Sunday Song Book #1231

2016年05月15日 | Sunday Song Book

2016年05月15日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. LET IT BE ME / 山下達郎&竹内まりや 4月20日よりダウンロード配信中
2. WILD THING / THE TROGGS '66
3. WAITING TO TOUCH / BILLY GRIFFIN "SYSTEMATIC" '85
4. SHAKE IT WELL / THE DRAMATICS "SHAKE IT WELL" '77
5. WHEN WE PULL THE SHADE / EUGENE RECORD "THE EUGENE RECORD" '77
6. SOMEBODY WAITING / EYDIE GORME "IT WAS A GOOD TIME" '71
7. 今日の想い / 竹内まりや 4月27日よりダウンロード配信中
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■内容の一部を抜粋
・近況
熊本のほうは相変わらず一万人ほどの方がまだ依然として避難生活過ごしてらっしゃる中を、雨が強かったりしますと大変でございます。道路関係のインフラはだんだん復活しているとニュースで伺いますが、引き続きくれぐれもご無事にお過ごしください、と達郎さん。
今、家のほうは必死で片付けてるそうだが、片付けても片付けても、なかなか思うに任せないという。そう言ってるうちに次の仕事の曲書きの仕事が入ってきて、どうなるんだという感じで、それでも、まぁ、仕事が来るだけでありがたいという感じなんだとか。

・LET IT BE ME
フジテレビ系 木曜劇場『早子先生、結婚するって本当ですか?』の劇中歌に、山下達郎 & 竹内まりやのデュエット「LET IT BE ME」がオンエア中。「LET IT BE ME」はもともとはシャンソンで、それが米国に渡ってテレビ番組の主題歌になった。エヴァリー・ブラザースのカヴァーが有名で、今までも数多くのアーティストたちがカヴァーしてきたが、今回は達郎さんとまりやさんによるデュエット・ヴァージョン。夫婦で結婚式の披露宴に出席すると、何か芸を求められるので、そのときのためにホーム・レコーディングで作ったのが「LET IT BE ME」。まりやさんのライヴや達郎さんのライヴの千穐楽でも演奏するようになり、現在はまりやさんの2008年のコンプリート・ベスト・アルバム『EXPRESSIONS』に収録されている。

『早子先生、結婚するって本当ですか?』番組ホームページ:
http://www.fujitv.co.jp/hayako/index.html

「LET IT BE ME」は4月20日(水)より配信。配信に関してはワーナーミュージックのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・棚からひとつかみ
この半年の間、リハーサルを含めてコンサート関係を続けてきたので、その間に購入したオールディーズのリイシューのCDが山のように溜まっているのだとか。ツアーが終わってから必死に聴いてきてようやく「棚からひとつかみ」でそうしたものが紹介できるようになったという。今週は普段の「棚からひとつかみ」。来週も引き続き「棚からひとつかみ」。来週は最近購入したコンピレーション、オムニバスの中から選曲。

・WILD THING
1曲目だけはリクエスト。ザ・トロッグスの1966年の出世作で全米NO.1ヒットの「WILD THING」。今日はオリジナル・シングル盤からデジタル・プロセッシング。

・WAITING TO TOUCH
ビリー・グリフィンはスモーキー・ロビンソンが抜けた後のミラクルズのリード・ヴォーカル。1985年のアルバム『SYSTEMATIC』がようやくCD化。シングルにはならなかったがアルバムのベスト・トラックの「WAITING TO TOUCH」。

・ライヴに関する質問 その1
リスナーから「ステージの前方中央にあったキューブ型の小さいスピーカーはどのような効果があるのですか?」という質問。
最前列に近い席の中央あたりは、P.A.が左右にあるけれど、そのスピーカーの音は最近デジタルなので直進性が強く、真ん中が「中抜け」と言っていちばん前の人はP.A.の音が聞こえにくい。いちばん前の人のために小さなスピーカーを置いて、ヴォーカルの帯域の音を出すと中抜けを防止できるので、そのような効果。達郎さんにかぎらず、今のホールだと誰でもやっているとのこと。

・ライヴに関する質問 その2
リスナーから「今回、DOWNTOWNで Do you remember Sugar Babe? と叫ばなかったのはなぜ?」という質問。
4曲目(ツアーの前半は5曲目)に演奏したのでナレーションはなし。今回はシュガーベイブ解散以降、いちばんシュガーベイブに近いアレンジで完コピで演奏したとのこと。'80年代、'90年代は超適当なアレンジでコンサートの最後の方にやっていたので"Do you remember Sugar Babe?"とやっていた。それを本当にシュガーベイブ時代のアレンジに戻して演奏した。三谷泰弘さんにクラビノーバを弾いてもらって、宮里陽太くんにタムを叩いてもらって、忠実にレコードのヴァージョンを再現したアレンジなので、エンディングにコーラスも入ってるので、ナレーションはなしでございます、と達郎さん。

