2017年10月15日プレイリスト
「グレン・キャンベル追悼 PART 2」
1. 風の回廊 / 山下達郎 '85
2. 12-STRING SPECIAL / GLEN CAMPBELL "THE ASTOUNDING 12-STRING GUITAR" '64
3. KING OF THE ROAD / GLEN CAMPBELL "THE BIG BAD ROCK GUITAR" '65
4. LOVE IS NOT A GAME / GLEN CAMPBELL "TRY A LITTLE KINDNESS" '70
5. IF THIS IS LOVE / GLEN CAMPBELL "GALVESTON" '69
6. GUESS I'M DUMB / GLEN CAMPBELL '65
7. ALL I HAVE TO DO IS DREAM / GLEN CAMPBELL & BOBBY GENTRY '70('68)
8. RHINESTONE COWBOY / GLEN CAMPBELL '75
9. SOUTHERN NIGHTS / GLEN CAMPBELL '77
10. REBORN / 山下達郎 09月13日発売ニューシングル
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
先週から家で曲書きをしてウンウン唸っているという。ようやく歌詞までたどり着きそうなのだとか。今日も収録終わったらとんぼ返りで家に帰って曲書きなのだそうだ。
・グレン・キャンベル追悼 PART 2
先日の放送で「グレン・キャンベル追悼」特集をやったところ好評で、今日はその続編「グレン・キャンベル追悼 PART 2」。前回は'70年代の曲が全くかけられなかったのと、グレン・キャンベルはギタリストとしても超一流なので、サンソンらしくギタリストとしての側面にも迫る企画。
・風の回廊
ちょっと涼しくなったので「風の回廊」にリクエストが集まっている。
・12-STRING SPECIAL
グレン・キャンベルはアメリカの'60年代、'70年代を代表する大スターだが、もともとはギターのスタジオ・ミュージシャンとして活動していた。ウエスト・コーストのいわゆるレッキング・クルーと呼ばれるスタジオ・ミュージシャンの優秀なグループの一員で、いろいろなセッションに参加して、それが縁でビーチボーイズのブライアン・ウィルソンがツアーに参加しなくなったときに、ブライアン・ウィルソンの代わりにベーシストとして参加している。1964年にキャピトル・レコードと契約したときに『THE ASTOUNDING 12-STRING GUITAR』というインストのアルバムを出していて、割りとフォークな曲、「PUFF THE MAGIC DRAGON」、ボブ・ディランの「風に吹かれて」、キングストン・トリオの「500マイル」が収録されている。そんな中でB面の1曲目「12-STRING SPECIAL」はカントリー然とした一曲。グレン・キャンベルは12弦ギターを演奏している。
・KING OF THE ROAD
1965年に『THE BIG BAD ROCK GUITAR』というアルバムが出ていて、今度はエレクトリックのインストでビートルズの「TICKET TO RIDE」、トム・ジョーンズの「IT'S NOT UNUSUAL」、「MR. TAMBOURINE MAN」、「JAMES BOND THEME」などが収録されている。この中からカントリー・フレーバーの「KING OF THE ROAD」。ロジャー・ミラーの1965年のミリオン・セラー。
この後、グレン・キャンベルはシンガーとして大成功を収め押しも押されぬビッグ・スターになってゆくが、自分のアルバムの中で積極的にギターを弾いている。例えば間奏とかリフに名演がある。「WICHITA LINEMAN」のトワンギング・ギターは明らかにグレン・キャンベル自身が弾いてると思われる。歌とともにギターも披露するヴィンス・ギルの元祖みたいな人。
・LOVE IS NOT A GAME
そんな中から1970年のゴールド・アルバム『TRY A LITTLE KINDNESS』に入ってる「LOVE IS NOT A GAME」。アコースティックのひじょうにきれいな音が聞こえる。
・IF THIS IS LOVE
1969年のプラチナ・アルバム『GALVESTON』から「IF THIS IS LOVE」は自作で、グレン・キャンベルのギターの音色がよく聴ける一曲。
・GUESS I'M DUMB
