Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

小林ドンゲ展 ファム・ファタル(妖婦)

2019-12-05 07:13:26 | Weblog
佐倉市立美術館 2019年11月2日~12月22日

 ほんのり見覚えのある小林ドンゲ作品。しかし女性だということもまだご存命だということも存じ上げませんでした。ドンゲって優曇華から来てるのか。腐女子の心をくすぐる作風、モチーフ選びです。銅版画で表現してるその世界はビアズリーとかを連想させるほか、古今東西の美術作品を見て消化してる感じ。小説で言うと皆川博子的な。
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描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき

2019-12-05 07:07:38 | Weblog
DIC川村記念美術館 2019年9月14日~12月8日

 気になっていて、その間佐倉へ行く機会もあったのだがことごとく休館日の月曜日で行けていなかった。彫刻、立体と絵画を同じ作家が、近い・同じモチーフでやったらどうなるのか。そして基本画家とみなされる人が彫刻・立体をやるのはどうしてか、どうしてそういう表現になるのか。所蔵品から発想してるポイがたくさん借りてるので巡回する?と思ったらそうではなかった。前澤友作コレクションも出てたな。
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九十九里浜の網主画家 斎藤巻石

2019-12-05 06:47:22 | Weblog
城西国際大学水田美術館 2019年11月19日~12月14日

 九十九里の網主というのは農村の名主、庄屋みたいに文化人のパトロンになったり、自分でも書画とかやったりする。いわしの地引網漁で栄えた財力で書画を集め、活動する。斎藤巻石は絵もそこそこうまく、大正期までは評価も高かった。セミプロ画家というところ。家が没落せず、その後も地域社会に影響力あればもう少し名前残ったのかも。江戸へ伝わってきた四条派、そしてこの地域に影響力の強かった椿椿山に学んでいるが、自分の好きなところをつまみ食いしてる感じもある。谷文晁ぽいのとか高久靄崖ぽいのとか。画風としては輪郭線を強調する癖があるかな? コレクション目録が残っていてどんなものを持ってたかわかるのも面白い。沈周の倣呉鎮山水図巻を使った山水図屏風がちゃんと東京国立博物館に格調高く収まってるのも感心した。
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