・SHAKE IT WELL
ザ・ドラマティックスの1977年のアルバム『SHAKE IT WELL』が待望のCD化。シングル・カットされた「SHAKE IT WELL」。全米ソウル・チャート4位、全米76位。達郎さんの大好きな一曲。

・ライヴに関する質問 その3
リスナーから「達郎さんの足元に置いてある守護キャラ、ゴジラくんはステージ終了後、どのように運搬・保管してるのでしょうか?」という質問。
ゴジラはちゃんと箱に入れて運送用のトランポのトラックに積んで運搬。ツアーが終わったら事務所に持って帰るそうだ。

・ライヴに関する質問 その4
リスナーから「セットの建物の二階の窓からテレビの画面の明かりがもれてましたが、流していた画像は何でしょうか?」という質問。
達郎さんも知らなかったので、スタッフに訊いたらマンモスのアニメ『アイス・エイジ』で、舞台監督のアシスタント(大学で超電導を勉強していたのでニックネームは「超電」)が『アイス・エイジ』が好きで、それをかけていたという。

・WHEN WE PULL THE SHADES
チャイ・ライツのリード・ヴォーカルのユージン・レコードは偉大な作曲家、プロデューサー。先日、亡くなった。ワーナーでのファースト、セカンド・アルバムが 2 in 1 でイギリスのエクスパンションから発売された。ファーストのB面の最後に入ってる「WHEN WE PULL THE SHADES」。作詞作曲はユージン・レコード。

・チャーリー・ワッツ
リスナーから「ストーンズのチャーリー・ワッツのハイハット抜きについてご教授ください」というお便り。
チャーリー・ワッツは演奏するときにハイハットをスネアのタイミングのときに抜くのだとか。達郎さんはグルーヴがそこで途切れるので賛成しなくて、そういうふうな演奏をするドラマーには「やめろ」と言って注意するそうだ。ときどき小笠原拓海くんが入り込むとやったりするので厳しく言うという。ドラムはベース・ドラムのキックの音をベースに組み立てるが、キックは当然足で鳴らしていて、スネア・ドラムの音が左手で、ハイハットは右手で叩く。チャーリー・ワッツはスネアのところだけハイハットを抜く。1960年代から1970年代までは普通に叩いていたが、'90年ぐらいになるとハイハットの2拍目、4拍目を抜いて叩いている。曲はかけないのでYouTubeで確認してほしいとのこと。

・SOMEBODY WAITINGS
イーディ・ゴーメの1971年のアルバム『IT WAS A GOOD TIME』はドン・コスタのアレンジとプロデュース。このアルバムの1曲目に入ってるのがロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの「SOMEBODY WAITINGS」というきれいな曲。CDになってないと達郎さんは思っていたそうだが1枚前のアルバムと 2 in 1 で2005年に出ていた。

・ライヴに関する質問 その5
リスナーから「タンバリンを置いてある台の上のタマゴは何でしょうか?」という質問。
タマゴ型のマラカスで昔はときどき使っていた。最近は使ってないのだが惰性で置いてあるとか。一昨年のマニアック・ツアーまでタンバリンをマイクに吊るしていたが、叩いたあとで戻すときに手間取るので台にしたのだという。

・ライヴに関する質問 その6
リスナーから「アンコールの花笠音頭は山形なので花笠音頭だったのでしょうか?」という質問。
そのとおりで、名古屋は「金太の大冒険」を「つぼイノリオ マンセイ!」と言ってやったのだそうだ。

・ライヴに関する質問 その7
リスナーから「土曜日の恋人でサックスの宮里さんが何をしていたのかわからず気になってます」というお便り。
「土曜日の恋人」は楽器の数が多いのでシックス・リズムのリズム・セクションでは間に合わないので、コーラスの三谷泰弘さんにエレクトリック・ピアノを、宮里陽太くんにはパッドでサンプリングされたタムと、ビブラスラップをやってもらったとか。宮里くんは今回大活躍でタムのほかパーカッションもやってもらったそうだ。そのうちピアノを弾かせるかたちになっていくとか。宮里くんはピアノがすごいうまいそうだ。今回のバンド・メンバー10人のうち9人までがピアノが弾けるので、そういうのを利用してまたやってみたいとか。

・今日の想い
まりやさんの新曲「今日の想い」がテレビ東京系列の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の新エンディングテーマとしてただ今オンエア中。4月27日からiTunes、レコチョクなどで配信がスタートしている。配信に関してはワーナーミュージック・ジャパンのまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

今日はフル・ヴァージョン。シングルのリリース予定は未定だが、たぶんアルバム収録になるのでは? とのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年05月22日は、引き続きレギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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