館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

星野遺跡探訪。

2018-01-27 05:42:25 | 旅は続く


10年位前に1度訪ねたが・・・・予算が回らないらしく、見事にさびれていた星野遺跡。



星野遺跡(ほしのいせき)は、栃木県栃木市星野山口付近(栃木市市街地から西北約10キロ、足尾山塊(チャートや珪岩を産する秩父古生物層から成る)から発する永野川左岸の山口台地上にある。)にある縄文海進時代の遺跡である。縄文時代の遺物が、田畑の表面のそこらじゅうにちらばっている。付近は永野川流域にあり、永野川に沿って同様の遺跡が他にも散在している。旧石器時代の石器に似た遺物が、畑を耕していた所から発見されたのをきっかけに、1965年(昭和40)から1978年まで5次にわたって東北大学の芹沢長介教授らにより調査が行なわれ、その後遺跡記念公園・遺跡記念館が作られ、訪れる者も増えた。発掘の結果は原人が活躍した前期旧石器時代で約8万年前の遺跡として発表されたが、多くの問題点が残った。(ウィキ)

このような遺跡なのだが、写真に復元された「縄文の住居跡」などの、縄文の遺跡としては間違いのない場所だが・・・

興味というか・・・この遺跡の凄みは「果たして旧石器」を証明できるかにある。



芹沢氏の進めた旧石器痕跡の発掘・・・トレンチは14メートル・13の文化層に及ぶ。
その14mもの地層断面をはぎ取り、保存・展示は圧巻である。



芹沢氏は出土した「珪岩製旧石器」から、前期旧石器時代の存在を主張したが、現在は「偽石器」・自然石が定説のようである。



在野の考古学愛好家?の斎藤氏が日本では産出したことのない、チャート製ルバロワ石核に似た石塊を発見し、芹沢氏に送ったことから調査が始まるのであった。
この写真の石器?がルバロワ石核に似た石塊。
ルバロワってな、旧人・ネアンデルタールが石器を作成する際に残した石の台のことなのだが・・・似てるっていえば似てるかな。



ネットより拾った、ルバロワ石核はこちら・・・・・


まだまだ、旧石器時代の遺跡がやっと日本で認知され始めた時代の話なのだが・・・(日本に旧石器時代、人類が暮らしていた・・)

今ではここは、「旧石器時代の遺跡の新発見がなされた記念の場所ではなく、その探索が初めて行なわれた記念の場所と、現在では考えられている。」のであった。

しかし、14mのはぎ取られた地層の現物展示を見る時、学者が日本と日本人に想いをいたし、情熱を傾けた執念を感じるのだった。

1度は訪ねたい場所である。
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