Sunday Song Book #1232

2016年05月22日 | Sunday Song Book

2016年05月22日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 今日の想い / 竹内まりや 4月27日よりダウンロード配信中
2. LOVE POTION No.9 / THE CLOVERS '59
3. BE MY GIRL / THE FOUR-EVERS '64
4. THAT'S THE WAY IT IS (WHAT A GIRL'S IN LOVE) / THE SWEET THREE '66
5. I WANNA GO BACK THERE AGAIN / TRULY SMITH '67
6. シュガー・ベイビー / 玲里 "オープン・ワールド" 5月11日発売
7. NOWHERE TO GO / THE FOUR FRESHMEN '66
8. ONLY THE YOUNG / THE CHAMPS '64
9. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
曲書きに入ったために今週は番組を前倒しで収録しているという。今週で1232回めで、来週は1233回、6月5日でついに1234回とキリのいいところ。スタジオにはまだ入ってないが、家で曲を書いてると身体がなまってくるので、またウォーキングをはじめたそうだ。

・今日の想い
まりやさんの新曲「今日の想い」がテレビ東京系列の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の新エンディングテーマとしてただ今オンエア中。4月27日からiTunes、レコチョクなどで配信がスタートしている。配信に関してはワーナーミュージック・ジャパンのまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

「一日の終りのまったりした時間を癒やす一曲」と達郎さん。

・棚からひとつかみ
先週に引き続いて「棚からひとつかみ」。この半年の間に達郎さんが買ったCDから。今週はコンピレーション、オムニバスものを中心に。曲が粒ぞろいで明るいプログラムになったそうだ。

・LOVE POTION No.9
'50年代初期に一世を風靡したドゥーワップ・グループ、ザ・クローバーズ。時の試練に耐えられず、メンバーが分裂して一旦落ち目になったが、起死回生を図り、1959年にリーバー&ストーラーのプロデュース・作曲で出した久しぶりのスマッシュ・ヒット「LOVE POTION No.9」。その後、イギリスでサーチャーズがNO.1にヒットしたことで達郎さんの世代は知ることになる、そのオリジナル・ソング。これのアルバムがCD化されて「LOVE POTION No.9」のアルバム・ヴァージョンとシングル・ヴァージョンが入っている。

・年金
リスナーから「最近のMCでよくもうすぐ年金と仰いますが、達郎さんはよく年金保険料を収めてらっしゃったんですね。厚生年金なのでしょうか?」という質問。
「私はサラリーマンというか、勤め人をやったことが一度もないので、ず~っと国民年金です。ちゃんと父親がですね、プー太郎やってたときからですね、払っててくれたので、そのおかげで年金がアレしております。そんなこと訊いてどうすんでしょうね(笑)」と達郎さん。

・BE MY GIRL
2015年に出たCD『A SOUND FOR ALL (FOUR) SEASONS』というフォーシーズンズのようなサウンドをしているヴォーカル・グループを集めたコンピレーションの中から。いちばん最初に入ってるザ・フォーエバーズの1964年、全米75位の「BE MY GIRL」。フォーシーズンズそっくりのブルックリン出身の4人組のヴォーカル・グループ。それもそのはずでアレンジはチャーリー・カレロで作曲はボブ・ゴーディオ。フォーシーズンズが歌ったって全く遜色のない曲。この時代のボブ・クリューとボブ・ゴーディオはフォーシーズンズ以外の他のグループでヒットを出そうという試みを何回もしているようで、その中の打表作。フォーシーズンズのプロジェクトとほぼ同じオケでレコーディングされた曲が収録されたコンピだが、聴けば聴くほどフランキー・ヴァリが如何に突出したファルセットを持ってるかが凄くよくわかる一枚になっていると達郎さん。

・THAT'S THE WAY IT IS (WHAT A GIRL'S IN LOVE)
イギリスのエース・レーベルのガール・グループ、ガール・シンガー、ガール・ポップのコンピレーションで『WHERE THE GIRLS ARE VOL.9』の一曲目に入ってるザ・スウィート・スリーの「THAT'S THE WAY IT IS (WHAT A GIRL'S IN LOVE)」。フィラデルフィアのセッション・シンガー、ジーン・トーマスを中心にした幽霊グループがザ・スウィート・スリー。これが後にスウィート・ソウルになるとメロウ・ムーズと名前を変えて、いろんなパターンでレコーディングされている。1966年、リオン・ハフの作詞作曲で、アレンジがジミー・ウイズナー。

・お祭り
リスナーから「達郎さんは印象に残ったか、一度観たいと思ってるお祭りがお有りでしょうか?」という質問。
富山のおわらの風の盆を一回見てみたいと思ってるそうだ。

