一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

雨中のガマガエル

2016-07-23 07:29:53 | 雑記


       小雨降るなか、いつもの森を歩いていたら
       ガマガエルに出会った。
       この夏、二度目である。
       
       この藪に棲息しているのか、近くに(200
       ㍍ほど離れている)池があるから、そこから
       やってきたのか。
       私がそばをあるいても、スマホでカシャッと
       やっても身動きひとつしない。
       鷹揚にかまえている。

       私はグリム童話の「かえるの王さま」を
       思い出した。あれはガマガエルではない
       けれど、イメージとしてはこれくらい大きい
       カエルなのだ。

       ある国の王女が泉に金の毬を落としてしまった。
       そこへカエルがやってきて「王女さまのお友達
       にしてくれるなら拾ってきてあげましょう」と
       いう。
       しかし、王女は金の毬を拾ってもらうと、
       さっさと城に帰ってしまう。
  
       カエルは自力で城に着き、王女に約束を守る
       よう迫る。
       わがままな王女は醜いカエルを見るなり、怒り
       のあまりカエルを壁にたたきつけてしまう。

       なんとなんと、その衝撃でカエルの魔法がとけ、
       素敵な青年の王さまの姿にもどる。
       二人はこれまでの非礼をわび、王さまは王女に
       求婚して幸福な結婚生活をおくる。

       ざっとこんな話ではなかったか。
       他愛がないといえばそうだが、ある種の教訓を
       こめた話である。
       カエルにまつわる話は日本昔話にもいくつかあり、
       それだけ民衆に親しまれてきた生き物であった
       という証拠である。

       あのガマガエルに再び会えるか。
       こんな風にブログに書いたらもう二度と出て
       来ないだろう。