津々堂のたわごと日録

わたしの正論は果たして世の中で通用するのか?

■隱見細倉記・閑話休題-「江戸城小用所」

2024-04-05 06:44:29 | 徒然

 隱見細倉記-2で「1、小用所繪圖之事(省略)」としたところ、久しぶりに悪友が連絡してきて、どうして省略するのかと文句を言ってきた。
縷々説明するが判ってくれないから、写真を撮ってメールした。
すぐさま返事があって「いやすまん。こっじゃーなんのこつやらいっちょんわからん」(これでは何のことやら一向判らん)と謝ってきた。
その絵図を皆様にもご披露するが、(省略)の意味はご理解いただけるであろう。

          

 この記録をした人物については良くわからないが、陪臣の身では城中に入る機会はなく、人の話を聞いてこの様にまとめたのだろう。
ただ一人、この事件の際宗孝公御付の生田又助が城内に入ることを許されているから、話の出所は又助であろう。
江戸城本丸の絵図と見比べても何とも理解が難しい。

                                           
    

                                            江戸東京博物館・図録「江戸城」-136・御本丸御役詰割之図から引用

 大手門から至る玄関が左上に見える。大廊下様のものが右上の大広間に繋がっているが、ここが細川越中守の控えの間である。
右の白地の空間は大きな中庭(明=空き地)の、その右手の御廊下が「松の廊下」である。

その「明」の左手に「柳の間」が見えその左手が「小用所」か。そして更に左手に「蘇鉄の間」が見える。
この絵図からすると、上記小用所繪圖は何とも理解しがたい。

コメント
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