とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

伝統の「酒田凧」

2024年01月20日 | 日記

 今日から大寒、年間で最も寒い時期に差し掛かる。北国はこの頃に備えた冬支度を整える。北風の強い庄内は風囲いで家を守り、幹線道路はすべてに防雪柵で吹雪対策がとられている。雪は上から降るのではなく北風で舞い上がり横から襲い掛かるのである。しかし、今年の大寒はおかしい。雪もなく北風もなく気温は7~8度で晴天である。しかし、油断はできないとは思っている。
 北風の強い今頃、私が子供の頃は凧あげをして遊んだものだ。もちろん手作りである。竹ひごで枠組みを作り、和紙に武者絵を描いた紙をはり、凧が上がる角度を調整して丈夫な糸を結ぶのがコツである。凧の上部を糸で引っ張り丸みを持たせる。その糸に和紙を張ると凧の鳴き声がブーンと響き、張り方で音色は変わる面白さがあった。
 いつの間にかそんな遊びは消えたが、酒田凧を保存してくれていた「酒田凧保存会」(会長松田正美)が活動を続けて伝統を残してくれていた。酒田凧の歴史は古く江戸時代からと言われている。左官職人が冬場の仕事が無いとき、壁塗りの骨組みの竹を使って作っていたという。
 その保存会の作品展示会が酒田市の「山王くらぶ」で開催されている。自分たちで作るだけではなく、市内のイベントで子供たちに凧作りの楽しさを教える等、後世に引き継ぐ取り組みも進めている、すばらしい活動である。

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