蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

戦友の恋

2013年01月25日 | 本の感想
戦友の恋(大島真寿美 角川文庫)

マンガの原作者の主人公と、主人公を育ててくれた同年代の女性編集者、およびその周囲の人々の暮らしぶりと淡い恋愛模様を描く連作集。

表題作が抜群によかったが、あとは(それに比べると)イマイチだったかな・・・というか、表題作が良すぎるのか?

編集者は不倫関係にあった男の家にいって家事なんかをしていたが、はじめは疎遠だった男の息子(小学生)とだんだん仲良くなる。しかし、男と別れることになり、この息子に別れの挨拶をする・・・というラストに近いシーンがとても印象に残った。
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デンジャラス・ラン

2013年01月25日 | 映画の感想
デンジャラス・ラン

南アフリカにあるCIAのセーフハウスの管理人である主人公はヒマを持て余していたが、ある日自分が管理するハウスに、元CIAの大物スパイで今は裏切り者として追われているフロストが連行されてくる。しかし、間もなく謎の武装集団がハウスを襲い、主人公はフロストを連れて脱出を図るが・・・という話。

なぜ、フロストが狙われ、CIAの内部情報が筒抜けなのか、といった謎解きや、ラストのまとめ方は、ありきたりで物足りないが、二人が正体のわからない敵に追い回されて逃げ続けるシーンが緊迫感に満ちて迫力満点。
そういう意味では、邦題はなかなか良いのではないかと思えた。(原題は「セーフハウス」)

フロスト役のデンゼル・ワシントンは、もう還暦すぎらしいけど、髪の毛を短くした後はまだまだ若々しい感じがした。
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幸せの教室

2013年01月25日 | 映画の感想
幸せの教室

海軍に長年勤務し、退役後は郊外のスーパーで真面目に働いてきた主人公は、学歴がないことを理由にしてリストラされてしまう。そこで大学で学び直すことにするが、そこで取ったクラス(スピーチ)の教授は無気力そのもので・・・といった話。

トム・ハンクス主演(+監督)で、原題は主人公の名前(ラリー・クラウン)、素朴な主人公が啓蒙されていくようなストーリーとくれば、どうしても「フォレスト・ガンプ」を意識してしまうが、話のスケールや映画の出来具合は比べようもない(ほど本作が劣る)もので、残念だった。

大学教授役のジュリア・ロバーツの役名は「メルセデス・テイノー」。普通の英語読みだとなかなか「テイノー」と読んでもらえないので、最初の授業のとき、「私の名前はテイノーだ」と何度も強調する。日本人だけが笑えるシーンだった。
主人公が取ったもう一つのクラスの経済学の教授役の人(ジョージ・タケイ)は、スタートレックのレギュラーだったらしいが、妙に伊武雅刀に似ている(見かけもしゃべり方も)ように感じたのは私だけだろうか。
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