2014年12月07日プレイリスト
「ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ Part 3」
1. 踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎 "オーパス" '89('12)
2. DUSTY / THE RAG DOLLS '65
3. WATCH WHERE YOU WALK / FRANKIE VALLI "TIMELESS" '68
4. PEOPLE WILL TALK / THE CALENDAR GIRLS '65
5. ONE MORE TEAR / BOB CREWE '67
6. TIME FOR YOU AND ME / THE BOB CREWE GENERATION "STREET TALK" '76
7. JEAN / OLIVER '69
8. IT TOOK A LONG TIME / BOB CREWE "MOTIVATION" '74
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■内容の一部を抜粋
・近況
12月に入り道が混みはじめてきたという。'80年代は12月のお終いの頃に中野サンプラザでライヴをやっていて、家からクルマでホールに向かう道が混んでて二時間近くかかることもあったそうだ。そうすると裏道を開拓して、どんなに混んでても40分で行ける裏道を開拓したとか。先日、そのルートでは途中までしか行けなくなってしまったという。三十代の頃はそうやって裏道の開拓をしていたことを師走になると思い出すと達郎さん。
番組は直近で収録している。まりやさんの33年ぶりとなる全国ツアーはゼビオアリーナ仙台と真駒内セキスイハイムアイスアリーナが終わったところ。北海道の会場はアイスアリーナ、スケートリンクなので暖房がなくて寒かったそうだ。明後日12月9日(火)は博多のマリンメッセ福岡。アリーナは今まで日本武道館と大阪城ホールでしかやってないので、「けっこう新鮮な、興味津々といいましょうか。恐いもの見たさ、そういう感じで(笑)、やっております。お陰さまでなんとか順調にライヴ・スケジュールをこなしております。演奏もだいぶこなれてまいりました。明後日 マリンメッセ福岡にお出でのみなさま、お待ちし申し上げております」と達郎さん。
・souvenir 2014 LIVE
全国6都市9公演のアリーナ・ツアー。詳しい情報は竹内まりやスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/
・ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ Part 3
10月19日の放送以来、二ヶ月近く間が空いてしまったが今週は「ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ Part 3」。特集というほど緻密にできなかったが3回目となるのでめぼしいところは大体オンエアしたという。今週はボブ・クルーがヴォーカリストとしてソロで歌ってる作品をいくつか紹介しつつ、レアなアイテムも残りものには福があるということで選曲したそうだ。
・踊ろよ、フィッシュ
SUBARUのインプレッサSPORTのCMに「踊ろよ、フィッシュ」が使われていて、先月末からオンエアがはじまり一年間流れる。
http://www.subaru.jp/impreza/special/
今がいちばんテレビでオンエアされているそうだ。なぜ冬に「踊ろよ、フィッシュ」なのかわからないが、リクエストも集まってきてるし、せっかくなので。
・DUSTY
1965年前後になると売れてきて、レーベルを設立したりして、忙しくなり直接関与ができなくなる。そうするとボブ・クルー・プロダクションの名の下に、いろんな人に曲を書かせて、アレンジをさせてヒット曲を作って行こうとした。今週の前半はそんな中から何曲か。まずは1965年のラグドールズ「DUSTY」。ラグドールズはガール・グループだが、1965年になるとブリティッシュ・インベンジョンのイギリス勢がどっと押し寄せてきて、それまでのアイドル歌謡は駆逐されてゆくが、ボブ・クルーのグループはそれに敢然と立ち向かってゆく、そういう意気込みが感じられる素晴らしいシングル。日本では発売されなかったとか。東芝は当時ビートルズでウハウハしてて、ガール・グループには見向きもしなかったようだ。
・WATCH WHERE YOU WALK
フランキー・ヴァリの1968年のセカンド・ソロ・アルバム『TIMELESS』に入ってるボブ・クルーとボブ・ゴーディオのコンビによる作品で「WATCH WHERE YOU WALK」。当時のビクターからアルバムは出なかったそうだ。「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」が入ってるファースト・アルバムも出なかった。1968年というとドアーズやジェファーソン・エアプレインの時代なのでフランキー・ヴァリなんてどうでもよかったのかもしれない。出てたらもうちょっとフランキー・ヴァリの認知度があったものと思われる。
・PEOPLE WILL TALK
サンディ・リンツァー、デニー・ランデルのコンビの作品。1965年のカレンダー・ガールズの「PEOPLE WILL TALK」。資料がないのでどういうグループなのか全くわからない。お皿がようやく届いて番組でかけることができるとか。
曲をかけ終えて。
「完全にリーバー/ストーラーの感じでございますが。でもボブ・クルーです(笑)。これトレイシー・デイが歌ってるくさいなぁ」と達郎さん。
達郎さんがチャーリー・カレロのアシスタントに聞いた話では、レコーディングの最中にビルが火事になって、火が回ってみんなが逃げ出そうとすると、「ちょっと待て! もうワンテイク録れば最高のものができるんだ!」というエピソードがあるそうだ。「すごいですね、仕事の鬼」と達郎さん。
・ONE MORE TEAR
ボブ・クルーはもともと歌手としてスタートしたが、鳴かず飛ばずで俳優とかいろいろなことをやってるうちに、業界に入ってきてプロデューサー、ソングライターとしてフォー・シーズンズで大成功を収める。歌手の魅力捨て難く、たくさんソロ・レコードを残している。1966年にボブ・クルー・ジェネレーションというプロジェクトでインストゥルメンタルの「MUSIC TO WATCH GIRLS BY」(邦題「恋はリズムにのせて」。日本ではアンディ・ウィリアムスのヴァージョンで有名)がヒットした。ボブ・クルー・ジェネレーションというユニットではアルバムの中に必ず自分の歌を入れたり、シングルもたくさん出した。その中から出来のいい曲「ONE MORE TEAR」。1967年のソロ・シングルでボブ・クルーと、ボブ・クルー・ジェネレーションのアレンジをやっているハッチ・デイビーとのコンビによる作品。
・TIME FOR YOU AND ME
もう一曲、ボブ・クルーの歌で1976年にボブ・クルー・ジェネレーションの名義のアルバム『STREET TALK』からメロウな「TIME FOR YOU AND ME」。1976年はフランキー・ヴァリの「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」のヒットで大盛り上がりの頃、達郎さんの『CIRCUS TOWN』が出た年。ディスコ・ブームの頃で、ボブ・クルーはこのアルバム『STREET TALK』ではトム・モールトンを起用してフィラデルフィアでレコーディングしてたりする大プロデューサー。
・山下達郎ライブで棚からひとつかみ
来週は聴取率週間なので10月26日放送の続き「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」。今年だけで行けるか、あとはクリスマス・シーズンなのでアカペラのライヴ・ソースでクリスマスっぽく、去年と今年のミックスという感じになるかまだ未定。スケジュールの都合でリミックスがまだできないのでP.A.OUTから。
・年忘れ夫婦放談
再来週21日からの二週間は年末恒例のまりやさんをゲストに迎えて「年忘れ夫婦放談」。ライヴの感想、質問、お便り、リクエストを募集してるとのこと。
・アルバム『VARIETY』30th Anniversary Edition
まりやさんの1984年のアルバム『VARIETY』30th Anniversary Editionのアナログ盤が今週水曜日12月10日に発売される。二枚組仕様の180グラム重量盤でボーナス・トラックの収録はない。
・ニュー・アルバム『TRAD』
まりやさんのニュー・アルバム『TRAD』のクリスマス・パッケージを期間限定で販売中。DVD付きの初回限定盤を今年限りとなるクリスマス・デザインの三方製ボックスで包装したスペシャル・パッケージ仕様。赤のニット・デザインのパッケージがDVD付きの初回限定盤の上からかぶさるかたち。2014年11月18日(火)~12月25日(木)までの期間限定販売。期間内でも予定枚数が終了次第なくなるのでお早めにお求めくださいとのこと。
竹内まりや情報についてはスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/
・JEAN
'60年代末期にオリバーという男性シンガーが連続してたくさんヒットを出す。1969年のセカンド・ヒット「JEAN」はボブ・クルーのプロデュースのもとでロッド・マッケンの作品を歌って全米2位。アレンジはハッチ・デイビー。
・IT TOOK A LONG TIME
1977年のアルバム『MOTIVATION』はプロデューサーがジェリー・ウェクスラーとバリー・ベケットでマッスルショールズでレコーディングしている。ラヴェルの「LADY MARMALADE」が入ってる1974年のアルバム『NIGHTBIRDS』収録曲「IT TOOK A LONG TIME」を取り上げてボブ・クルーが歌っている。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
12月14日は、「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp