津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

福山城築城390年記念秋季特別展 「福山城展-城郭と城下町-」

2012-10-02 21:02:00 | 展覧会

 福山城が築城390年を向かえ、イベントが行われる。

                       http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/fukuyamajyo/intro/

福山城は水野勝成によって築城された城である。勝成は熊本にとっては縁深い人物である。
すなわち加藤清正の継室・清浄院(徳川家康養女)の実兄である。清浄院の娘・瑤林院は紀州徳川家祖・頼宣に嫁いでいる。
また加藤家の改易後の幕府の使者として、熊本城の受け取りなどの重要な役割を担った。また嶋原一揆に於いての活躍ぶりも知られるところである。

勝成のご子孫・水野勝之様は熊本の史家・福田正秀氏と共著で「加藤清正妻子の研究」初編・続編を発刊され、正鵠な清正とその家族のありようを世に問われ、大方の喝采を受けられた。福田正秀氏は「宮本武蔵 研究論文集」初編・続編も発刊されている。

このお二人が 出席されて記念講演が次の要領で行われる。ご盛会をお祈り申し上げる。

                       記念講演会 1)と き 10月7日(日)13:00~15:00
                                 2)ところ 広島県立歴史博物館地下1階講堂
                                 3)講演会 ①「水野勝成-福山城築城への道」
                                              講師 水野勝之氏(水野家20代当主)
                                        ②「水野勝成と宮本武蔵」
                                              講師 福田正秀氏(歴史研究家)
                                        ③対談「加藤清正 妻子の研究」よもやま話
                                             (福山水野氏との関わり) 
                                              対談者 水野勝之氏、福田正秀氏    

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高木敏雄先生御著「日本伝説集」

2012-10-02 08:51:02 | 書籍・読書
  日本伝説集 (ちくま学芸文庫)
     高木敏雄

     筑摩書房

 

 

  

 

 昭和54年度・熊本県近代功労者として顕彰された五人の方の中に、神話学研究の第一人者とされる高木敏雄氏が居られる。
(川上哲治氏もその一人である)

             1876~1922年。熊本県生まれ。東京帝国大学卒業後、東京高等師範学校、大阪外国語学校教授を歴任。
            わが国の神話・昔話・伝説研究の先覚者。とくに、比較神話学的方法による研究の基礎を築いた業績は、高
            く評価された。1913年、柳田国男とともに雑誌「郷土研究」を刊行し、日本最初の民俗学専門誌として、後世
            に多大なる影響を与えた。著書に、『人身御供論』、『日本神話伝説の研究』、『童話の研究』などがある。

この「郷土研究」の発刊は、高田老松町12番地で産声を上げたとされる。番地を追うと現在の和敬塾があるあたりだが、いずれにしてもかっての
細川侯爵邸内であることは間違いない。ひょんなことからご縁戚の方からご連絡を頂戴した。
しかし恥ずかしながら私は御著を読んだことがない。まずはこの本を手始めに勉強しようかと思う次第である。

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この本の内容

馬の蹄の跡が池になったり、井戸が龍宮城につながっていたり、山どうしがケンカをしたり…。現代的感覚からすれば荒唐無稽な民話の数々。
しかし、日本人なるがゆえに、腑に落ちてしまう世界でもある。そこに日本人的思考回路の一端が表れていると見ることもできるだろう。
郷土研究の祖によって分類された二百五十余篇の伝説は、日本における民話のほぼ全ての形式と種類をそなえている。
語り手の意識や、取り巻く生活環境により変化しやすい伝承を、ムラ社会がまだ十全に機能していた頃に記録した貴重な一書。
日本の心の原風景として、これからも大切にしたい記念碑的作品。

この本の目次

説明神話的伝説
巨人伝説及両岳背競伝説
九十九伝説
樹木伝説
石伝説
城跡伝説及長者伝説
金鶏咒咀伝説
椀貸穴伝説
抜穴伝説
沈鐘伝説〔ほか〕

 

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閑話休題--付け文代二千石

2012-10-02 08:11:34 | 徒然

 細川家のご家臣のなかにもなかなか豪の者がいらっしゃる。(粋な方と云ったほうがよいか・・・)
某家の五代目は養子であり、幼くして家督相続十五歳になったとき家禄四千石を相違なく拝領した。
長じてこともあろうに、宣記公女・津與(小笠原備前長軌室)殿に仕えるお女中に「不義之文通致」、これが露見二千石召上蟄居となっている。
養家は初代某が嶋原一揆において高名した由緒の家であり、実家は御家門に繋がる家筋であり、処分する側も頭の痛いことであったろう。
召上られた家禄はその後復活することはなかった。身から出たさびとは云え、変なところで名を残した方である。

いささか憚られるので実名は伏せることにするが、あるいは此の文章は甘いヒントになっているかもしれない。

先祖附を紐解くと、ご子孫が眉をひそめるようなお方が時折見受けられる。 

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