一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

またも猫

2013-05-15 17:55:30 | 雑記
   

     二階をまるで要塞のように網をはりめぐらせ、鼠一匹
     くぐれないようにした。
     そのお陰で例のチビ猫(ソラ)が階下に降りることは
     なくなったが、その代わりといってはナニだが……。

     昨日、お向かいの奥さまから声をかけられた。
     「お宅、猫を飼ってらっしゃるのですか」
     「は、はい」
     日々、猫の悪行に困っている私は何をいわれるかと
     戦々恐々……。
     「この前、猫ちゃんがお二階のシェードに乗っていて、
     どうするかと見ていたら、ちゃんと戻るんですね」
     「はあ、出ていましたか」

     実は、(猫の)気分転換と日光浴のためにベランダの
     扉を(天気のいい日には)開けておく。
     空気の入れ替えのためでもあるが。
     さらに先日のように暑い日はサンデッキのオー二ング
     (日よけ)も広げておくのだが、猫はどうやら、その
     日よけに乗っていたらしい。
     (私は知らなかった)

     ほっ! ソラが悪さをして苦情をいわれるのではない
     かと一瞬、身がまえた私は胸をなでおろした。
     それから彼らの悪行をぶちまけましたとも。
     いかに猫に苦労しているかを分かってもらうために。

     奥さまはホホホと笑われて、こういわれた。
     「ウチにも猫4匹いるんです」
     「えっ」
     奥さまの手元にはラブラドールの手綱。
     「これ(犬のこと)は最近ウチに来たばかりなんですけど、
     猫も犬も好きなんです」

     そのお宅が(盲導犬にもなる)賢そうなラブラドールを飼
     ったことは、毎朝散歩に行かれるので知っている。
     でも、猫が4匹もいるとは……。
 
     「(動物が)お好きなんですか」
     「ええ、家族みんな大好きなんです」

     はあ、私は恥ずかしくなって、早々に退散した。
     こんなお宅に飼われたら猫も犬も幸せであろう。
     ソラがわが家に来たのも運のつき。