Sunday Song Book #1267

2017年01月22日 | Sunday Song Book

2017年01月22日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. ずっと一緒さ / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '08
2. ANDREA / THE SUNRAYS '66
3. MUSTANG SALLY / WILSON PICKETT '66
4. LOTTA LOVE / NICOLETTE LARSON '78
5. IF ONLY YOU KNEW / PATTI LABELLE '83
6. WILL YOU LOVE ME TOMORROW / THE SHIRELLES '60
7. TWIST & SHOUT / THE TOP NOTES '61
8. ALL DAY MUSIC / WAR '71
9. LOVE CAN GO THE DISTANCE / 山下達郎 '99
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■内容の一部を抜粋
・近況
年末から年始にかけて新曲の曲書き、歌詞書き、歌入れで正月はあまり気持ちの余裕がなかったけれど、ようやく一段落して、二三日大阪に行って文楽を観たという。今週から新曲の仕上げと、また新しい曲をやりたいとのこと。全国ツアーのリハーサルが来月からはじまるので、それまでに何曲かできればと考えつつやってるそうだ。

・リクエスト特集
年末恒例リクエスト特集のフォロー・アップと考えていたが、ここ数年、ツアーがあったため年末の大掃除ができず、3年ぶりに大掃除をしたら、そのどさくさに紛れて整理してあったリクエスト・カードを一山なくしたという。音源が揃っているものの誰からのリクエストかわからないものもあり、予定通りではないが、それでも「リクエスト特集」には変わりがありません、と達郎さん。

・ずっと一緒さ
2008年のシングル「ずっと一緒さ」は"冬はもうすぐ終わるよ"という歌詞があるのでこの時期になるとリクエストが多くなるそうだ。

・ANDREA
ビーチボーイズの弟バンドと言われるサンレイズ。プロデューサーはブライアン、カール、デニスのお父さん、マレー・ウィルソン。男性5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。リーダーで曲を書いてるリック・ヘンは大変才能のある人。1966年のセカンド・ヒット「ANDREA」は全米チャート41位。

・MUSTANG SALLY
ウィルソン・ピケットの1967年、R&Bチャート6位、全米チャート23位の「MUSTANG SALLY」は、チャートとしてはスマッシュ・ヒットだが、たくさんのカヴァーがあるスタンダード。曲をかけ終えて。「ロジャー・ホーキンスの素晴らしいドラム」と達郎さん。

・LOTTA LOVE
ニコレット・ラーソンの「LOTTA LOVE」はニール・ヤングの作曲で1978年のベスト10ヒット。ニコレット・ラーソンの代表曲の一曲で邦題は「溢れる愛」。

・IF ONLY YOU KNEW
パティ・ラベルの1983年の「IF ONLY YOU KNEW」はソウル・チャートで4週連続1位。全米チャートは46位。達郎さんは1983年頃は毎年ニューヨークに行っていて、朝から晩までこの曲がかかっていた記憶があるそうだ。「フィラデルフィア・サウンドのエコーがしております」と達郎さん。

・NUGGETS特集
昨年の年末にワーナーから「NUGGETS(ナゲッツ)」というシリーズが発売された。1960年代後期のいわゆるサイケ・エラ、サイケ、ガレージ・ミュージックのコンピレーション『NUGGETS』。パティ・スミスのギタリスト、レニー・ケイがまだレコード・ショップで働いていた頃に考えて、エレクトラから『NUGGETS』というアルバムを発売。当初は話題にならなかったが10年、20年経つうちにこれが'60年代、ガレージ・ミュージック、サイケ、パンクといったものの原点の音楽と呼ばれるようになった。アメリカではひじょうに有名なカタログだがレーベルがクロスオーバーしてるために今まで日本盤が出たことは一度もない。そのオリジナル『NUGGETS』と呼ばれる1972年のオリジナル・ヴァージョンがワーナーミュージック・ジャパンから日本初CD化された。それに呼応して『NUGGETS 2』と『NUGGETS 3』という日本独自のコンピレーションが昨年の12月に発売された。この3枚を来週駆け足で紹介する予定。

・BLESSINGS
宮里陽太さんが11月にライヴ・アルバムをリリースしたが、早くも3月15日に3枚めとなるオリジナル・アルバム『BLESSINGS』を発売する。今回は全曲本人の作曲によるアルバム。全12曲中4曲がL.A.録音で、その他8曲は日本で一緒にライヴを回ったメンバーと11月に録音。詳しくはワーナーのサイトにて。
http://wmg.jp/artist/miyazatoyota/

・WILL YOU LOVE ME TOMORROW
ガール・グループの代表的なグループ、ザ・シュレルズの「WILL YOU LOVE ME TOMORROW」は1961年に2週連続してチャートNO.1。キャロル・キングとジェリー・ゴフィンの作品で、達郎さんも『ON THE STREET CORNER』でカヴァーしている。

・TWIST & SHOUT
ビートルズの映画を観て「TWIST & SHOUT」が気になったリスナーからのお便り。「ウィキペディアで調べたらアイズリー・ブラザーズがオリジナルではないと書いてあり、オリジナルが聴きたくなったので是非お願いします。達郎さんはビートルズの映画観ましたか?」。「観ましたよ(笑)」と達郎さん。「TWIST & SHOUT」はバート・バーンズが曲を書いた。1961年にトップ・ノーツという黒人ヴォーカル・グループが最初にレコーディング。プロデュースしたのは若きフィル・スペクター。曲を書いたバート・バーンズやアトランティックのエグゼクティブのジェリー・ウェクスラーは、そのときのフィル・スペクターのオーバー・プロデュースぶりを口を極めて罵ってる記録が残っている。バート・バーンズは自分の曲を台無しにされたと発奮して、自らアイズリー・ブラザーズのプロデュースを行い、これが「TWIST & SHOUT」の最初のヒットになった。ビートルズはこのヴァージョンをもとにしてじぶんたちの「TWIST & SHOUT」を演奏している。その逸話を知りトップ・ノーツのヴァージョンを聴くとフィル・スペクターが相当いじくったなという感じがします、と達郎さん。プロデュースはスペクターだが、アレンジャーはなんとテディ・ランダッツォ。ニューヨーク録音。

・ALL DAY MUSIC
ウォーの1971年の最初期のヒット曲でソウル・チャート16位、全米チャート35位の「ALL DAY MUSIC」。

・LOVE CAN GO THE DISTANCE
「寒い季節なのでこの一曲」と達郎さん。1999年の「LOVE CAN GO THE DISTANCE」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年01月29日は「『NUGGETS』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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