Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
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夷酋列像 蝦夷地イメージをめぐる・人・世界

2016-01-30 01:11:30 | Weblog
北海道博物館 2015年9月5日~11月8日
国立歴史民俗博物館 2015年12月15日~2016年2月7日
国立民族学博物館 2016年2月25日~5月10日

 蠣崎波響「夷酋列像」(ブザンソン美術考古博物館)が関連作品とともにみられる大変すばらしい機会。歴博の展示は規模が小さいので民博も行きたいな。前から指摘のある『列仙図賛』との関係、今回示された中国との功臣像との関係はもちろんその通りだけど、他の中国故事とも図像的に関連するかも。たとえば鹿を背負うノチクサは二十四孝の剡子を連想させる(鹿の向きは違うけど)。面構えを佐竹曙山「蝦蟇仙人図」と比べて洋風画の西洋人の容貌を常人なる人に使うという指摘もいいが、曙山「蝦蟇仙人図」は一方中国元代の顔輝の奇怪な人物表現を引くものでもあり、西洋と中国の重なり合いと見るのがより適切か。『波響画譜』は『列仙図賛』との関連が解説されるが円山応挙風の図が多く含まれているのも面白かった。
コメント (1)
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