Sunday Song Book #1409

2019年10月13日 | Sunday Song Book

2019年10月13日プレイリスト「リクエスト+棚からひとつかみ」
1. 旅のつづき / 竹内まりや 10月09日発売ニュー・シングル
2. JOY / APOLLO 100 '72
3. EVERY BREATH I TAKE / GENE PITNEY '61
4. HOW CAN I GET A WITNESS / R.B.HUDMON '76
5. INSPIRATIONAL PLEASURE / MELLO MOODS '73
6. LOST LOVE STAND / MASTER FLEET '74
7. RECIPE(レシピ)[TV SIZE] / 山下達郎 '19
8. 恋は紅いバラ / 加山雄三 '66
9. I CRIED A TEAR / LaVERN BAKER '58
10. DOWNTOWN / TAHITI 80 "FEAR OF AN ACOUSTIC PLANET" 09月25日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録。金沢、新潟、札幌と回ってるところの以前に録っているとのこと。本日13日(日)は根室市総合文化会館。「生まれてはじめて根室でございます。釧路まで行ったことがありますけれど、そこの先を行ったことがありません。根室市総合文化会館。お待ち申し上げております」と達郎さん。今週は18日(金)が倉敷市民会館。そこから来週は高松に渡り、いよいよラストスパート。

・PERFORMANCE 2019
全国ホール・ツアー続行中。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・リクエスト+棚からひとつかみ
今週も超前倒しのため「リクエスト+棚からひとつかみ」。

・旅のつづき
先週10月9日に発売されたばかりのまりやさんのニュー・シングル。

・JOY
アポロ100はイギリスのスタジオ・ミュージシャンの促成グループ。トム・パーカーというピアニストが率いているスタジオ・ユニット。これ一曲しかヒット曲がない。全米6位の「JOY」。ドラム叩いているクレム・カッティーニはトルネイドーズのドラムからスタジオ・ミュージシャンで一世を風靡した。レッド・ツェッペリンに入りそこねたとかいろいろ逸話がある人。日本ではイギリスのスタジオ・ミュージシャンの資料が少ないため、なかなかわからないことが多い。達郎さんが19歳の頃のヒット曲なんだそうで、お金がなくてパチンコ屋で日本盤のシングルを取ったことを今でも覚えてるという。

・EVERY BREATH I TAKE
ジーン・ピットニーの1961年のシングルでフィル・スペクターがプロデュースしたことで有名。42位のスマッシュ・ヒットだが歴史に残っている「EVERY BREATH I TAKE」。キャロル・キングとジェリー・ゴフィンの作品。

・レッド・サンバーストのテレキャス
「EVERY BREATH I TAKE」をリクエストしたリスナーから「今回のツアーではレッド・サンバーストのテレキャスがステージにスタンバイもされてませんでしたが、ブラウンのテレキャスがトラブったりした以外は使わないのでしょうか?」という質問。
「そんなこと聞いてどうする(笑)。ふふ。フェンダーのマスター・ビルダーに作ってもらったやつですが。ブラウンのテレキャスのレプリカを作ってもらいましたけれども。でもおんなじ色にするとどっちがどっちかわからなくなるので(笑)、サンバーストにしましたが。最近、私のギターのテクニシャンがひじょうに優秀で、弦が切れるということがまずないんです。一度も、40本近くやってますけれど、一回も切れてないんですよね。あれ切れたときにサブでくる、サブ・ギターでありますので、結局出番がないという。そういう、ジャンジャンでございます」と達郎さん。

・HOW CAN I BE A WITNESS
達郎さんが最近買ったレコードから。R.B.ハドモンはジョージア生まれの男性黒人シンガー。12,3歳の頃から歌いはじめて、日本では全く知名度がないけれど、アトランティック・レーベルから何枚か出している。最初にチャート・インしたのは1976年、全米ソウル・チャート73位の「HOW CAN I BE A WITNESS」。1976年だからこの音ではアメリカでは流行らない感じだが、マッスル・ショールズでのレコーディングでいい味を出している。

