鬼の霍乱か、先週から体調がすぐれず
医者にいったら風邪だといわれ、薬を
いっぱいもらってきた。
喉の痛みから声が出なくなった。
おまけに体がだるくて、何をする意欲
もない。
こういったひどい風邪をこのところ1年
に1回はひいている。
たいてい年末の押し迫った時期だった。
(年末最終日に病院にいくと、もっと
早くに来なくちゃと医者に叱られた)
それが11月になり、いつしか10月に。
今年は気がついたら9月末にやってしまった。
年々、周期が早まるということはそれだけ
身体が軟弱に、免疫力が失(な)くなった
ということなのだろう。
何種かの薬を飲んでウトウトしていると、
夢を見る。
どうでもいい夢は起きたら忘れるのに、
遅刻しそうになったり失敗した夢はいつま
でも覚えているのは何故だろう。
そのためか、どっと疲れる。
仕方がないから起きて新聞をみる。
前々回、このブログで葬式の話を書いたが、
さっき来た夕刊に、
「GPS付き宇宙葬」が日本でも始まった
という記事があった。
1㌘の遺灰をカプセルに納めて打ち上げる
のだそうだ。
「あの流れ星がおじいちゃんよ」も夢では
ないとあったが……。
わが家の近くの林が今日、通ったら、きれ
いに刈り込んであって、
バオバブの木に似たのがあった。
(これまで鬱蒼として気づかなかった)
バオバブといえばサン・テグジュぺリの
『星の王子さま』だ。
そのなかで、こんなことをいっている。
「心で見なくちゃ、物事はよく見えない、
ってことさ。かんじんなことは目には
見えないんだよ」
いずれにせよ、しばらくわが家は静かだ。
お喋りの私が声が出ないからだ。
※ 写真は家の近くの林にある、
私がバオバブと名付けた木