11月8日第21回全国農業担い手サミットが皇太子殿下をお迎えし、山形ビッグウイングで開催された。全国から2000人を超える農業者で会場は溢れかえった。
第一回は、認定農業者の全国大会として平成10年11月11日に酒田市を会場に開催されたのが始まりである。20年ぶりの山形県での大会は、スケールも質も大きく進化した。
しかし、何よりも農業の受難は担い手不足と、気象変動である。「農業は国の基」と言われながらもその足元が揺らいでいる現実は厳しい。食糧の自給はもとより、水の涵養や国土保全、景観の保持など絶対的価値は認められつつも、国際化の波は容赦なく農業を飲み込んでしまう。
皇太子殿下のお言葉にそれが現れていた。「農業は食糧の生産と供給を通じて、人々の暮らしと健康を支えています。また、水源の涵養などを通じて、国土や自然環境を保全し、緑豊かな魅力ある景観を作り出すとともに、それぞれの地域で特色ある文化を育んできました。
皆さんがこのような大切な役割を果たす農業を担い、地域のリーダーとして農業・農村の発展に日頃から意欲的に取り組まれていることを心強く感じます」
全体大会終了後、県内8地区に分かれ交流会がもたれ、翌日の9日は32コースで視察交流が行われた。
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