津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「旦夕覺書」--風・28

2015-02-23 07:24:43 | 史料

                一、右の通御案内御禮廻りの時一人は御駕御供拙者當番の時に番町に大岡佐渡殿大御目附にて御禮に被
                  成御座候時内藤五郎左衛門に御意被成候はあの森の邊佐渡殿屋敷と思召由いかにも左様にと五郎左
                  衛門申上候 初て拙者御招き御尋被成候に付少御左に寄可申候 森よりは余程御左に當申由申上候時跡
                  より五郎左衛門罷出申は御前に御意被成候通に御座候由申に付拙者は其儘下り申候 扨段々被成御座
                  候に付拙者申上候通に御左へ被成御座候 其時又御招被成われかのか能そと御意被成候 惣體御中小
                  姓より上には名を御意被成候 歩御使番はこれ々々とか又は御招被成候 扨御供等仕舞織部殿に参候へ
                  は傳右先日御供にて初て御詞にかゝりたると被申候故成る程左様に候と申候へは御意にても違申事
                  は有様に申たる事は尤に候 御案内の事成れは初て御意承候共そなたの見覺へ候に申事尤に候 今時
                  白鴈多く候 少調候て祝候へと御申候 其時分心付不申御詞にかゝり難有とて織部殿にも不参鴈を調
                  いわるも不仕候 其後承候へは御詞にかゝりたるの何の角のと申時に心も付申付尤五郎左衛門も病気
                  と申させ程なく御断申様に平野九郎右衛門組にて續彦太郎組にて承申候番方へ出申候 結城孫助も熊
                  本にて御隙出申候 拙者如斯の仕合は老父おしへ守り有様に心付申勤候事天の恵地にかけうつる同意
                  に候 能々御吟味可被被仕候

                一、内入御供に被召遣候時織部殿へ禮に参候へは折節庭に出唯今も可有御座候 昔 忠利公御直させ被成
                  候石御座候 其所に居被申候切ゑんに取付喜左衛門儀江戸御供被仰出候 偏に御影と申候へはいや々々
                  おれか蔭にて可有様なく候譯を段々御吟味にて被仰出候 併織部殿にはいきて禮をいやれと御申候 老父
                  存生之内山田竺印上月八右衛門に頼置被申候 其□此比の尾藤助之丞は次男にて金左殿は番頭にて縫
                  殿助殿組の時野瀬甚五兵衛を以御中小姓に被召出江戸御供願被申候 其座にて承候 中々御吟味つよく御
                  中小姓に被召出候事惣領は人により申次男は中々ならぬ事に織部殿御申候 近年見申候へは成能く見
                  へ申候 

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