Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

百人一首かるたの世界

2013-10-25 23:19:24 | Weblog
大津市歴史博物館 2013年10月5日~11月17日

「ちはやふる」ゆかりの地大津。かるたの世界、といっても百人一首の手鑑あり、近世絵画の大岡春卜やら、歌ではない円山応瑞の花、長沢芦洲の鳥、原在中のケモノ、原在明の魚介など絵画として楽しめるものも多かった。図録はあるも一部の図様が載っているだけなので行ってご覧になることをお勧めします。
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単彩画―ひとつの色の多彩な世界―

2013-10-24 21:50:28 | Weblog
和泉市久保惣記念美術館 2013年10月12日~12月1日

 単彩画、意味はわかるけどあまり見かけない言葉かと思います。モノクローム、というと墨だけだと思われるからかな?墨(黒)の他、白、赤、青、そして金と銀の単色で描かれた絵画、版画の展覧会です。伊藤若冲『乗興舟』を四本集めていて、図録には四本比べられるように載っているのがすごい(展示は二本ずつ)。他にも正面摺・拓版画を黒の単彩ということで出している。片山楊谷の作品は曾我蕭白みたいだった。亜欧堂田善とアオウテンセンって関係はあると思うんだけど全く同じ人なのかどうか悩む。出産の場を清める白絵の伝統を継ぐ伝原在中「白絵松鶴図屏風」はすごいぞ。紺紙金泥の岸駒「関羽図」も見もの。裏絵としての銀とか、疱瘡絵の赤とか、焦がして描く焼絵とかもある。もっと新しいところまでいれるとしたらお醤油絵画とか?前期後期で展示替ありますが、二回行くのはちょっと難しい。
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九十九里浜の網主文化 齋藤滄洲と文人の交遊

2013-10-23 00:30:17 | Weblog
城西国際大学水田美術館 2013年10月1日~26日

 地方の豪農がどさまわりの画家文人を支えた時代、豪農に限らず九十九里浜ではいわし地引網漁の網主が文化の担い手でした。渡辺崋山とか椿椿山とかもそういう人々に支えられていたのです。明治に入ってもその構造は続いていて、齋藤滄洲(1837~99)の収集品の展覧会。こちらはご子孫のところに残っていていしかもちゃんと調べてあるという素晴らしさ。作品が、というより総体として面白い。今は押絵貼りになっている藤堂凌雲の作品は一枚ずつ毎月?描いたものなのだな。催促するときに自家製の鯖鮓とかいわし漬とか送ってるんだ……。当時は有名だった、今はあんまり取り上げられないような人を適切に持ち上げすぎず位置付けていきたいし、書画家を支えた基盤についても明らかにしたいですね。
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特別展 京都 洛中洛外図と障壁画の美

2013-10-20 22:56:34 | Weblog
東京国立博物館 平成館 2013年10月8日~12月1日

 国宝・重要文化財の洛中洛外図と御所を飾った賢聖障子絵、障壁画、龍安寺の襖絵、二条城の障壁画(龍安寺・二条城は再現展示)。スクリーンの映写、造作など大変豪華な展示でした。南禅寺の群仙図って永徳、になったの?
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上海博物館 中国絵画の至宝

2013-10-20 22:14:32 | Weblog
東京国立博物館東洋館8室 2013年10月1日~11月24日

 特別展、ですが東洋館の一室で総合文化展料金です。40点だけど展示替えがあるのでこじんまりと。いいものをしっかりと展示。一級文物ってなかなか海外に出ないんですよね。李士行「枯木竹石図軸」の枝がひげのようになっているのに見入る。倪瓉「漁荘秋霽図軸」墨と紙でいろんなことができるんだな~。夏永「滕王閣図頁」、安正文「黄鶴図楼軸」私は界画が好きだ。徐渭の人生が悲惨に加えて男性更年期的な問題を感じる。呉彬「山陰道上図巻」、上海でも全部は出さないというもので四季といろんな時間の山水を描いたもの。部分的には日本で言えば安田雷洲だったり岡田米山人な感じ。絵の中に石碑みたいなところを作って題を書いてる。寿平「花卉図冊」、こういうことを渡辺崋山とか椿椿山はしたくて、けっこう迫ってる。図録は出品作をちりばめた概説書のような作りで、丁寧に作品を調べてこそという感じ。釈文・印章は同じ本のほうがありがたいけど……。
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清雅なる情景 日本中世の水墨画

2013-10-19 12:25:27 | Weblog
根津美術館 2013年9月11日~10月20日

 所蔵品だけで体系的に室町水墨画の展示ができるとは格調高いところは違いますのう。小林中コレクションを活用してる感じあり。雪舟周辺は岡山県美の水墨画コレクションとも画家が被る。蔵三「牡丹猫図」は猫・蝶で、謎語的には吉祥画題ですが、この時代にはその認識は輸入されていたのかしらん。
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新耽奇会展―奇想天外コレクション

2013-10-19 12:13:04 | Weblog
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 2013年10月15日~11月30日

 三村竹清、林若樹、内田魯庵が昭和初期にやってた珍しいものを持ち寄って考証する集まりの展示。木村蒹葭堂遺愛鉱物標本とか出ていた。演博所蔵品から新耽奇会の出品物風なものも出ていてベルばらのオスカルの衣装とかもあった。
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池部政次コレクションの中国明清の書画

2013-10-19 11:53:10 | Weblog
早稲田大学會津八一記念博物館 2013年9月24日~11月9日

 ラストエンペラー溥儀の日本公使館~天津行に協力した、中国在住の外交官のコレクション。ご子息が早稲田大学ということで寄贈を受けたそうです。ご寄贈者は100歳以上まで長生きしたのに展覧会の半年前にお亡くなりになってしまいました。王逸「雲龍図」が曾我蕭白との同時代性を感じさせる。
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松代藩と黒船来航

2013-10-17 23:41:24 | Weblog
真田宝物館 2013年9月4日~12月2日

 こちらは真田家からあんまり散逸せず入ってるので物持ちなんですが、藩がペリー来航の江戸湾警備をやってたり、絵の描ける藩士がいて描かせたりして、ペリーとかアメリカ人のおもてなしとか資料が結構あるんですね。歌川国芳に師事した藩士の絵はそれっぽかった。
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鴻山のいた時代~鴻山と師友~

2013-10-17 23:29:14 | Weblog
高井鴻山記念館 2013年9月27日~12月8日

 京都遊学時に岸駒について岸派の支持者の一人だったんでしょうね。岸岱の絵がまとめて見られました。鴻山の花鳥画は岸派風あり、四条派+長崎派風ありだし、山水画は中国趣味だし面白いですね。北斎みたいなのも描いちゃうしね~。
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