・ I WANNA GO BACK THERE AGAIN
エース・レーベルから今年出たイギリスのガール・グループ、ガール・シンガー、ガール・ポップのコンピレーションCDで『BRITISH GIRL-POP GEMS FROM DECCA RECORD'S MATCHLESS 1966'S ROSTER』からトゥルリー・スミスの1967年の「 I WANNA GO BACK THERE AGAIN」。モータウンのクリス・クラークの1966年のシングルのカヴァー。ベリー・ゴーディーの作詞作曲。

・棚からひとつかみ(訃報中心)
来週も引き続いて「棚からひとつかみ」で、最近またいろんな人たちの訃報が飛び込んできているので、そういうものを中心に。でもデヴィッド・ボウイとかプリンスはそこら中でもうやってるので、そういうのではなくてサンデー・ソングブックしかやらないものを中心にしたプログラム。

・シュガー・ベイビー
玲里ちゃんという女性シンガー・ソングライターの作品の紹介。キーボードとギターを弾いて歌をうたう。この度3枚目のアルバム『OPEN WORLD』が出たが編曲も手掛けている。キャリアが長くなってきたが、これまでインフォメーションしてこなかったけれど、実は玲里ちゃんは難波弘之さんのお嬢さん。今回のアルバムは難波弘之さんの人脈を総動員して錚々たるメンバーが揃っている。「全15曲なんですけれども、スバリ言いますとプログレ志向の人で、ひじょうに曲の密度が濃いんですよね。15曲聴きでがもの凄くあります。一曲一曲が変化に富んでる上に、一曲一曲各々の曲がバラエティーに富んでいます。1曲2曲かけてもぜんぜん全貌がわからないというアレなので、是非とも全体像をお聴きいただければと思います」と達郎さん。番組では1曲だけ。達郎さんのいちばん好きなポップな曲「シュガー・ベイビー」を今日は紹介。リード・ギターは織田哲郎さん。難波弘之さんのお母様はクラシックの声楽家の人なので玲里ちゃんもいい声をしている、おばあさんとよく似た声をしていると達郎さん。達郎さんのバンドの小笠原拓海くん、伊藤広規さん、佐橋佳幸さんもアルバムに参加している。

・ギタリスト
十代のリスナーから「達郎さんはギタリストでレスポールといえば、ストラトといえば、テレキャスといえば、それぞれ誰か教えてください」という質問。
「難しいよな」と達郎さん。レスポールはオールマン・ブラザーズ・バンドのディッキー・ベッツ、松浦善博さん。ストラトはジミ・ヘンドリックス、村松邦男さん。テレキャスはコーネル・デュプリー。

・NOWHERE TO GO
エースのコンピレーション『HAPPY LOVIN' TIME』から。ゲイリー・パクストンはプロデューサー、作家。彼の作品集だそうだ。フォー・フレッシュメンが1966年にデッカから出したシングル「NOWHERE TO GO」のステレオ・ヴァージョン。

・ONLY THE YOUNG
リスナーから「TEQUIRAで有名なザ・チャンプスですが、もしもTEQUIRA以外でオススメの一曲がありましたらご紹介ください」というリクエスト。「ONLY THE YOUNG」はヴェンチャーズがカヴァーしたので達郎さんの世代は知っている。ザ・チャンプスの1964年のシングルで「ONLY THE YOUNG」。作曲はシールズ&クロフツのシールズでザ・チャンプスのメンバーだった。

・プラスティック・ラブのシャウト
リスナーから『ライヴ・アルバム『JOY』のプラスティック・ラブで"氷のような冷たい女だと囁く声がしても Don't worry"のあとで達郎さんはシャウトしてますが、一体何とシャウトされてるのでしょうか?』という質問。
"Let's the voices comin'"と言ってるそうだ。ゴスペルのレコードか何かで聴いて、それを真似したものだとか。

・P.A.OUT
リスナーから「ライヴ特集のときのP.A.OUTとは何ですか?」という質問。
P.A.はライヴのときのスピーカー。楽器の音をマイク、もしくはラインで拾って、P.A.のコンソール卓に一度送る。そこからミックスしてバランスを取ってスピーカーに送る。そのときの卓から出てる信号をP.A.OUTというそうだ。それを分岐して、昔だったらDATに録音したり、今はWAVデータにしたりしているとか。その録音を放送でオンエアしてることをP.A.OUTと言ってるという。その信号を会場のP.A.のスピーカーに送ればライヴと同じ音が出るそうだ。ホールは大きいので低音は少なめに出さないと駄目だとか、いろいろな制約があるとか。ホールによってバランスが若干変わってくるという。

・ペット
リスナーから「達郎さんはどんなペットを飼ったことがありますか?」という質問。
十姉妹、金魚、ニワトリ、スピッツなど。カナリアも飼っていて、小学生のときに飼っていたカナリアが死んだのがとても悲しかったことを思い出しました、と達郎さん。

・片想い
5月になると「片想い」にリクエストが集まる。1991年のアルバム『ARTISAN』に収録されている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年05月29日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ(訃報中心)」
http://www.tatsuro.co.jp
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