Life in America ~JAPAN編

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Abe来る。

2009-02-07 03:00:01 | アメリカ生活雑感
今年は、リンカーン生誕200周年。
リンカーンはイリノイから選出された初の大統領とあって、イリノイの人たちはリンカーンに対して一方ならぬ想いをいだいている。
オバマ氏はイリノイから出た4番目の大統領であり、彼自身がリンカーンをリスペクトしていることもあって、先日の大統領就任式ではリンカーンの就任式をまねて電車で州都入りしたり、リンカーンの使った聖書を宣誓に使ったりした。

リンカーンの誕生日は2月12日。
2月に入るとあちこちでリンカーンにちなんだイベントがさかんに催される。
うちの近所の図書館にも「Meet the Lincolns!(リンカーン夫妻来る)」という情報を新聞で発見。面白そうなのでPちゃんを仕事帰りに誘って見に行った。

部屋に集まったのはほとんどが大人。
やっぱり、アメリカ人はリンカーンが好きなんだなあ。
最初に現れたのは妻のメアリー・トッド。いかにも「舞台女優さん」という感じの小柄な女性が大きなドレスをフリフリしながら入ってきた。
もうこのときからメアリーに成りきっている。
しばらく前フリをしたあと、いよいよ旦那の登場だ。

このあとは、ふたりの会話劇で当時の知られざる裏話や家族、友人の話などが目の前でまるで舞台のようにくり広げられていく。
思ったよりも超真剣で内容も注意して聞いていないとよくわからない。「5thグレード(5年生)以上が望ましい」と書いてあった理由がここでわかった。
こちらの椅子席には現代の人たちがすわり、その一歩向こうは19世紀というなんとも不思議な雰囲気が漂う。

たっぷり1時間15分のお話のあと、質問コーナー。
ここでは子どもたちが手をあげて「そのドレスは何重になっているんですか?」「メアリーには何人の兄弟がいるんですか?」「初めてホワイトハウスに入ったときはどうでしたか?」などとかわいい質問が飛び交う。
そのひとつひとつに、ふたりは丁寧に答えてくれる。
アメリカでは“そっくりさん”はれっきとした職業として成り立っていると聞いたことがある。いい役者さんであることはもちろんだその知識の豊富さがとても印象的だった。




リンカーンのそっくりさんともなると、身長193cmが条件


せっかくいいお芝居だったのに、この蛍光灯と右端の電子レンジが気になって気になって・・・


メアリー役の女優さんは、映画で主演賞をとったこともある本格派だそうだ。
声のとおりもよくて、メアリーには似ていないけれどとてもよかった。


Pちゃんは「面白かった。来てよかった~」とご満悦でリンカーンさんと記念撮影。
このリンカーンさん、15年もこれ(リンカーンでどさ周り)をやっているという。
なんだか雰囲気も大統領然と凛としていた。
近々、スプリングフィールドで行われるリンカーンの200周年記念式典でオバマ夫妻にも会うそうだ。



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