富岡鉄斎 和泉国茅渟海畔の寓居にて

堺市博物館　2017年6月10日～7月9日

　神官として一時堺に単身赴任してた時期に注目した鉄斎展。文人画というより神官としての仕事が多い。絵図＋絵画な「堺県行幸道筋官幣大社御陵位置図巻」、明治の天皇陵認識という点でも面白いんだけど、仁徳天皇陵のおひざ元の堺市博でみるといっそう趣深い気がする。「堺県行在所御飾付図巻」を見ると、すごい中国趣味の飾りつけで盆石はあるわ中国絵画飾ってるわ、やまと絵風じゃないのか、と思いました。「日本名所十二景図押絵貼屏風」、これって全部鉄斎行ってるのかなあ。解説には「自然観照に基づいて描いた」真景ってあったけど、ああまた真景って何よ問題が。

開け！絵巻

逸翁美術館　2017年6月10日～7月30日

　絵巻だけでなく経巻も展示。ありったけ出てて貴重だが、ストーリーがあるものはある程度長く見たくもある（パネルでフォローされてたけど）。室町時代のBL芦引絵はいっぱい画中画があって楽しかった。