一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

「ビルマの竪琴」 その2

2020-10-18 10:39:04 | 雑記

        やがて 水島を探しまわって 
        森の中を歩く隊員の前に、
        一人の青年僧が あらわれる。

        彼は インコを肩にのせ 
        立派な ビルマの僧侶になっていた。

        水島に ちがいない。
        そう確信した隊員たちは 口々に叫ぶ。

        「ミズシマ、 一緒に日本に帰ろう」

        だが、青年僧はかたく口を閉じたまま、
        森の奥に消えていった。

        隊員たちの唄う「埴生の宿」
        こらえきれなくなったのか、
        青年僧も 竪琴をかき鳴らす。

        私がこの映画をみたのは 学生の時。
        このシーンで 嗚咽をこらえきれませんでした。

        これが実話だと聞き、
        さらに衝撃は大きくなったのです。

        ※ 作者の竹山道雄さんは ドイツ文学者
         水島のモデルと同じ部隊にいた 元・教え子
         から この話を聞いたそうです。


ビルマの竪琴

2020-10-18 10:27:06 | Weblog

         ちょっと、昔づいているんじゃないの?
         と云われそうだが、
         忘れられない映画を もう一つ。

         「ビルマの竪琴」
         ときは昭和20年 部隊はビルマ(現・ミャンマー)

         ビルマ戦線の日本軍は 英軍に攻められ、
         苦難の撤退を 強いられていた。

         そんな逃避行のさなか、
         井上隊長(映画・三国連太郎)率いる部隊は、
         士気を鼓舞するため 音楽を奏でる。
         (これは 敵を油断させるためでもあった)

         水島上等兵(安井昌二)が 竪琴を弾き、
         歌は 「埴生の宿」

         間もなく敗戦を知った彼らは 投降するが、
         水島は まだ抵抗を続ける日本軍を説得するため
         出かけて、 そのまま帰ってこなかった。

         そう、水島は 日本兵の霊をなぐさめるため、
         僧侶になって、ビルマに独り、
         残る決意をしたのだ。