Sunday Song Book #1218

2016年02月14日 | Sunday Song Book

2016年02月14日プレイリスト
「『ヴァレンタイン』で棚からひとつかみ」
1. 復活LOVE(RADIO EDIT) / 嵐 2月24日発売
2. ST.VALENTINE'S DAY / THE DREAM ACADEMY "DIFFERENT KIND OF WEATHER" '90
3. VALENTINE LOVE / NORMAN CONNORS '75
4. VALENTINE DAY IS OVER / BILLY BRAGG "WORKERS PLAYTIME" '88
5. エンドレス・バレンタイン / EPO '90
6. BLUE VALENTINES / TOM WAITS "BLUE VALENTINE" '78
7. BLUE VALENTINE / THE SOLITAIRES '54
8. BLUE VALENTINE'S DAY / 大瀧詠一 "ナイアガラ・カレンダー '78" '77
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「2月の14日でございます。本日はヴァレンタインズ・デーでありましてですね。毎年のようにワーナーのレコード会社の女子がですね、大挙して訪れて来てます。一月後が怖いということでありますが」と達郎さん。今まであまりないことだが軽い鼻炎で鼻声なんだとか。「いつものように声枯れてませんから(笑)。どっちがいいか」と達郎さん。ライヴは長野県のキッセイ文化ホール(旧松本文化会館)が終わったところ。今月、音楽のライヴは達郎さんだけだそうで、松本は寒いので楽屋が暖まらないのだとか。「鼻炎気味ですごく寒かったですが」と達郎さん。今週は16日(火)、17日(水)と名古屋の国際会議場センチュリーホール。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・『ヴァレンタイン』で棚からひとつかみ
2月14日はヴァレンタインズ・デーなので「『ヴァレンタイン』で棚からひとつかみ」。

・復活LOVE(RADIO EDIT)
何週間も前から各メディアで報道されているが嵐のニュー・シングルを達郎さんが書き下ろした。2月24日発売のニュー・シングルでタイトルは「復活LOVE」。竹内まりや作詞、山下達郎作編曲。「編曲も込みで人に曲書くの本当に久しぶりでございます。kinki(kids)以来かもしれませんね。数年前からオファー受けてたんですけれど、ようやく実現しました。昨年の夏ぐらいから制作をしておりました。まぁ、嵐の曲ですのでですね、いつも彼らがやっている若いアレンジャーの人がアレンジする予定だったんですけれど、メンバーが僕のデモ・テープを気に入りましてですね、僕にアレンジしてほしいというオーダーが来ましたので引き受けました。まぁ、年なのでですね、若干オールド・タイムでございますけれど、自分じゃ割と気に入ったアレンジができました」と達郎さん。今週はラジオ・エディット・ヴァージョン。

・ST.VALENTINE'S DAY
ドリーム・アカデミーの1990年のアルバム『DIFFERENT KIND OF WEATHER』に入ってる「ST.VALENTINE'S DAY」。ヴァレンタインズ・デーに別れる男女の歌。その割に音が明るいと達郎さん。

今回の「『ヴァレンタイン』で棚からひとつかみ」は全体的に暗い歌が多いようでポジティブな曲がそんなにないのだとか。でもサウンドのクオリティーは高いそうだ。日本では国民的行事化しているヴァレンタインズ・デーだが、西洋ではもともと男女間の愛の誓いの日だとされている。日本ではイベント化されてるので邦楽にあまりいい歌がなくて、今日はほとんど日本の歌はかからないという。

・VALENTINE LOVE
達郎さんの世代でヴァレンタインというとノーマン・コナーズの1975年の「VALENTINE LOVE」。全米ソウル・チャート10位。ノーマン・コナーズはフィラデルフィアのジャズ・ドラマー。ゲスト・ヴォーカルでこの歌の作者のマイケル・ヘンダーソン、そしてフィリーの女性シンガー、ジーン・カーン。

・雪かき
リスナーから「達郎さんも雪かきなさったでしょうか?」という質問。
「小さい頃はよくしました。最近は雪かきしませんです(笑)。田舎行ったとき、雪かきやらされた記憶があります。小学生のときです。今でも写真が残っております」と達郎さん。

・ギター
リスナーから「達郎さんはギター、マーチン派ですか? ギブソン派ですか? 是非教えて下さい」というお便り。
「私はギルド派でございます。ギルドとマーチンでございます。このスタジオでときどき鳴らすギターはギブソンでございます。どちらかというとギルド派でございますね。ライヴはギルドでやってます」と達郎さん。

・VALENTINE DAY IS OVER
イギリスの政治的なシンガーとして有名なビリー・ブラッグの1988年の4枚目アルバム『WORKERS PLAYTIME』から「VALENTINE DAY IS OVER」。女性が受けるDVにインスパイアされたというコメントが載ってるそうだ。詩の世界は暗いがオケが明るいので割りと気に入ってるとビリー・ブラッグがコメントしているとか。達郎さんはビリー・ブラッグの声が好きで、初期のギターの弾き語りで歌ってる曲が好きでよく聴いていたという。

・エンドレス・バレンタイン
EPOの1990年の「エンドレス・バレンタイン」はシングル・オンリーだったのでベストCDから。

・珍盤奇盤特集
来週は聴取率週間で上からなんかやれというお達しが来ているそうだ。ライヴ中なのであまり手の込んだことができないので、久しぶりに「珍盤奇盤特集」。曲の頭数が揃ってきたので聴取率週間にウケのいい「珍盤奇盤特集」をするが、本音でいうと女性客にはあまりウケないとか。

・『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition -』ハイレゾ配信
昨年再発売されたシュガー・ベイブ『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition -』がハイレゾ音源で2月24日(水)より配信をスタート。今回ハイレゾ配信されるのは、『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition -』のDisc2 [2015 REMIX]収録のM1からM11までの全11曲。内容は2015年のCD発売の際にリミックスした音源(オリジナル・マルチテープよリ48kHz / 24bitのスペックで取り込み、新たにミックスしたもの)を、ハイレゾ特性を活かし新たにリマスタリングしたものとなるそうだ。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。

・誕生日代読メッセージ
今週から3月いっぱいまで番組の終了間際の誕生日代読メッセージを一時的に休むそうだ。「ちょっとライヴのスケジュールがタイトであるときに録りますと、誕生日(代読)メッセージのところがいちばん声に負担がかかるんです。本編は大丈夫なんですけれどね。あそこがいちばん負担がかかるので、しばらく3,4週間お休みをいただいて、少し余裕が出てきましたら、また再開させていただきます。何卒よしなにご了承願います」と達郎さん。

・BLUE VALENTINES
トム・ウェイツの1978年のアルバム『BLUE VALENTINE』からタイトル・トラックの「BLUE VALENTINES」。"あの娘の送ってくるブルー・ヴァレンタインは / オレの犯した罪を思い出させる / オレは罪を洗い流すことも両手に付いた血痕を消すこともできずに / 悪夢を追い払うためにウィスキーを浴びる / 毎日血を流す心を切り刻んで / セント・ヴァレンタインズ・デーが来る度に少しずつ死んでいく / オレが約束したことを覚えてるかい / オマエに送るって言ったっけブルー・ヴァレンタインを"という内容。「これがギター一本で歌われますと、トム・ウェイツ独特の世界が展開されます。ちょっと長いんですけれどこのムードは最高でございます」と達郎さん。

・BLUE VALENTINE
ニューヨーク・ドゥーワップのザ・ソリテアーズは1950年代に活躍した黒人5人組。1954年のデビュー・シングルで「BLUE VALENTINE」。リード・ヴォーカルはエディ・ジョーンズ、カリフォルニア・ジョーンズと呼ばれる人でいい声をしている。

・BLUE VALENTINE'S DAY
大瀧詠一さんの1977年のアルバム『ナイアガラ・カレンダー '78』から「BLUE VALENTINE'S DAY」。2014年に発売された『BEST ALWAYS』から「BLUE VALENTINE'S DAY」をオンエアしようとしたが、『BEST ALWAYS』のヴァージョンはオリジナルと左右が逆になってるという。ナイアガラの関係者に問い合わせると、2008年に 30th Anniversary Edition で『ナイアガラ・カレンダー』をリマスターしたときに、大瀧さん自身が「実は全部(オリジナル・アイテムは)左右が逆だった」と全部ひっくり返したと(レコード・コレクターズのインタビューでそう語っているとか)。「『ナイアガラ・カレンダー』は私がストリングスをやっておりますので、その当時のカセットとかそういうものはですね、オリジナルのアルバムと全くおんなじバランスなんですよ。BLUE VALENTINE'S DAY、私ストリングスやっておりますけれど、その当時のストリングスというのは基本的にヴァイオリンが左でですね、チェロ、ビオラが右なんです。でもこの『BEST ALWAYS』のやつはヴァイオリンが右になってます。これ、僕どうしてそうしたのかなぁ、と思いますのでですね。今日はオリジナルのバランスでお聴きいただきますことを予めお断りしつつ。まぁ、いずれにしてもこのBLUE VALENTINE'S DAY、録音がいいんです。ベースの音といい、なんといっても歌の艶がですね、ひじょうに今聴くといい音をしております。あのときから素晴らしいアルバムと思っておりますがですね。改めて聴くとひとしおでございます」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年02月21日は、おなじみ「珍盤奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする