ウクレレ バンバンバザール・インストア・ライヴ

2008年07月24日 | Live

ポールスミス三条店を出てJEUGIA三条本店に向かう。それにしても恐ろしい暑さ。むっとした熱気が立ちこめて歩くのさえままならない。照りつける日差しでおそらくアスファルトの路面温度は40度以上になっていたはずだ。

JEUGIA三条本店の店内には友人がいた。もう1人の友人はイベントの参加券付きのCDを店内で購入して戻ってきた。3人で話をして待っているとしばらくしてバンバンのリハーサルがはじまった。



ステージは入口向かって左側の一隅だった。リハーサルはサウンド・チェックのためのセッションといった感じだったが、お客さんのひとりが曲の終わりに拍手をしたので、「インストア・ライヴはこの後2時からですので、もうしばらくそのままお待ちください」というようなことを笑顔で福島さんが言った。店内はなごやかな雰囲気に包まれていたが、開け放たれた入口からインストア・ライヴ目当てのお客さんが集まってきていて、熱気と人いきれでじりじりと温度が上昇していた。



午後2時になりインスア・ライヴがはじまった。ステージ向かって左からウクレレの富やん、中央奥にウッドベースの黒川さん、中央前に福島さんという並び。福島さんはオベーションのギターだった。「ニューオリンズにて」ではじめようとしたのだが、最初座っていた富やんが、後ろからは見えないかもしれないということで、急遽立って演奏することになった。
「では1曲目、え~『彼女待ってただけなのさ』聴いて下さい(笑)」と福島さん。一瞬の間を嫌ってか曲を変更した。

バンバンバザールのカヴァー・アルバム『ウクレレ バンバンバザール』は、これまで『ウクレレジブリ』、『ウクレレ 北の国から』、『ウクレレビートルズ』、『ウクレレ ウルトラマン』、『ウクレレエルヴィス』で発表された楽曲に、今回新たに録音した「TRUTH(F-1のテーマ)」、「ENGLISHMAN IN NEW YORK」、「渡る世間は鬼ばかり」、そして共鳴野郎ライヴで披露した「ティーンエイジャー」などを収録しているウクレレ・ベストアルバムだ。7月2日にジェネオン・エンタテインメントから発売されている。
http://www.geneon-ent.co.jp/top_fl.html
http://www.geneon-ent.co.jp/music/banbanbazar/gncl1157/index.html

「彼女待ってただけなのさ」が終わった後、「みなさん、ようこそお越し下さいました。夏のセールでございます。バンバンバザールでございます」と福島さんが挨拶。前口上というのかしゃれた言い回しに暑さがほんの少し和らいだ気がした。ウクレレの音もまた気持ちが良くてとてもよかった。

菅原洋一のカヴァー「カプリ島」がまた南国の雰囲気を感じさせる曲でウクレレの音にマッチしていた。JEUGIA三条本店はガラス張りとなっていて中から外が見えるわけだが、ウクレレの和みの音に誘われたのか店内に入ってくる人が後を絶たず、店内は人で溢れて熱気ムンムンとなりかなりムシムシとしてきた。

『ウクレレ バンバンバザール』からは「TRUTH(F-1のテーマ)」、「海の見える街」、「ENGLISHMAN IN NEW YORK」の3曲が披露された。「TRUTH(F-1のテーマ)」ではテレビのF-1番組のオープニングで聴けるエキゾストノイズを口で再現していた(笑)。曲はユルユルのカヴァーとなっている。「海の見える街」はジブリ映画『魔女の宅急便』のテーマ・ソング。オリジナルの世界観を大切にした美しい仕上がり。ご存知スティングの名曲を取り上げている「ENGLISHMAN IN NEW YORK」はハワイアンのアレンジ。福島さんのハスキーな声とバンバンのコーラスがいい感じだ。

ジェロのカヴァー・ミニ・アルバム『COVERS』には「氷雨」とかフランク永井の「君恋し」が入ってたと福島さん。「僕たちもそういったセンスでカヴァーしたらよかったなぁと今更ながら思ったりしてるんですけど。でも僕たちなりの音楽の幅の広さを聴いてもらえたならと思ってるんです」といってはじまったのが田原俊彦のカヴァー「ハッとして! GOOD」。手拍子が起こって盛り上がった。

その盛り上がりの中ではじまったのは「世紀の楽団」。途中で加山雄三の「お嫁においで」が挿入されて和んだところで再び「世紀の楽団」に戻るという展開。素晴らしい。ほとんど間髪入れず「夏だったのかなぁ」へ。歌詞を京都に変えたり、黒川さんのスキャットが披露されたりで大盛り上がり。インストア・ライヴでここまで盛り上がるのも珍しい。盛り上がりといい暑さといいほとんど夏フェス状態。そういえばバンバンはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZOに出演するそうだが、福島さんから「RISING SUN ROCK FESTIVALにはミスチルを見るついでにバンバンバザールも見ておいたほうがいいよ、とお友達に言っておいて下さい」と話していましたのでここに書いておきます。ミニライヴの最後は「On The Sunny Side Of The Street」の日本語カヴァー「明るい表通りで」。ウクレレでの演奏で聴くと夏にぴったりといった感じで素晴らしかった。

終演後はサイン会が実施されたが、いつの間にか僕たちの集団を先頭にして列ができていた。前にいたさっき店頭でCDを購入した友人がイベント参加券を無くしたみたいだったので、僕が最初にサインをしてもらうことになった。

福島さんに「共鳴野郎ライヴ」に行ったことを告げて、ブックレットに佐橋さんやKyOnさん、チャボさんの名前がクレジットされてることを話すと、「あの翌日に『ティーンエイジャー』をレコーディングしたんですよ。ノリが出てチャボさんにも喜んでもらって」という返事が返ってきた。思わずありがとうございますと言って握手してもらった。

■ウクレレ バンバンバザール・インストア・ライヴ
2008年7月20日(日) JEUGIA三条本店 1F店内スペース
バンバンバザール
福島康之(Vocal, Guitar)
富永寛之(Ukulele)
黒川修(Bass)
http://www.ban-ban-bazar.com/

Setlist
1 彼女待ってただけなのさ
2 カプリ島(Isle Of Capri)
3 TRUTH(F-1のテーマ)
4 海の見える丘
5 ENGLISHMAN IN NEW YORK
6 ハッとして! GOOD
7 世紀の楽団~お嫁においで~世紀の楽団
8 夏だったのかなぁ
9 明るい表通りで(On The Sunny Side Of The Street)

友人のと並べてサイン入り『ウクレレ バンバンバザール』のジャケットを撮影。

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