6月15日(日) 曇り。
国立国際美術館で15日まで開催されてる「液晶絵画 Still/Motion」を観に行った。
http://www.nmao.go.jp/japanese/still_motion/index.html
この展覧会の中でブライアン・イーノの作品が公開されてるということを、10日くらい前に新聞で読んで知った。イーノといえばロキシー・ミュージックやアンビエント・ミュージックでロック音楽のファンに知られている。アート作品を手がけてるらしいことは情報として知ってはいたが、それが大阪で見られるとあっては放っておけない。最終日とギリギリになってしまったが鑑賞することができた。
イーノの作品は上映時間が47分もあった。灯りを落とした試写室の壁に65インチの液晶ディスプレイが4つ縦に並べてかけられていて、僕が到着したときには既に上映がはじまっていた。両サイドの液晶ディスプレイには「ミステイクン・メモリーズ・オヴ・ミディーヴァル・マンハッタン」が上映されており、中央に並んだ液晶モニター2台には「サーズデイ・アフタヌーン」が上映されていた。
これらの作品は関連がなく、映像は両サイドが全く同じで、上映作品の違う中央の2台も左右同じ映像で、壁に並んだ4画面にただ映像が映し出されているだけ。イーノのアンビエント・ミュージックがながれているのだが、上映作品とシンクロしているわけでもなかった。「ミステイクン・メモリーズ・オヴ・ミディーヴァル・マンハッタン」は定点観測のドキュメンタリー。「サーズデイ・アフタヌーン」は女性モデルをスローモーションやストップモーションで撮影し映像加工を施している。
あとで展覧会のリーフレットの作品解説を読むと、「ミステイクン・メモリーズ・オヴ・ミディーヴァル・マンハッタン」は1980年から81年にかけてイーノが住んでいたニューヨークのいくつかの部屋の窓から撮影したものらしく、7部構成になっているという。「サーズデイ・アフタヌーン」も7部構成になっているそうだが、こちらの上映時間は82分もあるようだ。「ミステイクン・メモリーズ・オヴ・ミディーヴァル・マンハッタン」の上映時間に合わせて短く編集されていたのかもしれない。そもそもこれらの映像作品は映画のようにじっと座って観るものではなく、絵画のようにしばらく鑑賞し遠ざかることを想定して製作されたらしい。
そうとは知らなかったので、上映途中に入って見始めたのだが、「サーズデイ・アフタヌーン」のエンディングとオープニングがどうなってるのか知りたくて、見始めたところと同じシーンが再び出てくるまで観てしまった。全く終わる気配がなくエンドレスで続くのでおかしいなぁとは思っていたのだが(苦笑)。
館内のスーヴェニール売り場に上映作品を収録したDVD『14video paintings』が置いてあったのでイーノの作品に興味のある方はどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000C1YYFY
■液晶絵画 Still/Motion
2008年4月29日|火・祝|-6月15日|日|
国立国際美術館 大阪・中之島
http://www.nmao.go.jp/
主催 国立国際美術館、朝日新聞社、朝日放送
特別協力 シャープ株式会社
協力 ボーズ株式会社、エプソン販売株式会社
協賛 (財)ダイキン工業現代美術振興財団、関西電力株式会社