Sunday Song Book Playlist

2009年05月03日 | Sunday Song Book

<05月03日プレイリスト>
[エリー・グリニッチ特集 3]
I CAN HEAR THE MUSIC/THE BEACH BOYS '69
BUT YOU LIED/CATHY CARROLL '62
OUR LOVE, IT GROWS/MYRNA MARCH '62
THAT BOY JOHN/THE RAINDROPS '63
I HAVE A BOYFRIEND/THE CHIFFONS '63
NOTHING WENT RIGHT/LORRIE DARNELL '63
HE'S GOT THE POWER/THE EXCITERS '64
THAT'S WHAT THEY SAID/MIKE CLIFFORD '62
HAPPY ANNIVERSARY/PAT POWDRILL '63
EVERYBODY COME CLAP YOUR HANDS/MOODY & THE DELTAS '64
THIS IS IT/JAY & THE AMERICANS "COME A LITTLE BIT CLOSER" '65
THE LOOK OF LOVE/LESLEY GORE '64
HICKORY, DICKERY, DOCK/BABY JANE & THE ROCKABYES '63
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は相変わらず前倒しで収録している。12月から続いてきた全国コンサート・ツアーは5月1日、2日の沖縄公演で49本が終了した。残るは5月11日(月)の中野サンプラザ千秋楽を残すのみとなった。かなりの前倒しなのでどうなってるかわからないとタツローさん。追加公演の情報はタツローさんのホームページに掲載されている。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

・ELLIE GREENWICH(エリー・グリニッチ)特集
先週、先々週はヒット・ソングのオンパレードだったが、今週はだんだんおたくな世界に入ってきて有名でない曲の目白押し。それでもロックンロールなプログラムなのでガール・ポップ、'60年代ポップがお好きな方でしたらお気に召していただけると思います、とタツローさん。エリー・グリニッチ、旦那さんのジェフ・バリーと組んでバリー/グリニッチで一世を風靡したが、今週は隠れた曲なので他のソングライターとのコラボレーションが割と多いそうだ。

・I CAN HEAR THE MUSIC
1969年にビーチボーイズがカヴァーしたバリー/グリニッチ作品。もともとは1966年にロネッツの最後のヒット曲となった作品。当時のビーチボーイズは不振だったが全米24位といいチャート・アクションを示した。

・BUT YOU LIED
1962年、エリー・グリニッチの最初期の作品でキャシー・キャロルというアイドル・シンガーに提供した曲。ワーナー・ブラザーズからリリースされたシングル。共作はスクリーン・ジェムズのスタッフ・ライター、トニー・パワーズ。プロデュースド&アレンジド・バイ・スタン・アップルドバウム。

・OUR LOVE, IT GROWS
ミルナ・マーチは女優兼シンガーの人。1962年にルーレットからリリースされたシングル。もともとはジョニー・ソマーズに書いた曲だがジョニー・ソマーズはレコーディングしてくれなかったそうだ。エリー・グリニッチが単独で書いた曲。プロデュースはバート・バーンズ。

・THAT BOY JOHN
ジェフ・バリーとエリー・グリニッチの幽霊グループ、レインドロップスの1963年の暮に発売されたシングル。ちょうど折り悪くジョン・F・ケネディが暗殺されたので、「THAT BOY JOHN」というタイトルがひっかかってしまって、全米64位で終わってしまったが、エリー・グリニッチはこの曲が気に入ってるとコメントしている。

・I HAVE A BOYFRIEND
同時期にヒットしたシフォンズの曲でジェフ・バリー、エリー・グリニッチとハンク・メドレスの三者クレジット。全米36位。バリー/グリニッチらしいバック・リフが聴ける1曲。

・NOTHING WENT RIGHT
1963年の作品。ロリー・ダーネルというガール・シンガーのローリー・レーベルからのシングル。エリー・グリニッチとマーク・バーカンのコンビで書かれた曲。全くヒットしなかった。

・HE'S GOT THE POWER
エキサイターズの「DOO-WAH-DIDDY」に勝るとも劣らない名作。エリー・グリニッチとトニー・パワーズの共作。プロデュースはバート・バーンズ。1963年、全米57位。

・THAT'S WHAT THEY SAID
L.A.出身のシンガー、マイク・クリフォードの1962年のシングル「WHAT TO DO WITH LAURIE」(邦題「いとしのローリー」)のB面。邦題は「みんながいったこと」。曲を書いたのはエリー・グリニッチとベン・ラレー。プロデュースド・バイ・リーバー&ストーラー。

・HAPPY ANNIVERSARY
黒人女性のパット・パウドリルはアイク&ティナ・ターナーのバック・コーラスのアイケッツのメンバーだった人。彼女の1963年のシングル。曲を書いたのはエリー・グリニッチとトニー・パワーズのコンビ。エリー・グリニッチのデモも残っているらしい。アレンジはジャック・ニッチェ、プロデュースはジミー・ボーエンというウエスト・コーストのプロジェクト。

・EVERYBODY COME CLAP YOUR HANDS
ジェフ・バリー、エリー・グリニッチはジェリー・リーバー、マイク・ストーラーの事務所で働いていたので、リーバー&ストーラーのプロデュース作品に深く関わっている。ジェリー・リーバー、マイク・ストーラーが設立した「レッドバード」、「ブルー・キャット」に続く「デイジー」という3番目のレーベルから、1964年にデビューしたムーディ&ザ・デルタスの作品。ニューオリンズ出身の黒人シンガー、ムーディー・スコットをスカウトしたのは元シンガーのジョー・ジョーンズ。ディキシー・カップスをニューオリンズから引っぱってきたのもこの人。曲はジェフ・バリー、エリー・グリニッチ。

・THIS IS IT
リーバー&ストーラーといえばジェイ&ジ・アメリカンズ。ニューヨーク出身の5人組のグループ。「THIS IS IT」は1964年にシングル・カットされたがヒットせず、1965年のアルバム『COME A LITTLE BIT CLOSER』に収められた。曲を書いたのはエリー・グリニッチとトニー・パワーズのコンビ。

・THE LOOK OF LOVE
レスリー・ゴアの1964年のシングル。全米27位。曲はジェフ・バリー、エリー・グリニッチ。最近はCD化されてステレオ・ヴァージョンが聴けるが、今日はタツローさんの持ってるシングル盤からデジタル・プログレッシングしたモノラル・ミックス・ヴァージョン。

・HICKORY, DICKERY, DOCK
タツローさんがジェフ・バリー、エリー・グリニッチ作品の中でとりわけ好きな1曲。ベイビー・ジェーン&ザ・ロッカバイズについては全然わからないという。「HICKORY, DICKERY, DOCK」はマザーグースのチクタク・チクタク・ボーン・ボーンを引用したダンス・ミュージック。リーバー&ストーラーのプロデュース。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月10日は、引き続き「ELLIE GREENWICH(エリー・グリニッチ)特集」

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