・INSPIRATIONAL PLEASURE
棚つかでスウィート・ソウルをかけると強烈に反応が返ってくるそうだ。スウィート・ソウルは割と日本人好み。達郎さんは'80年代からそういうのばかりかけていた。また特集をやってみたいそうなのだが、心の余裕がないので、冬の前くらいになったらやってみたいとのこと。今日はとりあえずCDになってないやつ。日本ではもともとかからないけれど、さらにかからないやつ。メロウ・ムーズ、同名のグループがいくつかあるが、これはフィラデルフィアのグループ。シングルが2,3枚しか出ていない。1974年のシングルのB面「INSPIRATIONAL PLEASURE」。メロウ・ムーズは女性ヴォーカル・グループと思われる。データは1974年になってるがシングル盤には1973年と書いてあるそうだ(よくある話)。A面の「STOP TAKING MY LOVE FOR GRANTED」は何回かかけているそうだ。

・LET LOVE STAND
もう一曲スウィート・ソウルもの。こちらはウエスト・コースト。カリフォルニア、コンプトン出身の4人組の男性ヴォーカル・グループ、マスター・フリート。1974年のシングルで「LET LOVE STAND」。

・RECIPE(TV SIZE)
10月20日(日)からTBS系の日曜劇場の新番組『グランメゾン東京』がスタートする。主演は木村拓哉さん。このドラマの主題歌を達郎さんが担当することになった。タイトルは「RECIPE(レシピ)」。木村拓哉さんとは16年ぶりのタッグ。出演は木村拓哉さん、鈴木京香さん、玉森裕太さん、尾上菊之助さん、及川光博さん、沢村一樹さん。
https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/

「料理のドラマなのでレシピ。いつもよりちょっと優しめに作ってみました。ちょっと詩に傾いたつくりです。まだフル・ヴァージョンがかけられないので、今日テレビ・サイズでお届けします」と達郎さん。

・恋は紅いバラ
加山雄三さんの1966年のシングル「恋は赤いバラ」は弾厚作名義の初自作シングル。この曲がものすごく売れたので「こういう曲をもう一曲書け」と言われて、これをもとにしてできあがったのが「君といつまでも」。

・I CRYED A TEAR
ラバーン・ベイカーはR&Bの草分けの黒人女性シンガー。1958年、全米6位、R&Bチャート2位のミリオンセラー「I CRYED A TEAR」。サックスはキング・カーティス。トム・ダウドのエンジニアリングはこの時代なのに奥行きがあると達郎さん。レイ・チャールズ、ジョン・コルトレーン、モダン・ジャズ・カルテットはみんな同じ音像しているとのこと。

・雑誌の定期購読について
8月11日の放送でリスナーから「達郎さんは音楽以外に本、雑誌とか読まれるのですか?」という質問があり、「取ってるのはビッグコミックとビッグコミックオリジナル。これ40年以上取ってますね。あと特選街(笑)。特選街は男のロマンですから」と答えた達郎さん。
別のリスナーから「雑誌はどのようにして手に入れてるのでしょうか? ご本人がコンビニや本屋さんに買いに行くのでしょうか? スタッフの方に買ってきてもらうのでしょうか?」という質問。
「んなこと聞いてどうする(笑)。あのー、本屋さんにに配達してもらって、もう30年以上、雑誌の本屋さんがいましてですね。その人に配達してもらってます。なかよしです」と達郎さん。

・CDの保管の仕方
28歳のリスナーから「大量のCDをどのように保管していますか?」という質問。
達郎さんが28歳くらいのときは、スチールの本棚で棚板がたくさんあるものを使って、レコードのサイズにしていたとか。木製のラックだと融通が効かないので、スチールのラックで棚板が自由に調整できるものがいいそうだ。人によってはCDをプラケースからソフトケースに入れ替えたりするが、達郎さんは買ったままの状態で保管しているという。「プラケースはプラケースで情緒がありますので」と達郎さん。

・DOWN TOWN
タヒチ80というフランスのグループがいて、9月25日に発売された新しいアルバム『FEAR OF AN ACOUSTIC PLANET』にシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」のカヴァーが入ってる。かなり日本通のグループだそうで、どこかのバーで飲んでたら「DOWN TOWN」がかかって、それが気に入ってレコーディングして、日本盤のボーナス・トラックに入れたという。「これが驚くべきことに日本語で歌ってるんです。全部(笑)。発音がいいんですよ、しかも。そういうのなかなか珍しいので」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年10月20日は、引き続き「リクエスト+棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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