一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

「残暑もひらがな」

2012-09-16 08:03:22 | Weblog


     新聞のコラムに「夏はひらがな」とあった。
     漢字を見ただけで余計暑く感じるということらしい。

     これからすると、近頃の暑さは「残暑もひらがな」と
     いうところか。
     それほど残暑がきびしい。   
     朝かなり期待して起きるのだが、窓を開けてトーン
     ダウンする。
     そういえば、こんな川柳があった。

      「暑い」言う夫が傍(そば)に居る暑さ


     ふふふ、夫はとうにあの世に旅発った私としては、
     さしずめこう相成る。

       喉鳴らす「猫」がそばにいる暑さ

    
     このところ34~5℃なんて当たり前、扇風機だけで
     暮らしていた頃から比べると平均して2~3度上がった
     のではないか。
     かなり昔人間の私は考える。
     これは地球温暖化のせいか、家の建築がそうさせるのだ
     ろうか。

     「徒然草」にもこうあります。
      
       家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる
       所にも住まる。暑きころわろき住居(すまい)は、
       堪えがたき事なり (第55段) 
     
     わっ、暑いのは800年前も同じこと。
     そう思うと、兼好法師さんに親しみを感じます。
     確かにマンションといい、住宅全体が気密性が高く、
     暑い造りになっている。

     ところで、漢字の話だけど、
     現代の学生にレポートを書かせると、PCがどんどん変換
     してくれるから「兎に角」なんてのは朝飯前で、
     「只管(ひたすら」とまでやってしまう学生がめずらしく
     ないのだそうだ。

     それは「兎も角」(笑)、うちのPC、なぜか漢字変換が
     うまくいかない。

       雨→亜目、ァ目        朝→亜サ、唖サ
       西東→②氏東、二氏ヒガシ   羽織る→葉おる、歯折る
       鵜飼→う会、卯かい

     「PCに遊ばれないように」と友人が忠告してくれたけど、
     完全に使われている。
     これが暑さ倍増の原因かもしれない。

     ※ 「徒然草」の作者は兼好法師(吉田兼好)でした。
      なんと、友人から指摘されるまで気づかなかったのですよ、
      トホホ……。
      ご友人よ、ありがとう!
      これは暑さのせいではありませんな。

      それにしても清少納言の「『枕草子』と似ている、と思った
      ら、兼好さんの家系も代々宮廷に仕える身分だったのですね。
      あ~、勉強になりました。

     (写真はいつの間にか私の部屋にきて涼んでいる、メタボ猫)