中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

10才というお年頃

2023年02月15日 09時07分38秒 | 活動日誌
仲間の中での自分を見つめる10才ごろの子。
 
10才ごろの年令は、仲間との暮らしの中で自分の良さとともに弱点も発見し、自分を見つめ悩みを抱えるけなげな時期なのです。
 
 
おふろでお孫ちゃん1。
 
 
「バァバ、Mちゃんとケンカした。だってMちゃんは・・・(どうたこうたら・・・・)
だからさ、私は言ってやったの。そしたらね、泣いてしまったんだよ。
私の言い方がきつかったかもしれないけど・・・でも、がまんできなかったんだもの」
 
 
彼女は、自分の言いたいことは比較的はっきりと言う、自己主張の強い子だと思います。
 
 
それは彼女の優れた点でもあり、時には欠点ともなって出てくる。
 
 
そんな時彼女は「自分はいやな人間だなあ。やさしくないなあ」と悩むのです。
 
もっと素敵な自分になりたいのに・・・・と。
 
 
 
私は、お孫ちゃんの話を聞きながら、彼女が心痛めているところはそこなんだなと察しました。
 
 
「Mちゃんとはすぐに仲直りできたんでしょ。よかったね。Aちゃんの言ったことは間違っていないものね。
誰だって、がまんできなくて怒って、止められなくて、きつくものを言ってしまうことはあるんだよ。
でも、『きつかったかな』って、相手の気持ちを考えられるAちゃんはすごいなあって、バァバは思った。バァバも気をつけます」
            
 
                                     🌸
 
 
ずいぶん前によんだ、日本作文の会の先生が指導した、お孫ちゃんくらいの年令の子の作文を思いだしました。
 
 
こんなような内容でした。
   
 
           ぼくは、また怒って暴れてしまった。
   なんで、こうなってしまうんだろう。
   ぼくは困った子がいれば助けてあげたいし、忘れ物をした 
   友達には、貸しても上げられる。
   だのに・・・
   保健室の先生が「〇ちゃんは本当はやさしいこなんだよ
   ね」といった。
   涙がぽたぽたでた。
   保健室から教室に戻ると、△ちゃんが「〇ちゃん、登
   場!!」  
   といってくれた。
   ぼくは、本当にやさしい子になりたい。
 
 
「〇ちゃん、登場!!」の一言。
 
 
この一言がすべてを物語っている。
 
 
このクラスが、仲間を大切にしているクラスであること、仲間に支えられて子どもは成長してゆくんだ、ということが。
 
作文の彼と、お孫ちゃんが重なりました。
 
 
さて、いまから、行動に出ます。
雪もやみました。
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