Motoharu Radio Show #056

2010年10月06日 | Motoharu Radio Show

2010/10/05 OnAir - 1st. Week
01.Phil Collins:(Love Is Like A) Heatwave
02.STING:Every Little Thing She Does Is Magic (London '10 Version)
03.Marc Cohn:Maybe I'm Amazed
04.Marc Cohn:Make It With You (with India.Arie)
05.Joe Jackson:The Jumpin' Jive
06.Michael Franks:Antonio's Song (The Rainbow)
07.Mose Allison:I'm Alright
08.Ben Sidran:No Trouble Living
09.Van Morrison:Tell Me Something
10.Morrison, Van & Ben Sidran/Georgie Fame:Benediction
11.Georgie Fame:Back On Th Corner
12.佐野元春:エンジェル
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■内容の一部を抜粋
・(Love Is Like A) Heatwave
しばらく病気で療養中だったフィル・コリンズが回復して作ったアルバム『Going Back』から。モータウンのカヴァー・アルバムでヴァッキング・ミュージシャンは'60年代のモータウンでたくさんのヒット・レコードに関わったレーベルのハウス・ミュージシャン、ファンク・ブラザーズのメンバーが参加している。「(Love Is Like A) Heatwave」のオリジナルはマーサ&ザ・ヴァンデラス。

・Every Little Thing She Does Is Magic (London '10 Version)
スティングの新しいアルバム『Symphonicities』はセルフ・カヴァー集。
「これまでの自分の曲を新しい編曲で歌ってます。いいですね」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はマーク・コーン『Listening Booth: 1970』、ブライアン・ウィルソン『Brian Wilson Reimagines Gershwin』、そしてレイ・ラモンターニュ『God Willin & The Creek Don't Rise』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はマーク・コーン『Listening Booth: 1970』。

・マーク・コーン
米国オハイオ州出身のシンガー・ソングライター。1991年に「Walking In Memphis」という曲がヒットしている。これまで4枚のスタジオ録音盤を出している。音楽的にはヴァン・モリスン、レイ・チャールズ、ジェームス・テイラーといったミュージシャンたちに影響を受けたという。32歳のときに出したデビュー作でグラミー賞の最優秀新人賞を獲得。そのグラミー賞の会場で出会ったのがデイヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュの二人。大先輩であるクロスビーとナッシュにマーク・コーンはソングライターとしての才能を認められる。その後コラボレーションなどを通じてコーンの曲はクロスビーのソロ・アルバムにも取り上げられることになった。話によると4年前自動車泥棒に襲われるという事件に巻き込まれてニュースになったということだが、幸い大事に至らなかった。今年7月に無事新作が出た。タイトル『Listening Booth』というアルバムにはテーマがあって1970年にヒットした曲だけをカヴァーしたという珍しいカヴァー・レコードとなっている。
「1970年といえば僕も多感な頃でよく音楽を聴いてました。このマーク・コーンの新しいアルバム『1970』には当時僕がよく聴いてた曲がたくさん収録されてました。ヴァン・モリスン、ポール・マッカートニー、キャット・スティーヴンスなどちょっと個人的にも楽しく聴きました。ただどの曲もマーク・コーン独自の解釈があってクリエイティブです。素晴らしいカヴァー集だと思います」と元春。
Listening Booth: 1970』の中からポール・マッカートニーのカヴァー「Maybe I'm Amazed」と、ブレッドのカヴァー「Make It With You」の2曲。「Make It With You」にはR&Bシンガー、インディア・アリーがヴォーカルで参加している。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・スポークンワーズのライヴ
佐野元春と井上鑑ファウンデーションズのスポークンワーズ・セッション「in motion 2010 僕が旅に出る理由」を聴きに行ったリスナーからのコメントを読んで。
「今回スポークンワーズ・セッションとしては初めての全国ライヴでした。最初に行ったのが2001年ですね。最近ではヒップホップ、ラップの表現もよく一般的になっているので、僕のこのスポークンワーズ・パフォーマンスも言ってみればフリー・フォームのラップと言えますから、気楽に楽しんでいただけたのではないかと思います。僕自身もいい手応えを感じました。是非全国的に定期的にやっていきたいと思います」と元春。

・Jumpin' Jive
ジョー・ジャクソンの「Jumpin' Jive」。

・Antonio's Song (The Rainbow)
マイケル・フランクスの「Antonio's Song (The Rainbow)」はアントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた曲。1977年のレコードだが今ではすっかりボサノヴァのスタンダードになった。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「自然体感塾ワンダー・スクール」という団体。子どもたちに大自然の素晴らしさを体感してもらおうと2000年から東京都、埼玉県を中心に活動してきた。一年を通じて継続して自然と触れ合ってもらうことをモットーにしている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・I'm Alright
8月の3PICKS!で取り上げたモーズ・アリスンの新しいアルバム『The Way Of The World』から。
モーズ・アリスンは米国南部出身のピアニストでありヴォーカリスト。1927年生まれだから現在82歳で現役。モーズ・アリスンの音楽はロック分野の人たちからも多く慕われていてファンが多い。ヴァン・モリスンはモーズ・アリスンのことを今世紀最高のソングライターの一人と称えている。今週はモーズ・アリスンをトリヴュートしてヴァン・モリスン、ベン・シドラン、ジョージィ・フェイムの三人が集まったレコード『Tell Me Something』を特集する。「Tell Me Something」というタイトルはモーズ・アリスンの曲から付けられている。

・No Trouble Living
ベン・シドランがカヴァーしている。

・Tell Me Something
ヴァン・モリスンがカヴァーしている。フックのリリックは「Tell me something」(何か言ってよ)、「I don't know」(知らねぇよ)。
モーズ・アリスンのスタイルを一言で言うとモダン・ブルースに軽妙な歌詞を付けて歌った音楽といえる。もちろんピアノ演奏や歌も素敵だが、特にモーズ・アリスンの歌詞が素晴らしい。モーズ・アリスンは自分の歌詞についてこんなふうに語っている。「自分の曲は三種類。ひとつは単純に楽しい歌。ひとつは社会的な問題を含んだ何かを訴える歌。もうひとつは落ち込んでる誰かを励ます歌」そんなふうに語っている。
「うん。単純明快ですね。是非、できれば直接お会いしてソングライティングのこといろいろ訊いてみたいアーティストの一人です」と元春。

・Benediction
ヴァン・モリスン、ベン・シドラン、ジョージィ・フェイム、参加した三人で歌っている。
「モーズ・アリスンを慕うミュージシャンたちかの何か温かい感情を、何か温かい愛情を感じるトラックですね。素晴らしいです」と元春。

・Back On Th Corner
ジョージィ・フェイムがカヴァー。

・番組ウェブサイト
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・エンジェル
この『Tell Me Something』に参加したミュージシャンの一人、ジョージィ・フェイム。元春はジョージィ・フェイムが好きだったので1993年に来日したとき一緒にセッションを行った。
「当時お会いしたとき僕は34歳、ジョージィ・フェイム氏はたぶん今の僕の年齢ぐらいだったと思います。そのときに思ったのは、あぁ僕もジョージィ・フェイムみたいに50歳を過ぎてもいいラヴ・ソングを歌えるようなそんなシンガーになりたいな、そんなことを思いました」と元春。
元春の1993年のアルバム『The Circle』の何曲かにジョージィ・フェイムが参加。「エンジェル」はジョージィ・フェイムのハモンド・オルガンの演奏をフィーチャーした曲。途中元春が「ジョージィ・フェイム!」と紹介するとハモンド・オルガンの音が聴こえてくる。そしてこの曲では元春と一緒に歌も歌っている。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
コメント
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