津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

旧主を考える-4 中村一氏・一忠

2007-09-04 10:40:01 | 歴史
 私の歴史狂いの過程で、肥後中村家との出会いは象徴的である。数年前「肥後中村恕齋日録」という本が刊行されたときすぐさまこれを購入して、熟読感銘を受けたものである。そして肥後中村家が、中村一氏のご子孫である事を知り、また肥後金春流中村家を今日まで継承されていることを知った。
 一方、細川幽齋の田邊城籠城についての勉強の過程で、当サイトを通じて東京在住の沢村氏とご厚誼をいただくことになった。沢村家の祖は籠城時、幽齋の命を受け敵中を突破して禁裏への使いを果たした中村甚左衛門である。沢村と改姓したのは、「沢村大学吉重(家老)と一類同様に」との主命によるものである。又、「肥後中村恕齋日録」から、中村甚左衛門が中村一氏の子であることが判明、沢村家のルーツが詳らかになったのである。
400年余の時空を越えて、中村一族の新たな交流が始まっている。

 細川家家臣としては藪氏、金子氏等が確認される。藪氏については2006年7月のブログに書いたので詳細は省くが、息女が織田(長岡)信友に嫁いでいる。のちに立藩し柏原藩織田家となった。細川家との係わりも深い。
 金子喜左衛門も一忠(金子氏先祖附には一学とある)の没後牢人し、忠興代召抱えられている。どのような伝手があったのか、案外藪氏の肝煎りがあったのかもしれない。

 昨日の熊本日日新聞は、肥後金春流中村家のご子息一路氏を紙面で紹介している。金春流シテ方として努力研鑚を重ねておられる。益々のご活躍を期待したい。
又、肥後中村恕齋日録・第二巻(全12巻トカ)の発刊を首を長くして待っている。
コメント (1)
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