子に座って歌っております。二宮くんは椅子の上にあぐらかいて歌っております。松潤は何故かバランス・ボールに座って歌います。みなさん、いろいろです。へへ。蛇足ですけれども、途中出てくる"I miss you"、ここは松潤がやっております。最後の「おかえり」というのは相葉くんがやっております。このセリフを入れようと提案したのは私ですが、選考したのは(笑)、私ではなく(笑)、スタッフでございますので、使われなかったと僕に文句言われても困りますが。でもファンのみなさまにはきっと喜んでいただけると思います。

・復活LOVE(RADIO EDIT)
今日も発売日前なのでラジオ・エディット。

・MEDAKA NO GAKKOH(めだかの学校)
'80年代にイギリスはロンドンで結成されたバンド、スナッフ。パンク、メタル、そういうジャンルの音楽で日本語のカヴァーが大好きな人たち。歌謡曲、童謡などありとあらゆるものをカヴァーしている。1996年の「めだかの学校」のメタル版。この曲はシングル・オンリーで、最近、日本語のカヴァーを全部集めたCDが出たけれどこの曲だけ入ってなかったそうだ。

・SHE LOVES YOU(INSPIRED BY DR. STRANGELOVE)
ピーター・セラーズは今は亡き偉大な俳優。コメディのレコードをEMIからたくさん出している。プロデューサーがジョージ・マーティンだったため、ビートルズを題材にした作品を何枚か出している。ほとんどが朗読もので「HELP!」、「A HARD DAY'S NIGHT」、「CAN'T BUY ME LOVE」などいろいろある。その中の一枚で「SHE LOVES YOU」を朗読した作品が3ヴァージョンあり、その中の一曲が1965年の録音で、1963年のスタンリー・キューブリック監督作品、ピーター・セラーズが一人三役やってる『博士の異常な愛情(DR. STRANGELOVE)』に出てくるマッド・サイエンティストのドクター・ストレンジラヴの芸風で「SHE LOVES YOU」を朗読している。かなりブラックな内容でやばいので当時出なかったという。1990年のCDで初めて世に出たといういわくつきのやつ。「僕、そのときかけたことありますけれど(笑)」と達郎さん。

・ゴジラのテーマ
リスナーからのリクエストで歌詞のついたゴジラ。1997年にテレビ東京系で放送された「ゴジラアイランド」の劇中に登場する主題歌。伊福部昭さんのメロディに歌詞をつけてTHE EDGEという女の子のグループが歌っている。二種類あってオリジナル・サウンドトラックのほうはゴジラの鳴き声が入ってるもののハーフ・サイズ。シングルはフルサイズだがゴジラの鳴き声が入ってない。今回はオリジナル・サウンドトラックとシングルを両方かける。
曲をかけ終えて。
「こんなもんまで持ってる自分が怖いですよね。だから6万枚にもなっちゃうんですねぇ... あの反核の象徴だったゴジラが正義の味方になりましてですね。"ゴジラ ゴジラ ゴジラと遊ぼうよ ゴジラ ゴジラ ゴジラと歌おうよ 銀の背びれ 大空光らせて ゴジラ ダンス 虹の彼方まで一緒に踊ろうよ" すごいですねぇ。何も言えませんね、ホントにね」と達郎さん。

・BLACK DOG
ケヴィン・メッツさんは日本人とアメリカ人のハーフ。小さい時にお父さんの仕事で青森県の三沢市に行ってから、ヴァン・ヘイレンやイングヴェイ・マルムスティーンなどヘヴィメタに凝り、高橋竹山さんの三味線を聴いて津軽三味線に出会ってからは人生が変わって、カリフォルニアに行って帰ってきてから本格的に津軽三味線を習い、津軽三味線とメタルの融合というとんでもないプロジェクトができて、2008年に『GOD OF SHAMISEN』というアルバムを出した。アルバムの最後にボーナス・トラックとして三味線だけで演奏されるレッド・ツェッペリンの「BLACK DOG」のカヴァーが収められている。

・『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition -』ハイレゾ配信
昨年再発売されたシュガー・ベイブ『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition -』がハイレゾ音源で2月24日(水)より配信をスタート。今回ハイレゾ配信されるのは、『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition -』のDisc2 [2015 REMIX]収録のM1からM11までの全11曲。内容は2015年のCD発売の際にリミックスした音源(オリジナル・マルチテープよリ48kHz / 24bitのスペックで取り込み、新たにミックスしたもの)を、ハイレゾ特性を活かし新たにリマスタリングしたものとなるそうだ。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/artist/tatsuro/news_68599.html

・4月分のチケット一般発売
4月公演分のチケットの一般発売が今週末2月27日からはじまる。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・FM群馬
FM群馬では来週2月28日にJリーグのザスパクサツ群馬の開幕戦中継が行われるため、「サンデー・ソングブック」はゆうがた6時からの放送に変更。

・迷い道
・与作
一昨年の珍盤奇盤でかけた少年探偵団の『恐怖の人間カラオケ』(1979年)はシングルなのに6曲収録している。前回は「サウスポー」をオンエアしたが他もすごいので渡辺真知子さんの「迷い道」と北島三郎さんの「与作」2曲続けて。歌と編曲と演奏は少年探偵団。

・涙のラーメン
珍盤奇盤の超常連は遠藤実大先生で超絶な作品がいくらでもある。2010年にもかけたことのある、こまどり姉妹の1963年の「涙のラーメン」。最近出た『遠藤実作品集』からで、やたらマスタリングがいいそうだ。「作詞作曲、遠藤実。矢野顕子さんのラーメンたべたいの原点のような歌でございます。すごい変拍子」と達郎さん。こまどり姉妹はザ・ピーナッツと並ぶ兄弟デュオで声の質が同じなので今のダブル・ヴォーカルを生で再現しているようなもの。

・LET'S ONDO AGAIN
1978年のNIAGARA FALLIN' STARSのアルバム『LET'S ONDO AGAIN』はコロムビアのナイアガラ最後のカタログで珍盤奇盤の極めつけ。チャビー・チェッカーの1961年のミリオンセラー「LET'S TWIST AGAIN」の音頭版で「LET'S ONDO AGAIN」。「今更そういうこと語ったってしょうがないくらいに究極でございます」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年02月28日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp

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