津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■新刊本・稲葉継陽著「細川忠利 ポスト戦国時代の国づくり」

2018-08-04 14:15:42 | 書籍・読書

       細川忠利



 今日所用で外出した折、書店により見つけた新刊書(2018/07/18出版)を即購入してきた。
著者は熊本大学永青文庫研究センター長の稲葉継陽教授である。吉川弘文館の歴史文化ライブラリーの最新刊本である。
同ライブラリーの近世史の中に於いて、個人が取り上げられるのは大変稀なことである。

ご一読をお勧めする。 永青文庫研究センター http://eisei.kumamoto-u.ac.jp/news/2018/07/--.php
           吉川弘文館 http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b370873.html
           Amazon  細川忠利: ポスト戦国世代の国づくり (歴史文化ライブラリー) 

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■井田衍義・書抜しらへ 郡府舊記 十八(14)

2018-08-04 06:59:37 | 史料

 六三三  (二回に分けてご紹介する)
   内檢方免配次第
一早田幷大小豆其外早ク出來仕候毛上下見帳と仕せ、坪に
 引合其坪之有米を見立、種子に成候程殘置、先作徳共に
 徳米を掛取込申候事、〇中田も遅速有之ニ付出來仕候
 分、思々下見仕せ二度にも三度ニも右早田のことく裁許
 仕候事、〇晩田畑方共ニ出來仕候毛上、立損不仕候様ニ
 是又下見を仕せ、坪々見届徳米其品々ニ掛取込申候、田
 方根付濟次第に五月中旬の比、大小豆・ウリ・スイクワ
 ・サゝケ何れも夏作早ク出來仕候品々改、色付之帳を仕
 せ受取置、重て引合申候、大豆なとハ葉豆ニも仕候、何
 も収納仕候、其跡に粟・ひへ・いつは大根なと仕、秋毛
 之内檢に取込申候ニ付見廻、左様之所ハ二毛作仕候、秋
 粟の根付仕候ニて畑方惣畝拂之色付帳仕せ、重て引合改
 申候得ハ、ひへ・ささけの類ハ下免の所にても免にかゝ
 り申ものにて無之候事、〇舛付之儀有躰の免をも受不申
 しらみ居申候時ハ、舛にいか程あかりにても断申間敷と
 書物を仕せ壹歩例を仕候、段取の上中下さしわけ不申見
 寄に仕候、下見は必段返り仕候間、左無之様に下見仕候
 様ニと申渡、段付之帳受取坪々すきと引合、穂なみ實の
 りも能、例し可申と存所に心しるしを仕置、たとへ重ね
 てハ用捨仕候共、先々強ためし置申候、又免のふまへ或
 ハ徳掛取立の心の舛付にて候得は、此毛上惣様に廻シ迷
 惑仕る間敷と存所にて例申候、舛付ハ色々仕様有之候、
 惣別舛付程反別旨かゝりハ無之ものにて候
一石詰と申候ハ、此坪數何程と坪々數付を仕出し申候、是
 又坪々引合ためし可申と存所を見立、心しるしを仕置、
 惣様見揃候上先いか程之増にて徳を受候へと申聞、受取
 候ヘハ例不申候、若合點不仕時ハ、坪かりにても舛付に
 ても望次第に仕惣様廻し申候事
一坪例と申候ハ、段見にても數付にても畝相實のり能所を
 見たて、一畝まちすきとかり上把數無甲乙詰立させ、一
 把ためしにて惣様まわし候、畝かりハ其坪中通りの所
 に竿にてもなわにても引、五間に六間一畝かり上、是も
 無甲乙詰立させ、鬮を入、一把例有數惣様に廻し掛申候、
 惣別坪畝かりハいかにも有躰之裁許にて候事
一舛付に荒かわ無之、大小豆・蕎麥・稗・きひ・ささけ・
 胡麻・ゑのこの類は一歩の有舛一倍か上納前ニて候事、有
 躰の免をも受不申せり相の舛付には、屋敷さゑん(茶園)畑・芋
 畑なとハ分米すくみに仕候得共、夫は餘りにて候ニ付、
 御拝領免懸り能候事
一高免之所ハ舛付を置申儀も有之候、左様之所ハ坪々引合
 申候時畝相を見申か第一ニ候、目論見程舛當り無之候時
 畝を改増を掛申候事
一日損・風損・蟲喰・穂かれ、何れにても立毛損毛有之時

 は有躰ニ積り引を仕遣申候、此捨りに少わけ有之候、た
 とへハ一反之坪に一畝ハ捨り、殘て九畝ハ上の毛ニて
 候へハ、米いか程有之候、當納ハ何程懸り作徳ハいか程
 大積り仕候、年貢作徳丈夫ニ有之と見及候ハヽ少々強く
 損引仕候、又此田ノ土は上にて候へ共、立毛ハ下に出來
 仕候、此坪米いか程可有之候、引わけにてハちと迷惑可
 仕と見及候ハヽ、たとへ見候へ損毛ハ十五歩にて候共一
 倍其上にても見捨遣見撫申候事
一穂かれ・ましりかれ・えんさかれなどと申候枯穂見ぬき
 遣候ニ、一面に見渡候ても知申候ニ付、いか程と仕遣候
 無案内成衆は一歩を見切、此内ニかれ穂五十程も可有と
 見及申候ハヽ、其反ニ付一畝かれと大積りニ仕候、蟲入
 なとも同前ニ候、一歩稲の數五百と大積り仕候故に候事
一内檢ハ片はしを見候ては必損申候、田畑共にふみ廻り
 /\見申候、殊ニ枯穂・蟲喰なとハ日ニむかひ候へハ能
 見ゆる、日をおい候ては見へ兼申候、夫故檢見ハ立所と
 申候事
一長病人又は不作百姓かかり立を望申儀も有之候、慥成目
 附さへ有之候得は一日ニ刈上、把例仕引わけ申候か可然
 候、日數重り候てハ不宜」候事
一秋作大形見わけも成候時分に先一通り上見を仕、惣田方
 ニ朱撫何程、畑方ニ何程、都合いか程、地免之石辻何程
 差大かねをわたし見候て、例年よりハ惣躰少々能有之と
 存候ハヽ、少々つよく仕にも迷惑不仕候、同年より少々
 悪敷と見及候ハヽ、たとひ二歩三歩下ヶ候ても迷惑仕候、
 一歩二歩之違ハ毛上にて見へ申物にて無之候、ヶ様之了
 簡ハ在郷なれ不申候てハ成にくき儀と存候事
一壹反は三百歩ニて候ニ付、半物ハ歩はつれハ算用ニハ用
 不申候、遠近次第ニ上ヶ下ヶ仕候、然共所に歩はつれも
 可有之候事

        (この項次回につづく)

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