この古写真がオークションに出品されていた。
京町台地に熊本地方裁判所が初めて建てられたのは明治11年だそうだが、ちょうどこのあたりは細川家の祈祷寺である仙勝院が中央に
あり武家屋敷がこれを取り囲んで一画をなしていた場所である。
そしてこのレンガ造の庁舎に建て替えられたのは明治42年の1月である。
この旧庁舎のレンガ造の建物の一部を残して、現在の新庁舎が建てられたのは昭和50年のことだが、このような手法で古い建物が残さ
れたのは画期的なことであった。
その後同様の手法で全国各地で、記念碑的に古い建物が近代的な建物と違和感なく都市の景観となっている。
熊本の場合は、地元の方々などの要望がこのような成果につながったとされるから、画期的なことである。
京町本通りから一つ中に入ったところにあるから、通常あまり見かけないのは残念ではあり、又裁判所にはお世話になることもないから、
この建物もご存じない方も多いことだろう。
サイト「熊本の文化財めぐりー旧熊本地方裁判所本館」から引用させていただきました。