急に涼しくなって、赤トンボの群をあちこちで見る。
このトンボ、赤ければすべて赤トンボかと思ったら
そうでもないのだそうだ。
アキアカネ、なんとも可愛らしい名前のほかにナツ
アカネというのもいるらしい。
アキアカネは6月頃に羽化して、すぐ山地などの涼し
いところに移動して、涼しくなった9~10月頃に
平地にやってくる。
(あの小さい体で飛行距離はかなりだという)
一方のナツアカネはやはり6月頃に羽化するが、
遠くには移動しないでそのまま夏を過ごす。
つまり”夏っ子”というわけ。
ところで赤トンボといえば童謡である。
♪夕焼け小焼けの赤トンボ
負われて見たのはいつの日か
「負われて」をずっと大人になるまで「追われて」
と思って歌っていた。15で嫁にいったねえやに背負
われて見たのですね。
こんな感違い結構ある。
あの向田邦子さんだって「♪わらべはみたり野中の薔薇」
を「夜中の薔薇」だと思っていたとか。
同名のエッセイがある。
ふだんから勘違い女である私など、今でも気づかない間違い
があるのではないか。
「♪山寺の和尚さん」が「尼寺の和尚さん」になったり、
「赤い靴」の「♪異人さんに連れられて」が「ひいじいさん」
になったり、
「手のひらを太陽に」の「♪おけらだって」を「おからだって」
なんてのはごくふつう。
「♪アルプス一万尺、小槍の上で」を気がつくと未だに
「子ヤギの上で」と歌っている。
アルプスの少女ハイジやら、お友達のペーターやら、子ヤギの
ユキちゃんがごっちゃになっているのね。
ああ、こんなことで笑っている今日この頃です。