コロナ禍のこんな時、歌う事は敬遠されています。
大きな声を出せば飛沫が飛びます。
舞台の場合は、歌い手と一番近い観客の距離は5メートル必要だそうです。
合唱団ともなれば、密になる。一人一人バラバラに離れていてはハーモニーを聞きあうことが難しくなる。マスクで歌うなんて苦しい。
昨年来、どの合唱団もコロナのレベルによってレッスンを休んだり再開したり繰り返しています。
でも、どうしても歌いたい。
再会しても、寒い体育館で震えながらばらばらに離れてレッスンしたり、もちろんマスクはしたまま歌うから苦しいし、大変な気を使かってがんばっています。
私は混声合唱団と女声合唱団と2つに所属していますが、同じ状況ですね。
4月はどちらもレッスンはお休みでした。
コンサートも苦労しています。
3月には「3・11を忘れない 春を呼ぶコンサート」を開きましたが、最初の予定を変えて合唱はなくし、気を配ってソロに変更しました。
この先待っている信濃のうたごえ祭典や日本のうたごえ祭典もどうなるのでしょうか。
いや、でも私たちは趣味の範囲です。
音楽家に限らず芸術家の皆さんは生業が崩れています。
気を配りながらの各種舞台の再開もされてきていますが、だけど、仕事は確実に減っています。なくなっています。
舞台を組んでも、入場者も制限、感染予防対策にもお金がかかるなどで赤字、くらしはひっ迫していると容易に想像できます。
文化人も声を上げて政府の援助を求めています。
私は、自民党政治がほんとにお粗末だと思うのは、「芸術は腹の足しにならないから最後」と考えて最後に回しているのではなくて、腹の足しに直接つながる観光業界や飲食店やご商売の皆さんへも、冷たい仕打ちだからです。
こんな無策な政治じゃ、コロナはのりきれない。
コロナが去ったあと、文化は破壊され、税金を払ってくれる業者もつぶれて、経済は低迷、地獄がまっている、とゾッとしています。
だから選挙は勝たなければなりません。
変えるのは私たち。