2015年06月07日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. SWEETEST MUSIC / SUPERFLY "ホワイト" 05月27日発売
2. C'MON MARIANNE / GRAPEFRUIT '67
3. HEART'S DESIRE / THE AVALONS '58
4. AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL '67
5. (GOTTA FIND ME AN) ANGEL / WALTER JACKSON "I WANT TO COME BACK AS A SONG" '77
6. THAT LUCKY OLD SUN / FRANKIE LAINE '49
7. SUMMER IN NEW YORK / THE IMAGINATIONS '67
8. マイ・ガーディアン・エンジェル(TV SIZE)/ 山下達郎 "京都人情捜査ファイル" '15
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■内容の一部を抜粋
・近況
相変わらずのスタジオ暮らし。そのあいだにいろいろと『SONGS』の40周年記念盤とか、次の全国ツアーの準備(まだ確定してないがそろそろスケジュールが出かかっているという)をやってるそうだ。
・リクエスト特集
今週は「リクエスト特集」。
・SWEETEST MUSIC
「先日、竹内まりやさんが岩谷時子賞を受賞しましてですね。お陰様で。お葉書でもたくさんお祝いのお便りをいただきました。本人になりかわり厚く厚く御礼を申し上げます。また一層の精進をしていきたいと思っておりますが」と達郎さん。
5月27日にワーナーミュージック・ジャパンの所属アーティスト、Superfly(「志帆ちゃん、小さな体でものすごくパワーのあるシンガー」と達郎さん)がニュー・アルバム『WHITE』をリリースした。初回限定盤にはカバー・ソングを歌ったボーナス・ディスクが付いていて、まりやさんの1980年のアルバム『MISS M』に入ってる「SWEETEST MUSIC」をカバーしている。昨年末のまりやさんの武道館でのSOUVENIR 2014を志帆ちゃんが観に行って、この曲がよかったらしくてカバーしたそうだ。まりやさん自身もSuperflyの「SWEETEST MUSIC」にヴォーカルで参加している。
・C'MON MARIANNE
グレープフルーツは4人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。ビートルズが設立したアップルのレーベルではなく出版のほうからデビューした。グループ名の命名者がジョン・レノンといろいろ話題になった。日本ではかなり東芝が力を入れてプロモーションをしたのでヒット曲が多いがアメリカではチャートインしたのは1曲しかない。「C'MON MARIANNE」は1968年、全英31位。フォーシーズンの前年1967年のベスト10ヒットのカバー。達郎さんは好きで日本盤を買ったという。今日はステレオ・ミックスでオンエア。デジタル・プロセッシングはモノラルとステレオと行ったがステレオのほうがFM向きと判断したとか。
・HEART'S DESIRE
アヴァロンズは1950年代に活躍したヴァージニアの5人組の黒人ドゥーワップ・グループ。彼らのいちばん有名な曲で1958年の「HEART'S DESIRE」。
・AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの1967年の「AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH」はアシュフォード&シンプソンのペンになる傑作。モータウンはとにかくステレオ・ヴァージョンの音がよくない。特に'60年代は歌が大きいのでどうしてもオケが負ける、と達郎さん。
・ハードロックはCDで聴いても面白くないのはどうしてですか?
リスナーからの質問で「先週、ハードロックはCDでかけても面白くないとおっしゃってましたが何が原因なんですか?」
「いわゆるハードロック、ラウドな音楽ですから歪(ひず)ませます。ギターはマーシャルでバリバリに歪んでますので、そういうようなものはとにかく音楽的に歪みが生命です。しかるにデジタルというのはなかなか歪ませられないんですね。全部きれいに聴こえるんです。アコースティックなものやクラシックは本当にきれいに聴こえるんですけれども、きれいに聞こえちゃいけないものがあるんですね。それが例えばハードロックとかパンクとかオルタナとか。そういうやつはLPの溝を針で引っ掻く、あの歪み感には全くかなわないという。12インチで4,5分の曲を思いっきり切り込んだ12インチの曲にはCDはまるっきり迫力がかないません。そういう迫力とか根性とかガッツとか音圧とか歪みとか、そういうような音楽はLPのほうが圧倒的にいいわけでございまして。そんなようなものでございます」と達郎さん。
・(GOTTA FIND ME AN) ANGEL
ウォルター・ジャクソンはシカゴを代表するシンガー。1977年のアルバム『I WANT TO COME BACK AS A SONG』に入ってる「(GOTTA FIND ME AN) ANGEL」。「ウォルター・ジャクソンのシャウトが素晴らしい」と達郎さん。キャロリン・フランクリンとソニー・サンダースの共作。プロデュースはカール・デイヴィス、アレンジはライリー・ハンプソン。フィラデルフィアに行く寸前のクイントン・ジョセフのドラム。
・SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-
1975年4月25日にナイアガラ・レーベル第一弾アルバムとして発売されたシュガーベイブの『SONGS』が40周年を迎えたので『SONGS』の40周年記念盤がリリースされる。当初の計画を変更して決定盤を出すことになり発売日を一ヶ月延期して8月5日に『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』として発売されることになった。仕様が変わって二枚組が通常盤になり、その一形態のみの発売になったそうだ。なぜそうなったかというと、リマスタリングを施していたときにカラオケも作ることになり、オリジナル・マルチからリミックスをしていたら、リミックスしたヴァージョンがよくて、全曲リミックス・ヴァージョンを作ってみたら割と良い出来になった。今回はDISC 1が『SONGS』の2015リマスター音源(オリジナル・ソースのリマスターで全11曲)。DISC 2はオリジナルのアナログ・マルチからもう一度リミックスしたリミックス音源全11曲。この二枚組仕様で、CDのブランクが各々30数分あるので合わせて60数分にボーナス・トラック、カラオケ等を入れるだけで入れて『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』として発売。二枚組になったのでライナー・ノーツを大幅に追加して写真・資料、トータル40ページのブックレットを封入する予定だとか。普通はボックス・セットにするのだが、ボックス・セットは初回生産のみの売り切り、達郎さんは限定が嫌いなのでボックス・セットにしなかったという(紙ジャケを作らないのも限定になるからだとか)。この二枚組仕様だとレコード会社がある限りいつでもバックオーダーが取れるシステム。詳しい情報はワーナーの山下達郎のサイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/
ボーナス・トラックについては7月に入ってから詳しい情報を発表する予定。『SONGS』は1994年に一度CD化して、その後2005年に30th Anniversary Editionが発売。これまで二度CDになっている。その際に収められたボーナス・トラックとは一曲もダブらない未使用のブランニュー音源ばかり。なかにはブート紛いのものもある。シュガーベイブはまともなライヴ音源が残ってないので、その中から状態のいいものを選んだという感じだとか。
・デビュー40周年記念企画・第2弾「山下達郎・オールリクエスト」
達郎さんは1975年4月25日にナイアガラ・レーベル第一弾アルバムとして発売されたシュガーベイブの『SONGS』でデビュー。今年でデビュー40周年を迎えた。この番組でもデビュー40周年記念企画・第2弾「山下達郎・オールリクエスト」を来週6月14日にオンエア。要するに聴取率週間なので特集することになった。今回は「Your Favorite~あなたの好きな山下達郎」と題して2012年以来3年ぶりの山下達郎特集。達郎さんの楽曲の中で「初めて聴いた曲」、「初めて買ったレコード、CD」、「大切な人と聴いた思い出の1曲」などの楽曲にまつわるエピソードとともにリクエストをハガキとメールで募集。メールの宛先は tatsuro@tfm.co.jp 。詳しい情報はワーナーの山下達郎のサイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/
・THAT LUCKY OLD SUN
ブライアン・ウィルソンや最近ではボブ・ディランもカバーした「THAT LUCKY OLD SUN」。オリジナルはフランキー・レーン。'40年代、'50年代に活躍、達郎さんの世代では「ローハイド」で知られている。1949年に全米NO.1を9週間続けたミリオンセラー。「朝になると起きて仕事に出かけ 端た金のために身体をこき使うのに それなのにあの運のいいお日様ときたら何もしないで ただ一日中天国を回ってる 女房とはののしりあい ガキには手を焼き シワだらけで髪には白いものが混じるくらい汗を流してるのに あの運のいいお日様ときたら何もしないで ただ一日中天国のまわりを回ってる おいらを光り輝く希望の雲に乗せてくれ 楽園に連れて行ってくれ おいらの苦しみを何もかも洗い流して あの運のいいお日様みたいに何もしないようになりたいんだ」という歌詞。
・SUMMER IN NEW YORK
ジ・イマジネーションズはいわゆる幽霊グループ。「SUMMER IN NEW YORK」はP.F.スローンとスディヴ・バリのペンになる作品。資料を調べると「スティーブ・バリ・ウィズアウト・P.F.スローン」と書いてあるらしいが真偽のほどはわからない。どちらかが歌ってるものと思われる。うしろはたぶんハニーズとかそういう声が聞こえる。ダンヒル・レーベルから1967年に発売されたサマー・ソングで「SUMMER IN NEW YORK」。未CD化のシングル。
・マイ・ガーディアン・エンジェル(TV SIZE)
テレビ朝日系のドラマで木曜ミステリー『京都人情捜査ファイル』の主題歌。先週4日で最終回を迎えた。CD化する予定で今フル・ヴァージョンを作っているとか。シングルにはたぶんならない。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2015年06月14日は、デビュー40周年企画「Your Favorite~あなたの選ぶ山下達郎オールリクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp