Sunday Song Book #1250

2016年09月25日 | Sunday Song Book

2016年09月25日プレイリスト
「シングルB面で棚からひとつかみ」
1. SEPTEMBER / 竹内まりや '79
2. (I'M NOT YOUR) STEPPIN' STONE / THE MONKEES
(c/w I'M A BELIEVER) '66
3. WE'LL WORK IT OUT / GARY LEWIS & THE PLAYBOYS
(c/w SURE GONNA MISS HER) '66
4. OUTCAST / THE ANIMALS
(c/w INSIDE-LOOKING OUT) '66
5. MELODY FOR AN UNKNOWN GIRL /PAUL REVERE & THE RAIDERS
(c/w GOOD THING) '67
6. LET YOUR HAIR HANG DOWN / THE TREMELOES
(c/w SILENCE IS GOLDEN) '67
7. YOU ARE GONE / THE BUCKINGHAMS
(c/w MERCY, MERCY, MERCY) '67
8. SINCE I DON'T HAVE YOU / EDDIE HOLMAN
(c/w HEY THERE LONELY GIRL) '69
9. 涙のワンサイデッド・ラヴ / 竹内まりや
(c/w SEPTEMBER) '79
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録してるそうだ。サンデー・ソングブックは番組スタート以来この9月末で24年が経って、いよいよ来月10月から25年目がスタートする。達郎さんはまた新しい曲書きの依頼が来ていて打ち合わせに行く予定だとか。新宿ロフトのアコースティック・ライヴが終了したら本格的にレコーディングをはじめるという。

・SEPTEMBER
まりやさんの1979年のシングル「SEPTEMBER」。ちょうど達郎さんのニュー・シングルの発売が重なり、オンエアは9月最後の放送になった。

・シングルB面で棚からひとつかみ
先週に引き続いて「シングルB面で棚からひとつかみ」。今回チャートを調べてはじめてわかったことだがオリジナルのUS盤・UK盤と日本盤ではB面が違っていることが多い。日本編集のシングルが多いのは、当時の洋楽の担当がB面も大事にしていこうという意欲があったから。そういう人たちの意思に寄り添って日本盤シングルのB面を特集する。

・(I'M NOT YOUR)STEPPIN' STONE
ザ・モンキーズの1966年の全米NO.1のミリオンセラー「I'M A BELIEVER」のB面「(I'M NOT YOUR)STEPPIN' STONE」。トミー・ボイスとボビー・ハートの作詞作曲。後にポール・リビアとレイダースがカヴァーした。今回オンエアしたのはシングル・ヴァージョンでモノラル。

・WE'LL WORK IT OUT
ゲイリー・ルイスとプレイボーイズの「WE'LL WORK IT OUT」邦題「恋を抱きしめたい」は達郎さんの好きなB面曲。A面は1966年のベスト10ヒット「SURE GONNA MISS HER」邦題は「ひとりぼっちの涙」というボビー・ラッセルの曲。「WE'LL WORK IT OUT」はピート・アデルとゲイリー・ゲルドの作品。イントロのキーボードはレオン・ラッセル。こんな曲を書きたいと達郎さんはずーっと思っていて1985年に「土曜日の恋人」という曲を作ったそうだ。今回調べてみてUKシングルとB面が違うことがわかったそうだ。東芝のA&Rがいなければ達郎さんが当時「WE'LL WORK IT OUT」を知ることはなかった。1968年に達郎さんはアルバムをセコハンで買って浴びるように聴いたとか。時代はちょうどクリーム、バニラ・ファッジ、ジミ・ヘンドリックス、そしてレッド・ツェッペリンにかかる頃。クラスはみんなハード・サウンディングの楽曲を聴いていたという。達郎さんの心の一曲。

・OUTCAST
達郎さんの50年来の親友でビートルズ、ストーンズ、アニマルズが好きな友だちがいて、アニマルズの1966年のシングル「INSIDE LOOKING-OUT」邦題「孤独の叫び」を持っていた。そのB面が「OUTCAST」で達郎さんの好きな曲。今回調べたらUS盤とB面が違う。日本盤はイギリス盤仕様だった。「OUTCAST」のオリジナルは長い間わからなかったが、シカゴのR&Bデュオのエディ&アーニーだと最近になってわかったそうだ。ビートルズにしてもそうだが、どこから曲を見つけてくるのかわからないほど彼らはコレクター体質。アニマルズのいちばんいい時期の演奏なのでとても説得力があると達郎さん。

・MELODY FOR AN UNKNOWN GIRL
達郎さんの50年来の親友で達郎さんにビーチ・ボーイズを教えてくれたポップスの先生的な存在の友だちが、ある日、ポール・リビアとレイダースの「GOOD THING」のシングルを持ってきた。1967年の全米4位でマーク・リンゼイとテリー・メルチャーの共作。そのB面が「MELODY FOR AN UNKNOWN GIRL」。インスト曲でマーク・リンゼイが曲の冒頭に「多くの歌には歌詞があるけれど、この曲はまだ見ぬ誰かのために書いたので、どう言えばいいのかまだわからない。なので歌詞なしのまだ見ぬ女の子のためのメロディだけの歌」と喋る。これもアメリカ盤はB面が違う。

・LET YOUR HAIR HAND DOWN
トレメローズの1967年のヒット・シングル「SILENCE IS GOLDEN」はもともとフォーシーズンズの「RAG DOLL」のB面曲。トレメローズ最大のヒット曲で全英NO.1、全米11位。達郎さんはトレメローズのコピーをアマチュア・バンドでやっていたので好きで聴いていたが、このB面「LET YOUR HAIR HAND DOWN」が最高のロックンロール。裏声で歌いながらロックンロール・チューンをやるのが斬新に思えたとか。

・YOU ARE GONE
バッキンガムズのプロデューサー、ジェームズ・ウィリアム・ガルショはロックンロールとオーケストレーションを結合することに興味を持っていて、特にブラスをフィーチャーするのはバッキンガムズでかなり実験した後にブラッド、スエット&ティアーズで大当たりした。1967年のヒット・シングル「MERCY, MERCY, MERCY」はキャノンボール・アダレイの曲に詩をつけてバッキンガムズがヒットさせた。全米5位。これのB面が「YOU ARE GONE」。ひじょうに実験的なオーケストレーション。

・SINCE I DON'T HAVE YOU
エディ・ホールマンの1969年のヒット・シングル「HEY THERE LONELY GIRL」は達郎さんも『IT'S A POPPIN' TIME』でカヴァーしている。全米2位のミリオンセラーで、その日本盤のB面「SINCE I DON'T HAVE YOU」。スカイライナーズのドゥーワップ・ソングのカヴァー。アメリカ盤はB面が違うことが今回わかった。

・特撮映画
リスナーから「ゴジラ映画以外でお好きな特撮映画がおありでしょうか? よろしければ教えてください」という質問。
『世界大戦争』や『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』、『太平洋の翼』といった松林宗恵監督のシリーズ、東宝の円谷英二さんのミニチュアを使った特撮が好きなのだとか。「『世界大戦争』は強力な反戦映画でもございます」と達郎さん。

・ゴジラ
リスナーから「ステージに鎮座しているゴジラのフィギュアに愛称、ニックネームは何かあるのでしょうか?」という質問。
ニックネームはなくただのゴジラで、ツアーで運ぶときは照明を入れる特製のダンボールに入れてるという。20数年ステージに置いてるので友だちのようなものと達郎さん。

・還暦祝い
リスナーから「達郎さんは60歳になられたときいかがなされましたか?」という質問。
スタッフが祝ってくれたという。イタリアン・レストランでスタッフと一緒に食事をしたそうだ。赤いちゃんちゃんこは着てないが赤いギターと赤いiPodはもらったとか。

・涙のワンサイデッド・ラヴ
1曲めの「SEPTEMBER」のB面、竹内まりや作詞作曲「涙のワンサイデッド・ラヴ」。アレンジは達郎さんでストリングス以外のすべての楽器を達郎さんがほぼ一人でやったとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年10月02日は、「シングルB面で棚からひとつかみ(邦楽編)」
http://www.tatsuro.co.jp
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