昨日5月3日は憲法記念日で
あった。
現在の憲法ができてから68年。
その前の明治憲法発布から
だって、たかだか126年である。
しかし、それぞれに意味は異なり、
深いものがある。
大日本帝国憲法、つまり明治憲法
が発布されたのは明治22年。
御一新から22年も待たなければ
ならなかったのである。
つまり日本の近代化が謳われても
国民には何ら関係ない。
国会もひらかれず、選挙権もなか
った。
それでいて租税や兵役の義務ばか
り課せられていた。
そういう土壌に自由民権運動が
おこり、すったもんだの末、やっと
明治憲法ができたのである。
これはドイツ憲法をもとにしたもの
で、当時としては画期的なもので
あった。
では現在の憲法はーー
明治憲法を欽定憲法というのに
対し、
現在のは民定憲法という。
大きくいえば、
欽定憲法は天皇が国民に与えると
いう形で制定されたもの。
これに対し、
民定憲法は太平洋戦争の後、
GHQの指導のもとに作られた。
いわゆる、国民が主導して作った
という意味で、おのずとちがって
くる。
いつの世も憲法改正の議論が云々
されるが、
この点を踏まえて考えねばならな
いだろう。
※出かける途中でみたコイノボリ