ブライアン・ウィルソンがビーチボーイズのツアーに参加できなくなり、グレン・キャンベルがベースを弾きながらコーラスをしていた一時期がある。そのお礼にブライアン・ウィルソンが1965年に曲をプレゼントした。「GUESS I'M DUMB」という曲で、達郎さんは1983年のアルバム『MELODIES』で完コピしている。その当時「GUESS I'M DUMB」のシングルはとってもレアで手に入らなかった。全然手に入らなかったので癪に障り自分でカヴァーしたという経緯があるそうだ。「コレクターの心情でございまして。その『MELODIES』というアルバムがクリスマス・イブのおかげで、とってもよく売れまして、その中にGUESS I'M DUMBがひっそり入ってる。これがまぁシャレかという、シャレになってるという」と達郎さん。
・山下達郎のリクエスト特集
来週はまた恐怖の聴取率週間。最近、山下達郎の曲にリクエストが多く、割りと濃い内容なので山下達郎の曲を紹介しつつ、その中の何曲かはライヴ・テイク。全部ライヴ・テイクにするには時間がないそうだ。部分的にライヴ・テイクを交えつつ「山下達郎のリクエスト特集」。
・ニュー・シングル「REBORN」のポスター
9月23日公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の主題歌「REBORN」。ジャケットが好評なので同じデザインのポスターをサイン入りで30名にプレゼント。
・切手&ハガキのセット
25周年プレゼント第一弾。「Sunday Song Book」25周年と「REBORN」発売記念のオリジナル切手&ハガキのセットを50名にプレゼント。
■プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
・今後の予定
番組25周年の企画を来週発表予定。
・『REQUEST』30th Anniversary
竹内まりやさんの1987年のアルバム『REQUEST』が30周年になるので30th Anniversary を11月22日に発売する。最新デジタル・リマスタリングによる再発盤となる。ボーナス・トラックとしてシングル・ヴァージョン、未発表曲、カラオケ。これまでカセットでしか出てなかった「恋の嵐」のオリジナル・カラオケは初CD化。詳細は後日。
・ALL I HAVE TO DO IS DREAM
1968年にグレン・キャンベルはボビー・ジェントリーとのデュオでアルバムを出している。その中からシングル・カットされて1970年にヒット曲が生まれた。エヴァリー・ブラザーズのカヴァーで「ALL I HAVE TO DO IS DREAM」。邦題は「夢を見るだけ」、全米27位。グレン・キャンベル・ウィズ・ボビー・ジェントリーの名義。B面はエヴァリー・ブラザーズの「WALK RIGHT BACK」でまりやさんのアルバム『LONGTIME FAVOUIRITES』でカヴァーしている。
・RHINESTONE COWBOY
1975年、全米NO.1のミリオンセラー「RHINESTONE COWBOY」。オリジナルのラリー・ワイスの作品をグレン・キャンベルはラジオで聴いてカヴァーしたそうだ。「ラインストン・カウボーイ」というのは、ラインストンが模造宝石なので、キラキラした衣装のカウボーイ、本当のカウボーイではなく偽物のカウボーイのこと。芸事のカウボーイと芸人としてのグレン・キャンベルがオーバーラップした歌世界が共感を呼んで大ヒットしたのだと思うと達郎さん。
・SOUTHERN NIGHTS
1977年、全米NO.1のミリオンセラー。アラン・トゥーサンの名作「SOUTHERN NIGHTS」をカヴァーして大ヒット。
・スタジオでやってたバッキング・コーラスで印象に残ってるものは?
リスナーから「達郎さんがシュガーベイブ時代にスタジオでやってたバッキング・コーラスで印象に残ってるものは?」という質問。
「いわゆるスタジオでコーラスやってた仕事でいちばん印象に残ってるのはユーミンです」と達郎さん。
・ハードディスク
「USBやハードディスクは長期保存に向かないとネットにありました。録音物の保存に何かおすすめがあれば教えてください」というお便り。
「USBはやめておいたほうがいいです。ハードディスクはいちばん安価で確実な保存方法です。ハードディスクがベストだと思います」と達郎さん。
・REBORN
発売から一ヶ月になるが相変わらず「REBORN」へのリクエストが多いとのこと。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年10月22日は、「山下達郎のリクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp