Motoharu Radio Show #084

2011年07月20日 | Motoharu Radio Show

2011/07/19 OnAir - 3rd. Week
Nicolette Larson:You Send Me
k.d. lang and the Siss Boom Bang:Sing It Loud
Lucinda Williams:Convince Me
Emmylou Harris:The Road
Fiona Apple & Jon Brion:Everyday
She & Him:Oh Boy!
The Black Keys:Dearest
Patti Smith:Words of Love
Nick Lowe:Changing All Those Changes
Modest Mouse:That'll Be the Day
Paul McCartney:It's So Easy
Lou Reed:Peggy Sue
Graham Nash:Raining In My Heart
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■内容の一部を抜粋
・女性シンガー・ソングライター特集
番組前半は現代の女性シンガー・ソングライターのレコードを集めた特集。

・You Send Me
ニコレッタ・ラーソンがサム・クックの「You Send Me」をカヴァーしている。

・Sing It Loud
k.d. ラングの新しいアルバムからの1曲。
エルトン・ジョンはk.d. ラングについて「彼女こそ現代で最高のシンガー」そんなふうに言ってる。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月7月の「3PICKS!」はテディスキ・トラックス・バンド『Revelator』、エミルー・ハリス『Hard Bargain』、そしてルシンダ・ウィリアムス『Blessed』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はルシンダ・ウィリアムス『Blessed』とエミルー・ハリス『Hard Bargain』。この二人の女性シンガー・ソングライターのレコードを取り上げる。

・ルシンダ・ウィリアムスとエミルー・ハリス
二人の新しいアルバムが出た。まずルシンダ・ウィリアムス。1953年、米国ルイジアナ州の生まれ。現在58歳。1998年にグラミー賞を受賞している。最もアメリカらしい女性ソングライターのひとりという定評がある。オリジナルのスタジオ盤としては8作目のアルバム『Blessed』が出た。ルシンダ・ウィリアムスの音楽の魅力はなんといっても彼女が描く歌の世界にある。アメリカのどこにでもいる普通の人々の日常をスケッチして歌にしている。今回のアルバム『Blessed』。どの曲も社会的な視点で観察した歌、深い意味を持った歌が多い。その点ではニール・ヤング、ブルース・スプリングスティーン、そしてジャクソン・ブラウンといったソングライターに共通したソングライターといえる。
もうひとりの女性シンガー、エミルー・ハリス。1947年生まれ、米国アラバマ州の出身のシンガー・ソングライター。元バーズのグラム・パースンズにその才能を認められてデビューした。彼女もまたルシンダ・ウィリアムスと並んでアメリカを代表する女性シンガー・ソングライターのひとり。エミルー・ハリスの新しいアルバム『Hard Bargain』。エミルー・ハリスもルシンダ・ウィリアムスと同じように社会的な視点の歌を歌い続けてきた。一言で言えばフォーク・ソングと言っていい。普通の人々の立場に立った物語を歌にしている。現在64歳。現役でソングライターとして活躍している。正に凛々しく、そして気高さを感じる、そんな女性ソングライター。
1曲目はルシンダ・ウィリアムスの新しいアルバム『Blessed』から「Convince Me」。このところアメリカのルーツ音楽に入れ込んでるエルヴィス・コステロ。この曲でギタリストとしてセッションに参加している。2曲目はエミルー・ハリスの新しいアルバム『Hard Bargain』から元バーズのグラム・パースンズの思い出を歌った「The Road」。



・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「Book Around Daikanyama」。2006年から東京代官山で街と一体になった本や雑誌のリユース活動を行なっている。

・特集『Rave On Byddy Holly』
番組後半はバディ・ホリーの生誕75周年を記念したトリヴュート・アルバム『Rave On Buddy Holly』の特集。

・Everyday
フィオナ・アップルとジョン・ブライオンのデュエット。

元春 : 特集バディ・ホリー生誕75周年を記念したトリヴュート・アルバム『Rave On Buddy Holly』。さっそく僕も聴いてみました。ベテランから新人まで多彩なゲストが参加してとても楽しい内容になっています。バディ・ホリーといえば'50年代、エルヴィス・プレスリーと並ぶロック・リジェンドです。日本ではエルヴィスほど有名ではありませんが、ロックンロール音楽のオリジネイターとして海外ではとても高く評価されてるアーティストです。そのバディ・ホリーの生誕75周年を記念したトリヴュート・アルバムが出ました。『Rave On Buddy Holly』。このアルバムではポール・マッカートニーやルー・リード、パティ・スミス、ニック・ロウといったベテランをはじめとして、モディスト・マウス、マイ・モーニング・ジャケット、シー&ヒム、そしてブラック・キーズほか、本当に多彩なアーティストがそれぞれにバディ・ホリーへのリスペクトを込めて曲のカヴァーをしています。今夜はこのアルバムからたっぷり曲を聴いてみたいと思います。
シー&ヒム「Oh Boy!」、ブラック・キーズ「Dearest」、そしてパティ・スミス「Words of Love」、3曲続きます。

曲をかけ終えて。
元春 : バディ・ホリーが亡くなってからすでに半世紀以上も経ってるのでバディ・ホリーのことをよく知らないという方も多いと思いますが、ヒストリーの中でとても重要なアーティストのひとりです。まずロックンロールの自作自演のオリジネイターですね。自分で曲を書いて、自分のバンドで演奏して歌うというスタイルです。またギター、ベース、ドラムという、いわゆるロックンロールのバンドのスタイルの先駆けでもあります。どんな時代のアーティストかというと今回のアルバムにも参加しているポール・マッカートニー。ポール・マッカートニーは現役のバディ・ホリーを十代で聴いていたことになります。ということはストーンズのミック・ジャガーやボブ・ディラン、ポール・サイモン、そうしたロック・リジェンドたちがティーンエイジャーの頃、夢中になって聴いていたアーティストがバディ・ホリーということになります。ただバディ・ホリーの才能が本当に高く評価されたのは彼が亡くなってからのことでした。「ロックンロール・ホール・オブ・フェイム」、ロックンロールの殿堂ですね、バディ・ホリーは1986年、ロックンロールの殿堂入りをした初めてのミュージシャンとなりました。また2004年にはローリングストーン・マガジンが選ぶ「50人の最も偉大なアーティスト」の第13位に選ばれています。とても残念なことにバディ・ホリーは21歳のときに飛行機事故で亡くなっています。僅か3年ほどの活動期間でしたが、その後に与えた音楽的な影響はとても大きかったと言えます。特集バディ・ホリー生誕75周年記念アルバム『Rave On Buddy Holly』。曲はニック・ロウ「Changing All Those Changes」、モディスト・マウス「That'll Be the Day」、2曲続きます。

曲をかけ終えて。
元春 : ビートルズのポール・マッカートニーは大のバディ・ホリー・ファンを公言しています。バディ・ホリーの多くの楽曲の出版権を持っています。毎年バディ・ホリーの誕生日には関係者を招いて「バディ・ホリー・ナイト」といったパーティを主催しているとのこと。バディ・ホリーの音楽を後の世代に伝えていこうという真面目な取り組みだと思います。今回のトリヴュート・アルバムもそのポール・マッカートニーが中心となって製作されました。そして本人も1曲カヴァーしています。カヴァーした曲は「It's So Easy」。ポール・マッカートニーのことですからポップなアレンジで仕上げてるのかなと思って聴いてみたら、これがハードエッジなアレンジでちょっとびっくりしました。この後レコードをかけるので聴いてみてください。そしてもうひとり。これは意外なアーティストによるカヴァーでした。ルー・リード。曲はバディ・ホリーの代表的にヒット曲「Peggy Sue」。この曲もポール・マッカートニーと同じように原曲をかなりハードエッジに解釈してカヴァーしています。

・Raining In My Heart
特集バディ・ホリー生誕75周年記念トリヴュート・アルバム『Rave On Buddy Holly』。最後の曲はグラハム・ナッシュによるカヴァーで「Raining In My Heart」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
8月2日。
コメント
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