2018年03月04日プレイリスト
「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集」
1. DREAMING GIRL / 山下達郎 "コージー""オーパス" '96
2. I'M EVERY WOMAN / CHAKA KHAN '78
3. OH, NEIL /CAROLE KING '60
4. HEY, LITTLE STAR / ANN-MARGRET '64
5. IT'S GONNA TAKE A MIRACLE / THE ROYALETTES '65
6. SOMEBODY WAITING / EYDIE GORME "IT WAS A GOOD TIME" '71
7. TIME IS ON MY SIDE / KAI WINDING '63
8. DESERIE / THE CHARTS '57
*番組中、イーディー・ゴーメのアルバムをA&Mレーベルと発言しておりますが、MGMの間違いです。
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■内容の一部を抜粋
・近況
東京は昼と夜の寒暖の差が激しいそうだ。一雨ごとに暖かくなり、春一番が吹いたという便りも届いてる。それとは全く関係なく達郎さんはお篭りで曲作りなんだという。「家でワーだのギャーだの言っておりますので、声がちょっといがらっぽかったりしますがご容赦下さい。一生懸命やっておりますので」と達郎さん。
・BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集
2月に発売された雑誌「BRUTUS」がサンデー・ソングブックの特集をしている。達郎さんが表紙の「BRUTUS SONGBOOK」はものすごく売れていて品切れが続出しているとか。番組25周年の歴史の中から22のテーマを達郎さんが自ら選び、トークの部分を文字起こし、トピックや時代背景、人名などに注釈をつけ、あたかも誌上で番組が展開されてるかのような感じになっている。今日のサンデー・ソングブックは「BRUTUS SONGBOOK」の記事をもとにして逆にリクエストを募りリクエスト特集を行うそうだ。雑誌「BRUTUS」売れ行き好評のお礼を込めて今週は「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集」。今回はメールでもリクエストを受け付けたところ、いつもの準備時間の3倍かかってしまったという。番組は2000年以降、データで作るようになったが、それ以前はDATなので達郎さんも実際の音を持っておらず、再リマスタリングして音を持ってきているとか。
・DREAMING GIRL
福井市の超常連のリスナーから37年ぶりの大雪で一週間家に閉じ込められたというお便りとリクエスト。
・I'M EVERY WOMAN
「I'M EVERY WOMAN」は1978年のチャカ・カーンのデビュー・ヒット。全米ソウル・チャートNO.1を3週間続けた。達郎さんがちょうど25歳のとき、クールズのレコーディングでニューヨークへ行ったが、街中にこの曲がかかっていたとか。15年後の1993年にはホイットニー・ヒューストンがヒットさせた。プロデュースはアリフ・マーディン、作曲はアシュフォード&シンプソン。「リチャード・ティーのピアノ、スティーヴ・フェロンのドラム、フィル・アップチャーとヘイミッシュ・スチュワートのギター、そしてウィル・リーのベースと完璧な演奏。素晴らしい」と達郎さん。
・OH, NEIL
キャロル・キングがソングライターとして成功する前に歌手として出したシングル。ニール・セダカとはハイスクール時代の友だちで、ニール・セダカのヒット曲「OH, CAROLE」はキャロル・キングのことを歌っているが、それに対してのアンサー・ソングが1960年の「OH, NEIL」。曲はニール・セダカの「OH, CAROLE」で、キャロル・キングは歌詞を変えて歌っている。
・字が小さい
リスナーから少なからずの反響があったのは字が小さくて年寄りには読めないということ。
「それはお年を召したからそうなんで、我々の若いときはこのくらいの小さな字でも平気で読んでいたもんですが。でも昔の文庫本、岩波文庫とかお読みになればもっと小さいです。若かったからそういうアレですけどね(笑)。そういうクレーム、私にいただいても(笑)、しょうがないんです、それ。この雑誌の中でこれくらい詰め込むとこんなに小さくなってしまいます。虫めがねでどうぞ」と達郎さん。
・HEY, LITTLE STAR
岡崎市の超常連のリスナーも「字が小さくて困ります。でもデイヴィッド・ゲイツの記事がうれしかった」というお便りとリクエスト。「HEY, LITTLE STAR」はアン・マーグレットの1964年のシングル。先週、サミー・デイヴィス・ジュニアをかけたときに1953年のアン・マーグレットが主演しているミュージカル映画『バイ・バイ・バーディー』の話をしたと達郎さん。
曲をかけおえて。
「アン・マーグレット。スゥエーデン生まれの女優さん、そしてシンガーであります。ダンスも素晴らしく上手い。グラマーな女性でございます。私、映画でずいぶん観ました。初期はミュージカル中心の活動だったことから、スウィング、ジャージーな曲が多かったですけれども、この曲はデイヴィッド・ゲイツのペンなるキュートなガール・ポップでございます。もちろん全くヒットしませんでした。隠れた名曲であります」と達郎さん。
・IT'S GONNA TAKE A MIRACLE
テディ・ランダッツォのペンになるザ・ロイヤレッツの1965年のデビュー・ヒット「IT'S GONNA TAKE A MIRACLE」。「全米41位のスマッシュ・ヒットですがこんな名曲はありません」と達郎さん。
曲をかけおえて。ザ・ロイヤレッツは黒人4人組のヴォーカル・グループ。後にローラ・ニーロがカヴァーして日本でも有名になった。日本ではロイヤレッツのヴァージョンはリリースされなかったので誰も知らなかったという。FENでしか聴けなかったそうだ。
ここまでオンエアしたのはすべて女性ヴォーカル。昨日ひなまつりだったので前半はガール・ポップで占めているとか。
・SOMEBODY WAITING
イーディー・ゴーメの1971年のアルバム『IT WAS A GOOD TIME』に入ってる「SOMEBODY WAITING」はロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの作品。「こういうミドル・オブ・ザ・ロードのアルバムの曲はほとんど顧みられませんがですね。しこしこ掘っていくといい曲に当たります」と達郎さん。
・今後の予定
今回の「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集」はリクエストをメールでも受け付けたので読んでも読んでも減らないそうだ。もう一週「BRUTUS SONGBOOK リクエスト特集」を引き続きオンエアする予定。再来週3月18日とのこと。リクエストはハガキ、または引き続いてメールでも受け付けている。メールのアドレスは
tatsuro@tfm.co.jp
来週は3月11日で、東日本大震災から丸7年になる。2012年3月11日、震災から一年の年が番組のオンエア日だったので追悼番組を放送した。地震が起こった午後2時46分には黙祷もした。6年ぶりにまた3月11日がオンエア日なので、来週は当時の2011年の3月11日近辺、一年後の追悼番組のアーカイヴから静かな曲を選曲する。ちょうどメールでリクエストを受け付けていることから、当時の記憶を番組まで書いて送ってほしいとのこと。もちろんハガキでも受け付けているそうだ。メールのアドレスは
tatsuro@tfm.co.jp
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
・拾得でアコースティック・ライヴ
2018年3月16日(金)、17日(土)の二日間、京都の拾得で山下達郎、伊藤広規、難波弘之によるアコースティック・ライヴを行う。チケットの受付が番組終了後の本日15時にスタート。受付期間は3月6日火曜日の23時59分まで。先着順ではなく抽選なので焦らずにどうぞとのこと。
拾得は達郎さんがライヴを行った思い出の会場で44年ぶりになるそうだ。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp
・TIME IS ON MY SIDE
後半はガールズ・ポップではない。ジェリー・ラゴヴォイの特集のときはお皿を手に入れるのに四苦八苦したカイ・ウィンディングの1963年「TIME IS ON MY SIDE」。今はエース・レーベルのジェリー・ラゴヴォイのコンピレーションで誰でも聴くことができる便利に世の中になった。カイ・ウィンディングの「TIME IS ON MY SIDE」はインストゥルメンタルで、それを1964年にアーマ・トーマスが歌詞をつけてヒットさせて、ローリング・ストーンズがそれをカヴァーした。日本ではタイガースのヒット曲で知られている。
・スタジオの窓
リスナーから「雑誌の表紙の達郎さんの後ろにある黒い窓枠は何ですか?」という質問。
昔は窓で景色が見えていたけれど、隣にビルができたので景色が見えなくなった。2000年にはまだ景色が見えていたけれど、現在のディレクターの山岸さんが2003年から番組に関わっているが、そのときにはもう景色が見えなくなっていたという。
・DESERIE
ザ・チャーツの1957年の「DESERIE」はNHK-FMでドゥーワップ特集をしたときにテーマ・ソングとしてかけた曲。「これは僕の人生の数あるドゥーワップの中で最も好きな一曲であります」と達郎さん。
2018年03月11日は、「東日本大震災 2011/03/11から7年」
http://www.tatsuro.co.jp